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ミートダークファンタジー!
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「大丈夫ですか……!?」
御巫 時子
が海原に駆け寄った。
噂を聞き付け、星ヶ丘寮から海原のことを案じて馳せ参じた次第なのだが、予感は的中したといえよう。
「お水です、どうぞ……」
「た、助かる……」
海原は舌を出してヒーヒー喘いでいた。
「まったく……、毎度思うのだが、もっと静かに食べられないものか……?」
彼のうんざりした様子に、御巫はクスッと口元を抑えて笑った。
「食事中、賑やかなのは羨ましいですね……。とても楽しそうに見えます……。ちょっと、暴走気味ですけど……」
苦笑いを浮かべる御巫だが、その言葉に嫌悪感は感じられない。
「私は、星ヶ丘寮でいつも食事は1人で……、でも、時々鳥さんが話し相手になってくれたりです……」
御巫にとって、ここの食事風景はとても新鮮なのだろう。
ドタバタ騒がしいが、皆、楽しんで食事を摂っているのは間違いない。
「あ……、茂さんは甘いものが苦手でしたね……? 今、追加の料理の中に甘さ控えめの品も作ってるんですよ……?」
「ふむ……、それはありがたいな」
彼女は海原の嗜好を今までの経験で知り得ている。
海原だけではない。ここの寮生の好き嫌いを事前に把握しようと、猫鳴館へ参上してから聞き回っていたのだ。
肉以外の食材の下ごしらえを可能な限り行い、不足するであろう食器も寮の自室から持参してきた。
他の料理人より若干到着が遅くなった分、まさに縁の下の力持ちの役割を進んで行ってきたのだ。
それゆえ、本日の猫鳴館の食卓で「これ食べられない!」という声があまり上がらない。
そもそも、肉を食べない寮生もここには存在するわけだが、御巫はそんな彼らにも菜食メニューの献立を作成して、現在調理の真っ最中だ。
御巫は海原に一礼すると、そそくさと台所へ戻っていった。
館内がどんちゃん騒ぎだとは露知らず、
八神 修
は発泡スチロールを抱えながら猫鳴館を目指していた。
ここへ来る途中の車内で、運転手から「物好きですねぇ……」と呆れられてしまう八神。
「物好き、か」
確かにそうかもな、と八神は苦笑い。
先日の
地下帝国崩落事件
で、彼のろっこんは人命救助の助けとなった。
ろっこん『分解』は壊すだけじゃないと実績と共に実感でき、やや自分の能力に肯定的になれたのだ。
その際、彼は猫鳴館の内部を見る機会を得た。
正直言って、彼の知る世界の理からかけ離れている環境だった。
建物もいつ崩壊してもおかしくない。彼等はそんなに貧困に喘ぎ困窮しているのか?
何度も猫鳴館の窮地を救い、今では『猫鳴館専属軍師』の異名を持つと言われているらしい八神だが、その実情を正確に把握しているわけではなかった。
故に、物好き。
星ヶ丘寮の関係者なら、確かにそう言うかもしれないだろう。
「侮辱するつもりはないのだが……」
知的好奇心に似た興味がもたげてくる。
この差し入れは先日の食事の礼でもあるし、実情を知るためのきっかけでもあった。
「海老を間違って多く買ってしまった。食べてくれると助かる」
受け取った邪衣は目を疑った。
間違って買ったというレベルの量ではない。明らかに贈答用に詰めた芝海老である。
肉、野菜、そして海鮮まで揃ってしまった。
こんなに都合よく食材が集まるなんて、猫鳴館は明日滅ぶのではないだろうか、と邪衣は内心冷や冷やする。
「ネット注文で桁1つ間違えたんだ」
八神はそう言い張るのだが、邪衣は「お、おう……」と上手く受け流すことができない。
つまり、
八神ツンデレ疑惑の浮上
である。
「邪衣、前から気になっていたんだが」
「……なんだ?」
海老に気を取られかけてた邪衣がハッと我に返って八神の顔を見遣った。
「邪衣やほかの寮生は、……その、星ヶ丘寮までとは言わないが、せめて桜花寮クラスの場所へ移りたいと思ったことないのか?」
八神のこの質問に、邪衣の眉間にシワが寄る。
「それに俺が頷いたら、寮生の立つ瀬がないだろう? 少なくても、俺たちはここが好きだ。猫鳴館の一員として、皆が誇りを持っていると、俺は思っているぞ」
この返答に八神はしくじったと顔をしかめた。
「すまない、邪衣。悪く言うつもりはなかったんだ」
「いいさ。誰だって疑問に思うだろう。でも、俺たちは好き好んでここに移り住んできた。猫鳴館を立派な寮へと立て直そうとする姿勢は、八神も何度もここで起きた事件を通して見てるだろう?」
「……そうだった、な」
(なるほど、好き好んで、か……)
つまり、ここにいる全員が『物好き』だったわけだ。
八神の抱えていた疑問が一気に氷解していった。
「……ところで、後木とカレー臭い番長は、なんで木に吊るされているんだ?」
八神の質問に邪衣の胃痛が更に酷くなるのだった。
「あの~、取り込み中かな?」
邪衣の背後から、
霧切 翠子
が声を掛けてきた。
「霧切先輩、今日はどうしたんですか?」
邪衣は彼女の抱える荷物に目がいく。
八神は先に荷物を届けると言い、奥へ上がっていった。
「これ、マカロン作ったから、みんなで食べてね? それと……、これ……」
手渡された茶封筒の中身を邪衣は改めると、中身を三度見した。
「あの、彼って言えば分かるかな……? 赤い彼なんだけど……」
「ああ……」
邪衣は露骨に嫌な顔をした。
すかさず霧切が頭を下げた。
「もう彼を付け狙ったりするのはやめてほしいの。それと、彼も悪気があったわけじゃないの。だから、今日は私が代わりに弁償と謝罪をしに来たの」
邪衣は腕を組んで唸った。
「……本人の代わり、ですか」
何か言いたげな表情だが、彼は口に出さなかった。
「お気持ちは理解しました。けど、その10万円は受け取れません」
邪衣は茶封筒を突き返した。
「霧切先輩の意思を汲み取って、今後の奴への態度は変わるかもしれません。ですが、それは先輩のお金だ。あいつのお金じゃない」
「あのね、彼の借金は、私もバイトして返済に充ててるの……。だからこれは彼のお金でもあるわけで……」
「駄目です、こういうことはキッチリしましょう。これは、先輩のお金です。弁済の件、今日は保留にしましょう」
話は終わった、と言わんばかりに邪衣は館内の奥へと戻っていく。
「これ、どうしよう……?」
霧切はとりあえず茶封筒をバックに押し込み、館内へ上がることに。
「う、何度見てもお化け屋敷…耐震大丈夫なのかな……。友達も此処で暮らしてる子もいるし、心配だな……」
ところで台所、どこだっけ……?
しばらく霧切は寮内で迷子になってしまうのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
焼きスルメ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年10月21日
参加申し込みの期限
2013年10月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年10月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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