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【ホワイトデー】平和ときどき怪奇?
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●舞う 舞う 飴と想い
こちらも早めに帰路につき、スキップしながらもう間もなくお家到着☆ というところまで来た
天馬 ひびき
、と相棒のペガサスぬいぐるみ『はやぶさ』。
あ、おウチ見~えたー♪ とはやぶさに教えてやっているひびきの鼻孔に、いつもの道中ではしないはずの香りが掠めた。
「美味しそうな香りだね、はやぶさ」
首を傾げながら伝える。そうするとひびきにだけはやぶさの声が響いた。
「ほわー、そなのか! じゃあ行かないとだね」
どうやらはやぶさの方が何かに気付き、教えてくれたようだ。スキップを駆け足に変えて走り出したひびきは、すぐに家の中へ。
そうして一時程して出てきたひびきは、制服から春らしいワンピースにストールを羽織った姿へ着替え片手には籠。その籠にはお茶とはやぶさ。
おでかけにゃ~♪ と花畑へ飛び出すようにして、飴に色づく景色の中へとウキウキ混ざって行った。
一方、愉快そうに眼差し細め、
骨削 瓢
は周囲を見渡していた。
―― 今日も今日とて奇天烈空間。こういう面白い飴は回収して悪戯に使おうかね。
すでになんとなーく、観察によって飴の効果を把握してはポケットの中へ飴たちを回収していく。時折、いちゃつくカップルが目に入ると、待ってましたとばかりにろっこんを発動させては、竜巻を発生させカップルたちになにがしかの災難や展開を与えながら、のんびりとした足取りを続ける。
どうにも、結界張られたせいかホワイトデーの割に見かけるカップルが少なく感じるが。
―― ま。それならそれで構わないよぃ。いつもの風景が、少ぉしばかりあっし好みに崩れれば良しさね。
気にするでもなくヘラリ口元歪めたまま進んだ先、 瓢のモノクロに見える視界に一か所だけ彩りがついたのを感じた。
「にょっ? 瓢さん!」
喜色満面にこちらへ走ってくる彩り。あれに見えるは愛しのひびき嬢。
ピタリ足を止め、ひびきが突進してくるのを予期したようにボッスンと体全体で抱き留める。
「学び舎を終えたばかりで、もうお出かけですかい?」
「うん! ひびきはペガサスのお菓子を探しにきたのん」
「あーこんな天気でさぁ。飴だけじゃなくクッキーも降っているご様子だし、天馬の形したクッキーもあるかもしれないねぇ」
「やっぱり瓢さんもそう思う?」
星型は見かけたから、きっとペガサスも! とワクワク顔のひびきの髪をひと撫でしてから、ふむ、と顎に手をやり一瞬思案した後。
「はやぶさに似たクッキーを探してデートとしゃれこもうかい」
「ホント? わーっ、はやぶさが教えてくれたおかげで、瓢さんとデートになったよぉ。ありがとはやぶさ☆」
自然と手を取り合って、降ってくる上空を、カフェのベンチを、咲いた花びらの上を、空駆ける馬の姿求めて二人は行く。
天馬型じゃなくとも、『あ、これ桜みたいにょ!』と気に入った形のクッキー見つけては籠につめていくひびきの手から、籠を持ってやりながら瓢もクッキー時々カップルを探して左右に目を配る。
「こんなに必死に探すたぁ、ひびき嬢は本当に天馬、というかはやぶさが好きなんだねぃ。ちょっと妬けるよぃ」
「もちろんはやぶさも好きだけどー。あのね、ラッコのマーチにたまーにアタリがあるじゃん? あんな感じ!」
あっ、もちろん瓢さんだって大好きなんだよっ? と慌てて付け加えるひびきを微笑ましそうに眺めつつ、『滅多にないから見つけたい、ってことですかねぇ』と呟けば、ちゃんとそれを拾ってひびきが続けた。
「見つけたら、すごくラッキーなんだよ」
「どうラッキーなんですかい」
「えっ? うーんとうーんと、多分物凄いんだよ!」
全く持って回答になっていない返答を、やたら確信もって断言するひびきを見れば、くくく、と笑いが漏れる。
ひびきのやる気パワーによって、次第に籠いっぱいにクッキーが盛られると、2人は脇に備え付けられたベンチで休憩を取った。
「瓢さん、お茶どーぞ」
「こりゃご丁寧に。準備がいいですねぃ」
「なんの形のクッキー拾ってたのん?」
「猫だねい」
「ほわっ、かわいーのだ。私の見つけたコアラさんクッキーと交換っこしよ!」
少々目の位置歪んだ感じが、どこかの黒猫着ぐるみのようでいっそ頭からばりんぼりんいこうかと思っていた瓢だが、ひびきに乞われればあっさりと手渡してやる。
「……えーと」
「どうしたねひびき嬢。あっしの手で食べさせてやっちゃダメですかい」
「そ、そんなことないよっ。あーん」
正確には持ったままひびきの口へ差し出していたようだ。
頬をぽっと染めたものの、どこか嬉しそうにひびきは瓢の手からクッキーをパックリ。
ふわ、美味しい! ……瓢さんの手から食べさせてもらったから、余計おいしーのかなあ。
「じゃ、今度は瓢さん、どーぞ!」
「おやぁ。あっしにもしてくれるのかぃ」
あーんの交換をし合いながら、まったりと2人らしい時間を満喫する。
と、そんな二人の前方数mほど離れた商店街沿いの遊歩道に、何やら息ピッタリに項垂れたり互いに肩を抱き合う男女が映る。
(※すっかり飴効果に支配され中の、
真境名 アリサ
と
花椿 涼太郎
である)
「ほほぉ。本日一番お熱いカップルさんだねぃ。よきかなよきかな。 ふ っ 飛 び た ま え 」
「うわあああああーーーー!???」
「きゃーーーーーーー!??」
瓢が一際強く念じると、どでかい竜巻が発動された。レベル64である。多少弱体化したとて人もそりゃあ飛ぶというものである。
正直カップルというのは誤解であったが、例え本人たちが『いちゃいちゃなんてしてないよおっ』と言ったところで、他人が見て『いちゃいちゃしやがって』と思われたらそれはいちゃいちゃなのだ。つまりは、瓢が『カップル』だと認識すればろっこん『悋気の独楽』はあっさり発動出来てしまうわけなのであった。
「ひゃー! すごいすごいぃ! 瓢さんすごおおい!」
「うんん? ひびき嬢?」
突如腕にぎゅむぅっと圧力を感じれば、ぽわんとやわらか、げふん、笑顔全開のひびきが抱き付いてきて一瞬首を傾げる瓢。
瓢がろっこん発動している間に、実は『赤い飴ちゃんは苺味かなー♪』なんて口に運んでいたひびきだったり。現在、瓢さん大好きオーラも笑顔と共に全開中なのである。
籠の中からは、はやぶさの生暖かい視線が飛んでいた。
「ひびきも飛びたい! ね、ね、飛ぼう?! ピーターパンとウエンディみたいにー!」
「お望みなら喜んでえ」
どこかいつものひびきよりテンション高い気がしたものの、本人が幸せそうなら無問題。
適当にそのへんにいた他のカップルさんを見繕って、先程より気持ち大人しめの竜巻起こせば、ひびきの手を取りエスコートして空のお散歩へ繰り出した。
上に 下に。手を繋いだまま逆さになったり左右入れ替わったりしながら。世界が文字通りひっくり返ったように見えれば恍惚とした笑顔を浮かべる瓢、くるくる回りながら気分はすっかりウエンディなひびき。
オツな空中遊泳を終えて着地した頃には、飴の降り方も弱まってきていた。
少し残念そうなひびきの横顔を見やった瓢は、ポケットからごそごそ取り出したモノをベンチを机代わりにして何やら組立始めた。
「あれ? 瓢さんなにしてるの~?」
「ちょいと出遅れましたが、ひびき嬢へのプレゼントだよぃ」
「ほわあ……」
それは、飴とクッキーとがくっつき上手に組み合わされた、小さなお菓子の家。
悪戯の為にと集めたが、嬢が喜ぶ道具になるなら本望だねい。
言葉も出ないほど感動しているひびきを見て満足げに、ひびきの背中をちょいと押してやる。
「受け取ってくれやすかい」
「あっそっかホワイトデー。これ、ホワイトデーだ」
「あんな可愛らしい馬やペガサスのチョコをくれておいて、お返しの今日の日を忘れてたんですかぃ」
ひびきらしいと肩で笑いながら。ああそういえば、と今度は胸ポケットから1つのクッキーを取り出すと、最後の仕上げとばかりにお菓子の家の、玄関にあたる前あたりにちょこんと立てかけた。
「あ! はやぶさだ!」
「さっきの竜巻散歩中、一緒に風で舞ってたのを見つけたよぃ」
「すごい、瓢さんなんか魔法使いみたいだあ」
これはきっと2人のおうち。飴が少し傾いてきた太陽の光を浴びて、キラキラ勲章のように輝いて見えて。
ひびきは気持ちをいっぱい込めて、瓢へと抱き付いた。
「えへへ。ありがと」
「どういたしやして」
「大好き」
瓢の頬に温もりが落とされた。
今日はあっしが返す日だって言ったよぃ、とにやり笑った瓢から、3倍返しかのようにキスの雨を唇に落とされるひびきであった。
◆
◆
◆
◆
◆
◆
ちなみに、誤解され飛ばされてしまった2人の行方はというと。
『春の嵐までいじわるしてぇぇ……!! 遅刻しちゃう副店長失格になっちゃう~~~!!』とまだ飴効果で嘆くアリサだったが、自身の愛しい人との諸々に発動主が意識を割かれたからか、竜巻は力を失ったように大人しくなっていき。
「……あれ? ここ、お店の前。良かったあラッキーー!!」
ころり。まるで『負』なんて無かったように、一気に浮上しお店へ嬉々として出勤していくアリサであった。
さてもう一人は。
「ああああこれはもう地上ばかりが美しい僕を独占していたゆえに、天使たちが僕を戻そうとしなさっている!! ずっと寂しい思いをさせてごめんよ、さぁ、今なら見放題! 神々しい僕を見よ!」
竜巻のてっぺんが神々しく輝いた。
涼太郎、『負』からまわりまわって回復したらしい。ろっこんが絶好調で発動された。
後に目撃者は言う。
『トワは見たデース! tornado! ピカピカしてたデース! 誰かflyしてマシータ。トワもflyしたかったデース!』
『(あれは確か同じクラスの花椿でー……。あの竜巻は近辺にヤツがいるな) ほれ離れるぞちびすけー』
おさまった竜巻は数十分後涼太郎を華麗に着地させ。
「……おや、先程までの昂ぶりはなんだったんだろう……ふふふ、妖精さんの悪戯かな?
僕の美しさってやっぱり罪だね、はーーっはっはっはっは!」
眩しい。まだ眩しいです。誰かろっこん発動中だと教えてあげてください。
こうして涼太郎の方も至って平和なホワイトデーを過ごしたのだった。
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日常
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定員
1000人
参加キャラクター数
41人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年03月01日
参加申し込みの期限
2017年03月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年03月08日 11時00分
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