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階段の多い坂をいくつか避けて、
八神 修
は灯りのついた店を見つけた。
店の前に自転車を停めて、修はカゴに乗せていた白猫のミルクを抱き上げる。
にゃーと移動されることに抵抗の意を示すミルクに苦笑して、修は目の前に開かれた店に入った。
「いらっしゃい」
店内をぐるっと見回すと、なかなか寝子島ではお目にかかれない品がいくつもある。要は何に使うかわからないもの。
内装もオリエンタルだが、国名を断定できない。
「異界か」
ぽつりと呟いた修の鼻を甘い香りが刺激する。
「すごいね。言い当てるものは滅多にいないんだけど。お兄さん、あんまり驚いてないねぇ」
店の奥にいた着物をはだけた女主人が煙管をふかして座っていた。
「不思議な事に慣れているからでしょうか……。俺としては、これでも十分驚いてるつもりなんですがね」
修が苦笑すると、腕の中のミルクがにゃあと鳴く。動き回りたいようだ。
「猫は、大丈夫ですか?」
「ああ、構わないよ。触れないようにしてあるからね」
するっとミルクが修の腕が抜け出す。
「あっ」
ミルクは、干物っぽい何かを前足でいじろうとして、何かに阻まれている。
「……本当に異界なんですね」
「ここにきたということは、迷子ということだ。お兄さんは、どんな想いを話してくれるんだい?」
「想い?」
「そう、帰り道を教える駄賃としてお兄さんの想いを聞かせておくれ」
修は顎に手を当てて考えたあと、店の中を自由自在に動き回るミルクをみた。
「では、家族の話を」
「座って話さないかい?」
小上がりを指す主人に、修は頷いて小上がりに座った。
修は自分の家族を思い浮かべる。
「俺の家族は、人ではなくてペットたちです」
大世帯になった家族たちを数えていく。
「犬が三匹、猫が若猫が七匹と成猫が七匹に、テオテオにロングという子。あと兎とリスとハムスター」
「そんなに。拾いかい?」
主人は心から驚いたようで、目を丸くしている。
「はい、買った子はいないんです。気付いたら増えてまして。ええ。気付いたら増えるんです。不思議でしょ」
ふふと修が笑うのに対し、主人は不思議そうな顔をして煙管をふかしている。
「不思議だねぇ。動物に好かれる体質なんかねぇ」
「怪我してるのを拾ったり、散歩してたら寄ってきたりですかね」
「優しいんだね。そんだけいたら世話が大変だろう」
縦横無尽に歩いていたミルクが、主人に体を寄せて甘えている。主人はごく自然な仕草で、ミルクの体を撫ぜる。
「ですね。でもそれも楽しい。使用人も世話してくれますし。皆良い子なんで」
「そうだね、愛されてるのがわかるよ。動物が好きなんだねぇ」
ミルクは主人の手から逃げると、店内の棚から棚へと飛ぶ。伸び伸びとしたいい猫たちなのが一目でわかる。
「ええ、大好きですよ。猫の自由さも、犬の誠心も、ハムスターの無心さも。愛しいものです」
「いい想いだ。確かに受け取った。帰り道を教えよう」
話の終わりを感じたのか、ミルクが修の元へ戻ってくる。腕に抱きしめ、立ち上がった修は最後にこんな話をした。
ありとあらゆるねこたちをお世話するねこたちの温泉郷に働きにいった。
「ほほほ、それは、さぞ面白い体験であったな」
主人は修の表情を見て、微笑む。
「また行きたい、そんな顔をしているね」
「ぜひ。今度は犬風呂に行きたいです」
主人は煙管を置き、立ち上がって土間に降りた。
身長は修より頭一つ小さいくらい。
主人はミルクに手を伸ばす。顎に手をやり撫でる。ごろごろとミルクの喉が鳴った。
「またおいで。導きを祈っておこう」
「ありがとうございました。また、いつか」
修は丁寧に礼をいい、自転車のカゴにミルクを入れ、歩き出す。
言われた通りに歩けば、いつの間にか寝子島のいつもの通り。
「夢じゃなかったな」
ミルクに言うように呟けば、振り向いたミルクがにゃあと鳴く。くすっと笑った修は自転車に乗って帰路についた。
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担当ゲームマスター
あおじゆう
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年03月07日
参加申し込みの期限
2017年03月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年03月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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