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裏寝子温泉を見た神無月の一言目は「すごい」だった。
元は防空壕とはいえ、ある程度手入れがされた通路や更衣室に目を見張り、豊富な湯量も想定外だった。
「ちょっと蒸し暑いですね……」
「そこは温泉の熱気のせいじゃから多少は我慢じゃ」
通気孔はあるようだが、篭る熱は完全に排出しきれないようだ。
立っているだけで汗ばんでくる。
(これだけの湯量とこの空洞……。資料のネタになりそうです)
神無月はここぞとばかりに撮影を試みる。
だが。
「おっと、つまずいたのじゃー!」
突如、大田原が態勢を崩してよろけ、神無月に体当たりをブチかました!
受身を撮り損ねた神無月は、デジカメをお湯の中に放り投げてしまった!
当然、ブツは湯の底に。しかも遠くまで吹っ飛んでいったため、回収するには一旦全身を湯に浸からなければならない。
「何をするんですか……!?」
これには神無月、目を釣り上げて怒りを発露させる。
しかし、大田原に悪びれた様子はない。
むしろ、目の前の『敵』を威嚇するかのように立ち塞がる。
「今時のでじかめは防水機能があるらしいのじゃが、あれはどうなのかの? 違うのならば弁償するのじゃ。ただし……」
大田原は確信を持った口振りで言い切った。
「貴様の撮影データと、隠し録りしている音声を全て消してくれたらの話じゃがな?」
「――!!」
神無月、思わず表情を変えてしまった。
何故、バレたのだろう? 誰にも漏らしていないはずなのに?
その動揺が無意識に表れてしまった。
大田原は硬直した神無月の衣服の中にむんずと乱暴に手をいれてまさぐると、ICレコーダーを奪い取った!
「ふむ、こういうのもあるのじゃな。参考になるのじゃ。しかし、流石にこれは防水性はないじゃろうな?」
「待って下さい、それは――!」
神無月が止めるまもなく、ICレコーダーも湯の中へ没していった。
神無月はここでパニックに陥いる。まるで心の中が読まれているかのようで、目の前の人物に得体の知れない不気味さを感じたからだ。
「儂の勘違いなら全て弁償するのじゃ、丁重にのしを付けてな?」
大田原は神無月の胸倉を掴んで、顔を間近にして、威圧するような声で囁いた。
「よく聞くのじゃ。儂はな、貴様が最初から肉を食べに来たわけではないと最初から気付いておった。周りの者は肉に目がいっておるのに、貴様は肉など眼中にない顔つきだったからの? 嘘でも高級肉を美味そうに食べておれば、儂の目も欺けたかもしれんがな?」
かく言う大田原自身も、肉を目的にここに来たわけではない。
何かと廃寮問題が付きまとう猫鳴館。
騒ぎを起こせば、それに乗じて間者やら厄介者も寄り付くはずだと彼女は考えた。
故に、違和感を感じたら目を離さずに監視していたのだ。
猫鳴館を護る、防人として。
「さっきも言うたが、儂は部外者じゃ。じゃがの、ここは上で騒いでいる者共が住む場所で、訳あって離れている者が帰る場所で、……その者の帰りを待つ、大切な場所なのじゃ……!」
大田原はふと、自分の纏っている緑のコートの真の所有者『仇敵』の顔を思い浮かべる。
(彼奴の残した情報工作めもにもあったの。『騒ぎの時程、付け入る絶好の隙はない』とな?)
「貴様が猫鳴館に何の恨みがあるかは知らぬが、ここは決して潰してはならぬのじゃ。儂がここを守るのじゃ。これ以上、貴様の思う通りにならぬと思え!」
大田原は神無月を突き飛ばし、露骨に敵愾心をぶつけてきた。
神無月はよろよろと立ち上がると、負けじと大田原を睨み返してきた。
「寝子高1年7組芸術科、
神無月 綾
。それが私の名前です。弁償してくれるんですよね? 丁重にのしを付けて?」
彼女の言葉の意味を察して、大田原も名乗った。
「寝子高1年1組普通科、
大田原 いいな
じゃ。貴様……、あくまでも儂の勘違いと言い張るのじゃな?」
シラを切った神無月はふんっと鼻で笑うと指を2本立てて見せ付ける。
「ええ、おかげで総額2万円の機材が台無しです。弁償金は後でクラスに直接届けてください。お願いしますね――?」
天敵さん……?
スタスタと出口へ歩く神無月の背に、大田原は無意識に舌打ちをした。
コートのポケットから、スマホをおもむろに取り出す。
(「もし不審な奴と対峙する時には、スマホの録音機能を密かに起動し、音声データを残す」……確かそうじゃったな、『仇敵』?)
彼女は相手の立場に立ち、神無月の盗聴を見破ったのだ。
だが、今回、神無月は自らボロを出すことはなかった。
表情や仕草を見れば完全にクロだ。だが、映像面の情報を残せなかったのが悔やまれる。音声だけでは、大田原の方が悪者扱いされそうだ。
「儂もまだまだじゃな……。さて、と!」
大田原は神無月が外へ出たのを確認すると、衣服を脱ぎ捨てて温泉に飛び込んだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
焼きスルメ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年10月21日
参加申し込みの期限
2013年10月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年10月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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