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【ホワイトデー】学生達のWhite Day!
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今日という日に思うもの。それは皆様々である。
例えば、2年6組
如月 蘇芳
。彼はその端正で柔和なお顔の下で、結構な事を考えている。
(ホワイトデーは面倒臭い……)
(この顔のお蔭でバレンタインにそこそこチョコをもらえるけど……そのお返しをしなくちゃいけないのが嫌いだ)
(そもそも顔すら覚えてないし……)
―――おおっと、その優しげな眉が面倒臭そうにひそめられていますよ、蘇芳さん。
例えば、1年7組
天宮城 因
。彼(としておく。ここでは見た目より戸籍を優先とする)はそのピンク色の瞳にハートを浮かべながら、キャピキャピと可愛らしく廊下を歩いている。
「今日はうきうきホワイトデーっ♪」
(学校が甘ったるい匂いで気持ちわりー……)
「でもチナミには本命のオトコノコなんていないから、お返しも貰えないんですけどねっ」
(そもそも甘いの好きじゃねーし)
―――因さん、因さん、黒い声がだだ漏れです。
例えば、1年1組
千歳飴 楓子
。彼女は気怠い瞳はそのままに、お口をひたすらモグモグさせている。
「バレンタインにチョコレートをわりと貰ったから、お返しに
マカロン
を用意したのだが……」(モグモグ)
「貰った数より明らかに多い量を持ってきてしまった」(モグモグ)
「楓子がいくつか食べるにしても」(モグモグ)
「食べきれないな」(モグモグ)
「バレンタインとか置いておいて、世話になった人にも会ったら渡すか」(モグモグ)
―――楓子さん、食べてる量が『いくつか』を超えてます。
こんな超個性的な3人が、ホワイトデーにバッタリ出会ってしまったら。
*******
「お。因氏。いいところに」
前方から弾むように歩いてくる因の姿を認め、楓子は変わらず口をモグモグさせながら声をかけた。
「あ、楓子さんこんにちはっ♪」
きゃぴりん♪ と因はその金色から桃色に変わる見事なグラデーションの髪を揺らし、挨拶をする。ちなみに楓子、因が男だとは気が付いていない。
「どぉーしたんですかぁ?」
「うん。因氏はマカロンは食べれるか?」
楓子は持っていた紙袋をごそごそさせると、透明なセロファンで綺麗にラッピングされた、ピンクのマカロンを取り出し、因に見せた。
いかにもなお菓子の登場に、ほんの瞬間因の表情が固まる。
「たくさんありすぎてな。楓子の愛情が2パーセントほど入った既製品だ」
「わぁ、因にもくれるんですかぁ? ありがとうございますっ♪」
(食えねーけど……ま、貰うだけもらっとくか)
差し出されたマカロンを、因はお人形のような手のひらで受け取った。そうそう、因のお腹の中の声は、口調が変わるだけじゃなく、音も1オクターブは低くなってます。お聞かせ出来ず残念。
しかし楓子はそのゲームで鍛えた動体視力で、瞬間表情を固めた因に気付いたのだろう。特段気にする様子ではないが、淡々と付け加えた。
「あんまり好きじゃなさそうだがまあ受け取ってくれ」
「ええ~、そんなことないですよぉ。マカロンって可愛いですよねっ」
ピンクのマカロンを胸に抱き締め、きゃぴと因は小首を傾げる。マカロンと女子(風)高生。因の特注のロリータ制服と相まって、非常に可愛らしい絵面となっている。そんな光景を楓子は、本物の女子高生にもかかわらず、口をモグモグさせながらほうほうと感心して眺めていたのだが……、その口がふと止まった。
(おお、あそこにいるのは……何だか憂いているようだが、その姿もイケメンとはすごいな)
また口をモグモグさせながら、楓子はすちゃりと片手を挙げた。
「蘇芳氏じゃないか」
俯き加減に歩いていた蘇芳が顔を上げた。
「ん、君は確か……楓子ちゃん。と、因君」
瞬間ふわっと柔和な笑みを浮かべ、蘇芳は2人に歩み寄った。振り返った因の目が大きく見開かれたが、すぐにそつなく笑顔になる。
「あれ、すおーさん? こんにちは、楓子さんとお知り合いだったんですねぇ?」
「……2人は知り合いなのか?」
「はい、昔からのお友達ですっ♪」
(学校でこいつの顔なんて見たくねーけどな)
そう、冒頭からの腹黒……げふんげふん……美男子コンビ。何と知り合いだったのだ。
楓子の問いに、因は黒い声を隠すべく、不自然なまでににっこり微笑みながら答えた。蘇芳も変わらず穏やかな笑みを浮かべているのだが、その表情が1ミリだって変化してないところがまた恐ろしい。どうやら親を通じての知り合いらしいが、類友というより同族嫌……げーっほげっほげほ。
まあともかく。微笑み合う2人の間に一瞬真っ黒な風が吹き抜けた気がして、楓子は目をパチパチさせたが、幻だと分かると持っていたマカロンを蘇芳に差し出した。
「蘇芳氏も受け取ってくれ。1人じゃ食べきれないものでな」
「なにこれ……マカロン? ふうん」
渡された包みを蘇芳はゆっくりと眺めると、柔らかく目を細めながら楓子を見た。
「でも貰っちゃっていいの? 俺は何も持ち合わせてないけど……」
「ああ大丈夫だ」
「そう。ふふ、ありがとう。美味しくいただくよ」
蘇芳は妖艶なほどの整った笑顔を浮かべる。そこに因が、可愛らしく鋭く蘇芳にパンチを繰り出した。
「すおーさん、フツーのオンナノコのお友達なんて珍しいですねっ。いっつもモテモテですもんねぇ?」(攻撃:1)
「モテモテだなんて困るな、全然そんなことないよ?」(防御:1)
「因君こそ……ああ、因君はその格好じゃあ……女の子には貰えないか」(攻撃:2)
「もらえないなんて……そんなことないですよぉ、お友達みーんな因に友チョコくれましたもんっ」(防御:2)
「へえ、お友達なんていたんだね。意外だなぁ、あんなにお腹が黒いのにね? 大丈夫? 吐かずにちゃんと食べられたのかな?」(攻撃:15)
「お腹が真っ黒なのはすおーさんの方じゃないですかぁっ。因はそんなもったいないことしないですもんっ」(攻撃:5 防御:10)
「すおーさんこそ、女の子にもらったチョコ、ゴミ箱にすてちゃったりしてないですかぁ?」(攻撃:5)
「あはは、俺がそんなことするわけないよ。女の子からの気持ちはちゃんと受け取って、ちゃんとお返ししないとね?」(防御:15)
「じゃあ、お返しもすおーさんが自分で選んだんですかぁ?」
「……そこまで言うならクッキーでもいるかい? ああ、でもごめんね、因君に渡す予定がなかったから用意してないや。残念だなぁ」(攻撃:5)
「わぁほんとに残念ですぅ。すおーさんが直接手にとって選んだお返しを貰える女の子……考えるだけで(可哀想すぎて)因、泣いちゃいそうですっ♪」(攻撃:10 防御:5)
(※攻撃、防御とも単位は1カエデコとする)
(おお、これは笑顔で殴り合うゲームなのだな)
間違いなく絶対零度のブリザードが吹き荒れる中、楓子は目の前で繰り広げられている激闘を、マカロンを食べながら観戦していた。
(ふむふむ。結構古い知り合いのようだが、仲は………うむ。良くなさそうだな)
(黒いな。こんなに人の笑顔が恐ろしいと感じたのは久々だぞ)
(まさに上っ面だけの付き合いという感じだ)
モグモグモグモグモグモグモグモグ。
全く他人事のように(いや実際他人事だ)楓子は無心に2人の笑顔のどつきあいを見守る。そして両者が同ダメージを受けたところで、ふいと楓子が動いた。
「まあまあここは楓子がキューピッドになってやろう。ほら、マカロン交換会だ」
「「交換会?」」
同時に振り向いた2人に、楓子はうむと頷いた。
「今日はホワイトデーなんだから、楓子があげたマカロンを渡し合って友情を確かめ合えばいいではないか」
「……交換ですかぁ、いいですよぉ?」
「はは、交換だなんて面白いね」
2人は腹を探り合いながらも、お互い楓子から貰ったマカロンを取り出した。
「因のピンクのマカロン、大事に食べてくださいねっ♪」
(オメーが食おうが食うまいが関係ねーけどな)
「勿論だよ。じゃあ俺からも。……因君こそご家族に渡さないで、ちゃんと自分で食べるんだよ?」
(まあ、因君の手に一度でも渡ったものなんて食べれるわけないけどね)
蘇芳からは紅玉の瞳を持った白龍。因からはピンクトルマリンの目をした金色の虎。
その2頭がそれぞれ2人が背負っているでっかい猫から飛び出して、カーッカーッシャーッシャーッ。
(うむ。美しい友情が芽生え……てなさそうだがまあ良いか)
モグモグモグモグ。
凄惨な戦いを前に全く食欲の落ちる事ない楓子の胃は、鉄で出来てるのだろうか。
口にしていたマカロンを食べ終わると、楓子は気怠そうな瞳はそのままに、わあと両手を挙げた。
「今度3人で親睦会でも開こう。楓子映画観たい」
「そうだね」
(親睦会は気が進まないけど……まあいいか。俺も観たい映画あるし、映画なら会話しないで済むからね)
「映画いいですね、今度行きましょうねっ♪」
(チッめんどくせぇ……)
水色と赤とピンクの瞳がにっこりと微笑み合う。3月だというのにその空気は極寒。
―――さてさて。次は一体どうなる事やら。
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3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
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定員
1000人
参加キャラクター数
44人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年03月05日
参加申し込みの期限
2017年03月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年03月12日 11時00分
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