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【ホワイトデー】学生達のWhite Day!
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朝。猫鳴館の寮の一室では、指さし確認の声が響いていた。
「
義理クッキー
、よーし!」
「本命クッキー、よーし!」
「サプライズの手紙……よーし!」
ビシッ! ビシッ! と指さし確認を決めると、
雨崎 荒太郎
は1人にっこりと微笑んだ。
(今日はチョコくれた人と、かなたんにお返しだねー)
バレンタインは見事にやらかした
荒太郎だったが、ホワイトデーは汚名挽回! と気合いが入っていた。
寮ではどうしようもないので、昨日はしっかりと家庭科室でクッキーを焼いた。義理クッキーと、本命クッキー。義理クッキーは心を込めて。本命クッキーは愛を込めて。
(……むふふふ、愛だよ!)
荒太郎は本命クッキーの横にある封筒に目をやった。それは、愛しの恋人……
西野町 かなえ
にあてた手紙。クッキーを焼いている間、家庭科室で書いたのだ。
荒太郎の本日の作戦はこうだった。まず最初にかなえの下駄箱に、クッキーと手紙を入れておく。その手紙に待ち合わせ場所と時間を書いて、放課後かなえと直接会おうというのだ。
前回見事にすれ違った故の、約束とサプライズを兼ね備えた完璧な作戦だ。これなら携帯を忘れても大丈夫! ……一応今日はちゃんと持ったけど。
ポケットの携帯を確かめると、荒太郎は本命クッキーの包みの上に手紙を載せ、祈るように額をつけた。
(今回は、すれ違いませんように………それにしても、手紙もクッキーの匂いがついちゃったな)
甘い香りが荒太郎の鼻腔をくすぐる。昨日家庭科室で色々広げながら作業をしていたため、網に載せてクッキーのあら熱を取る時、うっかり手紙の入った封筒を下に置いてしまったのだ。ようやく見つけたのは、クッキーを全部詰め終わって網を取り払った時。パラフィン紙に隠れた手紙を見つけ、あって良かったと荒太郎はほっと胸を撫で下ろしたのだ。
まあ、これもまたいいかもしれない。甘い香りの手紙なんて、ロマンチック?
荒太郎はたくさんの義理クッキーの包みを紙袋に入れ、かなえ用の本命クッキーを鞄に仕舞い、元気に猫鳴館を出発した。
早く学校に行って、かなたんの下駄箱にこれをセッティングしなくては。サプライズだからね!
……今日は遅刻はしないぞー!!
かなえは鼻歌を歌いながら登校していた。
(ふふふーん、きょうはホワイトデーや! こーたんのお返し楽しみやなぁ♪)
かなえは期待しまくっていた。夜遅くまでかけた手作りチョコを結局自分で食べてしまったというバレンタイン。悲しかったけど、まあ結局は荒太郎に食べてもらえたというか味わってもらえたというか~……ごにょごにょ。
あの教室での甘い時間を思い出し、かなえは1人赤面する。まあ要はバレンタインもホワイトデーも、大事な人がいるから嬉しいんだー、なんて思いながら下駄箱をひょいと覗いたかなえの顔が、止まった。
(あれ、なんか入っとる)
かなえは上履きに履き替えながら入っていた物を取り出した。それは綺麗にラッピングされた包みと、封筒。
「あ、もしかしてこーたんのやろか!?」
かなえの鼓動が速くなる。早速包みを開けてみると、そこにはクッキーが入っていた。
その香ばしく甘い香りに、かなえの期待はますます膨らむ。急いで一緒にあった封筒を開け、嬉しそうに中から便箋を取り出したかなえの顔が固まった。
「え……これ、こーたんの字じゃないで」
便箋に書かれていたのは、滲んで溶けたような字。自分宛に書かれているのは何となく分かった。一番冒頭に自分の名前が呪いの文字のように浮かんでいたのだ。
「数字は……時間? これはなんやろ……場所か……? うち、呼び出されてるみたい……?」
恐らく『好き』と書いてあったのだろう。そのヘロヘロの、地獄の沼から上がってきたような文字にかなえはぞっとする。最後に署名のようなものもあったが、読み取れはしなかった。
(……なんか怖い)
知らない人からの贈り物。それは、好意と呼ぶには狂気じみていて。誰かにずっと見つめられている気がして、かなえの心はスッと冷えた。微かに震える手で手紙を仕舞い、クッキーと一緒に鞄に入れる。
(大丈夫や、なんでもない。あとでこーたんに相談してみればいい)
全く身に覚えがないのが怖かった。混乱する心の中で浮かび上がるのは、荒太郎の笑顔。かなえはその灯火のような笑顔に縋りつくように、ぎゅっと胸を押さえた。
懸命な皆様はもうお分かりだろう。
かなえの受け取ったクッキーと手紙は、確かに荒太郎のものだった。では、何故文字が滲んでいたのか?
―――そう、荒太郎が手紙をあら熱取りの網の下に置いたからだったのだ。
オーブンから取り出されたばかりの熱々のクッキーの熱は、見事に封筒に入った便箋の文字を溶かしてしまったのだ。
まさかそんな事になっているとは露知らず、荒太郎は封筒の中身を確認せずに、かなえの下駄箱に入れてしまったのだ。
かなえへのサプライズがうまくいったと信じて疑わない荒太郎と、得体の知れない恐怖に怯えるかなえ。
思いもかけず心がすれ違ったまま、彼らは放課後を迎えるのだ―――。
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担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
恋愛
定員
1000人
参加キャラクター数
44人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年03月05日
参加申し込みの期限
2017年03月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年03月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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