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「じゃあ、私は部活の年次報告出るから。その後文具屋にも寄るし、先帰っといてね」
バーイ♪ と手を振って
野々 ののこ
は駆け足で行ってしまった。
「うん……また寮で」
七夜 あおい
はうなずく。あおいの隣では、
八神 修
もののこに手を振っていた。
行こうか、と修が切り出した。あおいは彼に並んで歩く。
「そういえば、二人きりになるのって、久しぶりじゃないか?」
修が話しかけるも、あおいは答えなかった。
あおいは頭上を見ていたのだった。
「咲いてる……」
校門までの道脇の、梅の花を。
普段通りの放課後、普段通りの寝子島高校。いつもの道をたどっているだけなのに季節はさりげなくうつろっており、そうしてこんな形でそっと、新しい顔をのぞかせている。
「そうだな」
修は顔をほころばせた。ということはもうじき、桜も花を付けるということだ。
満開の桜が散り始める頃には、彼もあおいも、二年生になっていることだろう。
「ところで」
うん、というあおいの返事を聞いて修は続けた。
「野々と、デートするって?」
じゃあ俺とも――と続けかけたのだが、その修の表情があまりに真剣だったのだろうか、あおいは笑って手を振っていた。
「ちがうよ。ちがうちがう。ののちゃんはね、デートって『牛丼を食べに行くこと』って思ってるんだよ」
おかしいったら、とあおいはころころと笑う。
「ならその、俺も……」
「ごめん、牛丼はちょっと前に食べたばっかり。美味しかった♪」
それなら、と修は話の持っていき方を変えることにした。
「じゃあ、遊びに行って美味しい物を……丼じゃなくスイーツでどう?」
あおいの顔がぱっと輝く。
「本当!? ののちゃんも喜ぶよ!」
休日に誘うつもりだったので、これはいい流れではない。そこで修はこう切り出したのである。
「今日行こうと思ったんだが。……ほら、野々は今日、用事があるだろ?」
◆◆◆
そういえば、あの調子外れの音を耳にしなくなった。
なんだか調子の悪かった校内放送のチャイムが、このところはすっかり元に戻ったらしい。
ちょっと前の日曜に業者が入って修理したとか、その業者は身長2メートル近い長身の女性だったとか、その日の午前中はおかしなチャイムが鳴りまくっていたとか、そんな噂が聞こえてくる。いずれも、根拠のない話のようだ。
机に頬杖をつき窓の外を眺めながら、
四野辺 蘭月
はそんな噂の断片を、聞くともなく聞いていた。
――ふうん。
つまり、壊れたところで元に戻るものもあるということだ。
でも、戻らないものだってあると蘭月は思う。
カラコロと、明晰なチャイムの音が響いた。
漫然と過ごしているうちに、気がつけば放課後になっていたという気分だ。体もだるい。頭は、薄曇りの空みたいにぼんやりしているし、朝からずっと食欲もなかった。
のろのろと鞄に教科書をしまっていると、ふとした拍子にボールペンが机から転がり落ちた。三色ペン。拾い上げて手に取ると、このペンを買ったときのことを蘭月は思い出す。
あの子と買いに行ったんやったな。
おそろいで買ったものだった。寝子島一の品揃え、と豪語する女性店員のいる文具屋で。
同じデザインだが彼はえんじ色、蘭月はエメラルドグリーンのものを選んだ。
あの子ぉ、元気にしとぉかな……。
隣のクラスに行けばすぐ見つかるだろうけど、『彼』との距離は、千里の彼方まで開いてしまった。いや、開いたというよりは、閉じたというのが正しいだろう。
つまり、いろいろあって、蘭月はカレシとお別れすることになった。
本当は別れたくなかったけれど、仕方のない状況だった。お互いができることは受け入れることだけだった。それしかなかった。
親指と中指でペンをつまんでラベルを見る。おどけたデザインが今は虚しい。
このペンは家の引き出しにしまっておこうか。しばらくは見るたびに、彼のことを思い出しそうだから。
ああもう! と蘭月は自分の頬を両手でパンパンとはたく。
「しゃんとせな! 今日もバイトやバイト!」
ブルーにひたっている時間がもったいない、と、蘭月は鞄を持ちあげて背中に当てた。教科書とノート、それに筆箱のなかのあのペンが入った重みが、どんと背中を押してくれる。
蘭月はぐいっと椅子を机の下に押し込んだ。
行こう!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年02月27日
参加申し込みの期限
2017年03月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年03月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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