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指先ひとつ動かさぬままいつしか我を忘れ、形而上学的な世界に彷徨っていた御剣刀の心が、短くも長い瞑想から目覚めた。
――いつの間にか色々と考えていた。そして、考え尽くしたからかそれが削れていく……。
刀はこのとき、己という存在が薄れていることに気がついていた。消失するわけでははない。不要なものから消えていき、望んでやまぬものが最後に残る、そんな感覚にあった。
最後に残るもの、それは刃であろう。
今は斬るための刃でいい。だがいつか、それで大切なものを守れるようになろう。
それが、俺の憧れた祖父の背中に繋がると信じて――。
そうと悟った瞬間、不動だった刀の両腕が剣を振り下ろしていた。
人間大に編んだ藁束が、ざくっと音を上げて両断されている。これを前にして、刀はずっと固まったように静止していたのである。それがついに、断たれた。
静かに息を吐き出す。そして吸う。ずっと潜水していた男が、水面から顔を出し酸素を吸い込むように。
「これだけ時間をかけてやっと一振りか……」
苦笑気味に独言した。ただ、身を屈めて調べたその切り口は、これ以上ないほどに鮮やかだ。
刀には自信があった。
一度できたなら、必ず自分の物にできるはずだと。
「さて、またやろう」
刀は微苦笑を浮かべると、新たな藁束を同じ場所に立てる。
やれるだけやる。
必要なら百回でも、千回でも。
◆◆◆
寝子島から橋を渡りて徒歩少々、海を望む光景に竜宮城のごとく出現するのは、楽しさと美しさと美味しさの新拠点、『ねこじまふーど』のテーマを掲げた大ショッピングモールである。世界に名を馳せる剣崎グループが本腰を入れて立ち上げただけあって、なるほどここは寝子島の、いや、この国の新名所と称えるにふさわしい賑々しさを放っている。
その日、
七峯 亨
がこの場所に出かけたのは、確たる理由があってのものではなかった。端的に言ってしまえば「ただ何となく」、あえてそれ以上の説明を求めるのであれば、「ふとテレビのファッション特集を見て」というものになるだろうか。
「あいかわらずすごい人出じゃないか」
構造不況なぞどこ吹く風、モールは昼前からなかなかの盛況だ。亨はこの時期の蝶さながらに、あの店この店と、気ままにファッション関係のショップを渡り歩く。
本日亨の頭には、漠然としたコーデの地図があった。サルエルパンツにTシャツ、ジャケットという、なんとなく歌手のような揃いだ。幸運なことに小一時間も歩くうちに気に入ったものを、しかも「マジ!?」と言いたくなるほどの予算アンダーで買い集めることができたので、現在の彼は知恵の輪をあっさり外せたような気分であった。これならもう一セットを目指してもいいだろう。
といったところで亨は、「お?」と足を止めることになった。
あるファストファッション系の店の、しかもワゴンセールのところで冬物を選んでいる顔を見かけたのだ。
詠 寛美
だった。アクション映画の爆弾解体シーンで、赤のプラグを抜くか緑のプラグを抜くかという選択を迫られた女刑事のような表情をしている。
「おう、よっちゃん」
よく会うな、と続けた。寛美は顔を上げるや、
「な、なんだ!」
と、手にしていたタートルネックをガサッとワゴンの中に押し込んだのである。
「どした、慌てて?」
「慌ててねーよ!」
ムキになるところが怪しいわけだが、あまり追求しすぎると彼女は怒ると知っているので亨はそれ以上言葉を重ねず、
「服のチョイスに迷ってんのか」
と何気なく告げた。
「んなもん迷うかよ、バーロー」
と言う寛美の目線は泳ぎまくっている。嘘がつけない体質なのは相変わらずらしい。
「なるほど。まあ、迷ってなくてもせっかくの機会だ」
亨は白い歯を見せた。
「参考として俺の意見も聞いてみちゃどうだ? 俺も服を探してるとこなんだ。だからよっちゃんの意見も聞いてみてーし」
「俺の意見だ? 七峯、てめーにはカノジョさんがいるじゃねーか」
また妙に険のある言い方をするものだが、それくらいの返答、とうに亨は予想済だった。服選びってのも一種の真剣勝負でな、と前置きして続ける。
「恋人ともいいが、知り合いとやるのもまた面白いのさ」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年02月27日
参加申し込みの期限
2017年03月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年03月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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