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【ホワイトデー】学生達のWhite Day!
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いつものように。
御巫 時子
はお弁当を持って放課後理科室に向かった。
自分の事に頓着しない
五十嵐 尚輝
のためにいつも作っているお弁当。それを時子は今日2人分持っている。本日は午前授業のため、尚輝と一緒に食べようと思ったのだ。
お弁当のお品書きは、出汁巻き卵とカニさんウインナー、それに昆布や鮭の入ったおにぎりに、野菜の煮物や蒲鉾。
煮物の人参や大根はお花の形に可愛らしく。蒲鉾もバラの形に飾り切り。
野菜の苦手な尚輝のため、いつも弁当にはアレンジをいれているが、今日はとりわけ春を意識した。少しでも、出不精な尚輝に季節を感じて欲しいから。
「尚輝先生」
時子は理科室に着くと、隣接の準備室を覗き控えめにその名を呼んだ。ここは彼の根城と化しているが、同時に神聖な職場でもある。こういった節度は必要だと時子は思っていた。
「ああ、御巫さん」
尚輝は見えているのかいないのか分からない前髪に隠れた目を時子に向けた。いつも難しい本が散乱している机は、今日はたくさんの書類がばらまかれている。年度末だから、実験の鬼の尚輝もデスクワークに勤しまざるを得ないのだろう。向けられた顔にうんざりした色を見つけた時子は、思わずくすりと微笑んだ。
「もうお昼ですよ……お仕事は終わりましたか?」
「もうそんな時間ですか? ……まいったな。すぐ終わらせますからちょっと待ってて下さい」
尚輝はそのボサボサの頭を掻きながら、また机に向かった。恐らく時子が来なければ、この男は平気で昼食を抜いたに違いない。時子はちょっと微笑むと、慣れた様子でお弁当を置き、コーヒーの準備を始めた。用意する容れ物はビーカー。勿論それもいつもの光景で。「ちょっと待ってて欲しい」と尚輝が言ってくれる事が、時子は密かに嬉しかった。
「いや、すみませんお待たせして。コーヒー、ありがとうございました」
時子の淹れたコーヒーを飲みながら仕事をした尚輝。10分ほど経って、ようやく彼は書類を置くと、時子の傍に座った。
「いいえ、では頂きましょう」
時子は丁寧に弁当を開ける。ほう、と前髪で隠された尚輝の眉が上がった。
「いつも凄いですが、今日も綺麗なお弁当ですね」
「春が近いですから」
時子の笑みに応えるように尚輝が細い目をますます細めた。
「お花見弁当ですね。いや、花見をしてる訳じゃないから違うな……花弁当?」
むむと首を捻る尚輝は少年のようだ。時子は口元を綻ばせて言った。
「では、春待ち弁当でどうでしょう」
「ああ、いいですね。風流だ」
うんうんと尚輝が頷く。そして2人は顔を見合わせるとふふと微笑み、
「「いただきます」」
と一緒に手を合わせた。
時子の手作り弁当を美味しく戴くと、次はコーヒーブレイクだ。と言っても容れ物はビーカーだが、時子はこのゆったりと流れる時間がとても好きだった。
「ああ、そうだ。
バレンタイン
のお返しがあったんだ」
ぼんやりとコーヒーを楽しんでいた尚輝がふと席を立った。そして自分の机の脇に置いてある紙袋から、包みを取りだして戻ってきた。
「どうぞ。マカロンです」
「あ……有難うございます! ……マカロン?」
嬉しかった。嬉しかったのだ。しかし小洒落た響きがあまりに尚輝に似合わず、時子は思わず聞き直してしまった。
「はい。実は僕はホワイトデーというのも良く分からなくて……」
どうやらバレンタインが終わった後、男性職員に
桜栄 あずさ
理事長から召集がかかったらしい。そこでこんこんと理事長はホワイトデーの大切さを説いたが、ぼんやりしている尚輝に業を煮やし。
「……何だか綺麗なお店に連れて行かれましてね。置いてあったマカロンとやらがとても可愛らしかったので、バレンタインのお返しは全部これにしました」
「そうですか……」
ここは理事長グッジョブと言わねばならないのだろう。しかし時子は何だかちくりと胸が痛かった。すると尚輝がひょいと首を伸ばして言った。
「ちょっと、開けてみませんか?」
「あ……はい」
時子は貰った包みを開けてみる。そこには色とりどりのマカロンが入っていた。その1つを尚輝は指差した。
「これ、綺麗でしょう」
それは、牡丹色のマカロン。その表面には深紅の花びらが入っていた。
「これを見た時御巫さんの髪留めを思い出したので選びました。……気に入って貰えましたか?」
牡丹色のマカロン。その赤い花びらは時子の想いか尚輝の優しさか。時子は包みを胸に抱きしめ心からの想いを口にした。
「有難うございます……!」
その頬は薄く牡丹色に染まっていて。とても美しい笑顔だった。
その後も時子は尚輝とゆっくりと時間を過ごしたが、夕方は鳥カフェに用があるので少し後ろ髪を引かれる思いで理科室を出た。
校舎を後にする時子。傾きかけた陽が、時子の牡丹色の髪留めにあしらわれたカメオをきらりと輝かせた。
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担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
恋愛
定員
1000人
参加キャラクター数
44人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年03月05日
参加申し込みの期限
2017年03月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年03月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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