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「道を教えていただけませんか?」
眼帯をした儚げな少女─
大天使 天吏
が店先に現れたのを見て、主人は笑みを浮かべた。
「道を教える代わりに、お嬢さんの想いを聞かせてくれないかい?」
それが駄賃の代わりだ、と主人は言う。天吏は首を傾げてしばらく考えた様子を見せてから、静かに頷いた。
「私はあまり人とおしゃべりするのが得意ではないので、面白くないお話になるかもしれませんが、それでもお付き合いいただければ幸いです」
にこりと笑う天吏。主人は天吏の言葉に耳を傾けることにした。
「私、夕暮れが好きです。だから道に迷った時も特に恐ろしいとか悲しいとか焦りとか感じませんでした」
先ほどまでのことを思っているのだろう、遠くを見つめた天吏は、穏やかだった。
「知らぬ街でもかい?」
「はい。ここは夕暮れが綺麗なので、思わず見とれてしまったほどです」
「迷うのを美徳と捉えられるのはいいね」
天吏は頷き続ける。
「朝と夜の間にある限られた夕焼け……学校での友達と過ごした時間を家に持ち帰ることができる夕焼けが好きなんです」
友達と過ごした昼間、賑やかだった学校が静かに夜の帳が落ちる瞬間。
「一人きりになるのは確かに心細いですが、それでも、人としてだれかと交流した学校での思い出が夜までの私を支えてくれています」
「人として、ね」
主人は煙管をふかし、白い煙を吐く。甘い香りが天吏の鼻をくすぐった。
「ですから、こうして店主さんに会えてうれしいです」
最後は微笑み。
心優しい少女、主人が抱いた感想だ。
だが。
「どうして嬉しいんだい?」
主人は笑みを崩さず問いかけた。一瞬固まる天吏の笑顔。勘が悪ければ見逃す一瞬だった。
「それは、店主さんに会えたからです」
「私はどうして、と聞いているんだ。知らない人と出会って嬉しい、という話ではなかったねぇ」
笑みを絶やさない、主人と天吏。
しかし、天吏の笑みは瞬間、無表情に崩れ落ちた。
突然の豹変に、主人はただ興味深そうに天吏を見つめていた。
「誰が学校なんて好きなものか」
先ほどのおとなしい少女とは打って変わった、吐き捨てるような言葉。天吏の顔は歪んだ。
「なぜわかったの?」
「私もそっち側だからねぇ。言うなればちょっとした先輩ってところさ」
煙管をふかす。主人は楽しくて仕方ないのか上機嫌だ。
「それで、お嬢さんの本当の想いを聞かせてくれるかい?」
「私が愛するのはクローネ様と鳥、自然のみ。夕暮れは時間帯によっては巣に帰る鳥を観察することができる貴重な時間」
それ以外に理由はない。クローネ様と鳥さえいれば、天吏の想いは完結する。
「お嬢さんの目的はないのかい?」
「人間らしく行動することが、最近の自分の目標だ」
主人は笑う。この主人は、笑うことで人間らしさをだしているのだろうか、天吏は妖艶な笑みを見つめながら観察する。
「それじゃあ、まだまだ精進が必要だね」
天吏の視線を受けて、主人は見つめ返してくる。
意味がわからず、また主人が本当に人間なのか天吏には掴めないでいた。
どこか浮世離れしたところはあるが、そもそもこの街並みからしてフツウじゃない。
「お嬢さんの想い確かに受け取ったよ」
掴めぬまま天吏は帰宅を促される。納得がいかないまま、天吏は店先に立つ。
「駄賃になるの?」
「もちろん。お嬢さんの表と裏の顔、驚いたが楽しませてもらったよ」
「驚いたふうには見えなかったわ」
失敗した敗北感を胸に抱いたまま、天吏は主人を睨みつける。
「最初はフツウのお嬢さんだと思ってたさ」
「フツウ……」
それじゃあ半分失敗で半分成功。ほんの少し喜びを感じる。
成功率を上げるための研究と観察をもっとしなければならない。
天吏は店を後にした。
気づくと、空に鳥が飛んでいた。
天吏のよく知る、見慣れた寝子島の景色。
世界にはクローネ様と鳥が必要だ。改めて天吏は思い、帰路についた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
あおじゆう
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年03月07日
参加申し込みの期限
2017年03月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年03月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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