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【バレンタイン】学生達のValentine's Day!
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●はい、あ~ん?!
宮祀 智瑜
は、本日ずっと朝から挙動不審だった。
授業以外の全ての時間、教師
桐島 義弘
の後をこっそりついて回っていたのである。その姿、探偵の如し。
智瑜は気になってしょうがなかったのだ。義弘が他の人からチョコをもらうんじゃないかと。
(―――だって、先生はイケメンだしモテるはず!)
距離を保って義弘の背中を柱の陰から見つめながら、智瑜は思う。
智瑜はタイミングを計ってもいたのだ。義弘に己のチョコを渡すタイミングを。
智瑜の手には祖父母が経営する『宮祀青果店』の紙袋。別に宮祀青果店オススメの新鮮野菜が入っている訳ではない。紙袋の中にはピンクの可愛らしい箱に詰められた、
沢山のハートのチョコ達
。チョコの種類もミルク、ビター、ホワイト、抹茶とバラエティに富み、その上中にイチゴやあんず、キウイフルーツなどの手作りジャムが入る、手の込みようだ。(勿論味も祖父母に太鼓判を貰っている)
義弘の為に作った愛情溢れるチョコ。それを智瑜がわざわざ青果店の紙袋に入れたのは、
(可愛いピンクのラッピングのままじゃ、先生は受け取ってくれないかも)
と思ったからだ。
そして渡すタイミングは義弘が1人の時。周囲に生徒がいても義弘は受け取ってくれないかもしれない。
万全の体勢で望む智瑜のバレンタイン。そして智瑜に絶好の機会が訪れた。放課後、職員室を出た義弘が廊下を歩いているうち、人気がなくなったのだ。
「義弘先生!」
智瑜はさっと物陰から姿を現した。突然の出現に義弘は、
「え? 宮祀?」
と驚くばかり。智瑜はそんな驚きは意に介さず、両手で可愛らしく紙袋を差し出した。
「はい、先生。受け取ってくださいね」
義弘は差し出された青果店の紙袋に首を捻った。
「……俺は宮祀に野菜を頼んだか?」
「あっ、いえ、違います! 中を見てください、先生」
智瑜に促され青果店の紙袋を開ける義弘。彼は不思議そうな顔のまま中からピンクの箱を取り出した。
「……これはなんだ?」
義弘の言葉に智瑜はとびきりの笑顔を見せた。
「チョコです!」
「ああ……バレンタインか」
本日朝から校内でチョコが飛び交っている状況を把握していたのだろう、義弘は合点がいったように頷いた。特に否定の言葉が出なかったことにほっとしながら智瑜は言った。
「はい、バレンタインなんです。そして今日は私の誕生日でもあるんですよ」
意外な情報にえ、と義弘の眉が上がった。
「そうなのか?」
「はい、16歳です!」
これは正真正銘本当のことだった。智瑜は2月14日に生まれたのだ。
智瑜は言葉を続けた。
「それで、誕生日のお願いを1つ聞いてもらいたいなって思ってるんですけど……」
「お願い? 俺に出来ることであれば聞くが……なんだ?」
(先生に、出来ることです! ……物理的には)
智瑜はキラキラとした純粋な眼差しで義弘を見た。
「『あ~ん』させてください!」
智瑜の言葉に文字通り義弘が首を傾げた。
「『あ~ん』??」
説明するよりやった方が早いと、智瑜は義弘にチョコの箱を開けてくれるよう頼む。そして中の可愛らしいハートのチョコを1粒取り、義弘に差し出した。
「先生、はい……あ~ん!」
その時の義弘の表情をどう表現したらいいのか。
ビカビカッ! と彼の背後に稲妻の背景が出現した。カッと義弘は白目がちに目を見開き、その顔からサッと血の気が引いた。
「あ、あ~ん?!」
智瑜はにっこりと微笑んだ。
「はい、あ~ん♪」
智瑜の差し出したチョコを前に、義弘はぶんぶんと首を振った。
「いや、宮祀、それはいくら誕生日のお願いといっても無理だ!」
「え~、ダメですか?」
智瑜の眉がみるみる悲しそうに下がる。ハタから見ても可哀相なくらい智瑜はしょぼんと落ち込んでしまった。それを見ても義弘はにべもない。
「教師として、それは無理だ」
「わかり、ました……」
智瑜の手から力が失われていく。その時智瑜の手からチョコがパッと消えた。驚いて義弘を見ると。義弘は智瑜のチョコを己の口に放り込み、もぐもぐと動かしていた。
「先生?!」
目を丸くする智瑜を前に、義弘はゴクンと喉を動かし言った。
「食べるのが嫌だと言ってるんじゃない……うん、美味かった」
智瑜の瞳が大きくなる。義弘はもう1粒箱からチョコを取った。
「いや、お世辞じゃないぞ、宮祀。このジャムがまた美味いな」
「ありがとうございます」
智瑜の顔にきらきらした笑顔が戻る。義弘も元気を取り戻した彼女に安心したのか、しげしげとチョコを見て言った。
「しかし、色んな色のチョコだな。これは緑だから抹茶か……?」
その時だった。智瑜はパッと義弘の腕を取ると、パクン! 義弘の手からチョコを食べてしまった。
「み、宮祀ーーーー?!?」
智瑜は義弘の腕を掴みながらもぐもぐと口を動かし、そしてにっこりと笑った。
「誕生日プレゼントに……『あ~ん』、してもらいました!」
慌てる義弘。ペロリと舌を出す智瑜。えへへと笑いながら智瑜は思っていた。
―――やっぱりいつか先生に、『あ~ん』するんだから!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
恋愛
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
46人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年09月15日
参加申し込みの期限
2016年09月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年09月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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