●本日ホワイトデー日和
「くぁ~。しょっちゅう居眠りするわけにいかなかったし……家帰って寝ようかな」
眠そうに目を擦りながら下校する
神木 直樹。
昨夜は遅くまでパソコンをいじっていた為、授業中は眠くて眠くて仕方なかった。
しかし睡魔との戦いももうじき終了。あとは真っ直ぐ家に帰るだけ。
そんな直樹の視界に流れていく景色の中に、今日はやたらと白い色が目立つ。
「わぁ! そうか、今日は……」
そういえばホワイトデーイベントが島中で行われるのだと、少し前から宣伝ポスターを
目にしていた気がする。
無意識に足の速度が遅くなった。
イベントに早速参加しているカップル。
向こうの雑貨店では、イベントより今日のお返しに命が掛かっている! とばかりに商品を吟味している男性客たち。
主婦たちは、公園で飴を子供たちに配っている。まるでハロウィンのように。
花屋の前では、新婚だろうか、男女がはにかむように白い花束を抱えて、本人たちなりにホワイトデーを楽しもうとしてる様子が。
「男性が女性に返すっていう、単純な日だと思ってたけど」
人の数だけ、ホワイトデーの過ごし方も沢山あるのかもしれない、なんて思いながら。
甘い香りが時折鼻をくすぐれば、直樹のお腹がクゥゥッ。何かお腹に入れてから寝ようかな……と家路につく直樹であった。
●実は平和でもなかったホワイトデー
すでに某灰色猫で意外と面倒くさがりならっかみによって、島の大半が空間を遮断されていたり。
その原因は上空から降ってくるアレ。
ぽつんっ……ポットンッ。
「……?」
何でも屋の看板を立てつけていた
犬杜 一閃が、頭に落ちてきた違和感から空を見上げた。
すると、晴天予報なはずなのにそこかしこに黒い雲が広がっている。
だけでなく、そこから小さな半透明な球体が落ちてきている……明らかに固形の。
雨ならぬ
飴だった。
しばし無言で空や飴をにらんだ後。
ぷい。背中を向け店の中へ。
犬杜は 見なかった こと に した。
勿論、気になって飴をキャッチしたり、しげしげ眺めているヒトやもれいびたちも。
その中の2、3名がふと、勇気を持ってその飴を口に放り込んだ。
「(もご)……ふぁ!? お い し い !!」
「本当!?」
徐々に広がる、『空から降る不思議飴の美味たるや☆』。
「キャーー! やった甘いの大好き! 食べ放題よー!」
「ハッ。もしやこれで、財布節約できるんじゃね!?」
「おいまて冗談じゃないなんの拷問だ。しぬ。甘い匂いだけでしぬ」
飴が多く降っている、星ヶ丘や九夜山に嬉々として駆け出していく者、
時折飴に混ざって落ちてくるレアなクッキーを探し周り、ひたすら袋詰めしていく者、
唯一、飴が降っていないエノコロ岬に恐怖から逃れるように集い、身を寄せ合う者など……。
まさかその飴玉たちに、怪しい効果があるなどとは夢にも思わずに ――。
ご拝読誠にありがとうございます!
ド新米にしてありがたくもホワイトデーシナリオの1つを、この度担当させて頂きます蒼色クレヨンです。
こちらは、イベントと学校以外の家やお店、駅や道端など、個人的な舞台の【日常】フリーシナリオとなります。
オマケで、飴による不思議現象が楽しめる【非日常】な別空間もご用意してみました。
【日常】か【非日常】、どちらか一方をお好みで選んで、お楽しみください☆
【日常パート】要約:ホワイトデーを個人的に楽しんじゃおうZE☆
ホワイトデー当日のあなたの様子を描きます。
キャラ様らしく日常を楽しんで頂ければOKです♪
飴降ってる別空間のことなどとんと知らないまま、日常にちょっと彩り加わったホワイトデーを満喫♪
◇
イベントと学校以外の、家、お店、駅や道端など、舞台はどこでも構いません。
自然であれば、寝子島外でもオーケーです。遠距離恋愛の彼女にプレゼントを渡しに行くとか。
描かれるのは、当日の朝起きてから夜に寝るまで。
主な場面や行動を、1~2つに絞ってアクションを投稿して頂けると助かりますっ。
たくさんの行動が書かれている場合、薄くなったり、一部省略されたりしてしまう可能性があります。
※本シナリオは、ガイドに出てるNPCも含めて、登場しません。
NPCとの絡みやお返しは、Aコース、Cコースへ。
◇
イベント(シナリオ『煌燦-KiraKira-ホワイトアイランド』)に関連したアクションがメインになる場合、
寝子島小学校、中学校、高校を舞台にしたアクションがメインになる場合、
本シナリオではなく、それぞれのシナリオにご参加してお楽しみください。
イベントや学校に行く前、行った後、抜け出して何かやることがメインの場合、
そもそもイベントにも学校にも関係ない場合、
本シナリオに参加して、自由にお楽しみください☆
【非日常パート】要約:ホワイトデーだって別空間でフシギ現象を楽しんじゃおうZE☆
飴降る別空間の寝子島で、フシギ現象を楽しむこともできます。
こちらもキャラ様らしくご自由に☆ なんでここにいるんだ?
降ってきた飴を舐めた人は皆こう言います。
「こんなに美味しい飴、生まれて初めて食べた!!」と。
気になりますね、ええ、とりあえず舐めちゃいますか? え、気にならない?
飴を食すことによる、様々な感情効果は以下をご参照。
どれも持続効果は数十分~数時間。
赤い飴:好きな物、愛しい人など『好ましい』ものへの感情増幅(自身で制御可能)
<例>・気になるあの人、お返しくれますかっ? ほらっ今アメ降ってるし! コレでもいいのよソワァッ
(普段は大人しくてそんなこと言えない)
水色の飴:寂しい、悲しいなど『負』の感情増幅(制御可)
<例>・もっと! 休みの日も遊んでくれよ! お前が一緒じゃないと寂しいんだよ!
(普段は寡黙で我慢してたのが溢れた※友情。あくまで友情)
橙色の飴:ハッピー♪とにかくハッピー♪なんでもハッピーな気分増大(制御やや難しいかも)
<例>・ヒャッハーー! お店のグラス割っちゃったぜー! わざとじゃないんだベイビー♪
なんだよそんなに俺に構ってほしいのかい♪(このあとしこたま怒られた)
星型クッキー:飴たちに混じってたま~に落ちてくるレア物。こちらもほっぺが落ちそうな程美味しいらしい。
上記3種類の感情から、ランダムで1つ効果発症(=アドリブでお任せ☆)
この他、星型以外のクッキーも混じっている。こちらは効果なし(味普通)。
形はご自由に設定OK。(例:お返しにハート型のクッキーを集めるぜ! など)
※飴、クッキー以外のものは降っていません。
なお、エノコロ岬周辺だけは、雲が無く飴は降っていない模様。
『飴こええええ!! 甘い匂い無理!!』という方は、駆け込み可能。
寝子島の日常は日常に非ず……なんとも楽しい島ライフ!
食い意地はったクレヨンは、確実に飴を2,3個口に入れて、カオスな感情になりそうです。
個性的な皆様のアクションを、楽しみにお待ちしております!
蒼色クレヨンでした☆