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猫鳴館、退避命令!? ~巨大ナメクジの逆襲
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● ブルーシート・アンド・ソルト
「いつかのあの日、たのもーとかいいつつここにやってきたけれど、今やあかりはここの守護天使、
ガーディアンエンジェル! なのですなのから!
だから、猫鳴館を守るギムはあるのなの!」
はじめの衝撃から立ち直った明里が、自治会長らしく宣言する。
天使を自称する赤毛の少女はもはや諦観の境地というか、怪異も変なのもどんとこいという気持ちらしい。
「でも、かいじゅー対処はしたことないのなの……どうすればいいのかな?」
すると、屋根の上から瓢の声がした。
いつの間にか、ナメクジの上に乗っているようだ。
「とりあえず館から剥がすのが先決だなぇ。ナニ、
多少全壊しても
直るのが猫鳴館のいいとこさ。ナメクジの周りだけ突き崩して解体してしまえば落ちるだろうよ。後は一緒に崩れた屋根を餌代わりに目の前に吊るして見せれば……」
全壊に多少も何もない気もするが、猫鳴館らしい解決法といえなくもない。だが。
「却下なの!」
明里は断固拒否をした。
「詰まらんねぇ。あっしのいう通りにした方が、手っ取り早く雨や人の目の当たらない場所に誘導出来るがね」
「壊しませんなの!! 壊れるまでは!」
眼鏡の蔦を押し上げて、生物部員でもある
神野 美野梨
が小さく挙手する。
「どうやらナメクジは水分を得ると大きくなるようね」
「ふえ? かいじゅーなめくじは、水に濡れてたらダメなの? でも雨なのよ?」
「塩か何かを掛ければ小さくなると思うんだけれど、それだけじゃ駄目かも……雨に流されてしまうし、なにより雨の水分で膨張するのと相殺されてしまうわ」
「雨よけができればいいの?」
「そうね。ブルーシートをかけて、少しでも雨の吸収を防ぎながら作業できるといいけど」
美野梨は言葉を切ってすこし思案し、「でもそんなに大きいシートもないし、上からかけるのも大変そう」と弱気そうに告げる。すると
サキリ・デイジーカッター
が助け舟を出してくれた。
「何枚も集めてシート同士をつなぎ合わせればいい。ナメクジの上からかけるのも、みんなで力を合わせれば出来ると思う」
サキリが猫鳴館に住んでいるのは、生活費うんぬんより、愛して已まない刃物コレクションの数々を保管しやすい環境であるからだ。ここが廃寮になってしまうとサキリの刃物愛的に死活問題である。そのためには何としても巨大ナメクジから猫鳴館とフツウを守らなければならない。
「機動力を生かした物資調達なら任せてほしい」
コレクションのためなら努力は惜しまぬ。
猫鳴館の物置には雅樹が向かったのを見ていたので、サキリはまっすぐ寝子高の倉庫の方を当たることにした。他のみんなから目の届かないところまで来ると、ろっこん<斬空赤刃>で瞬間移動し、数回の転移で校庭脇の倉庫に忍び込む。
ハードル競技用の障害器具や、高跳びの棒、校庭整備の道具をかき分け棚を探ると、無造作に積まれたブルーシートはすぐに見つかった。ナメクジはかなり巨大だから多い方が良いだろうと、ブルーシートをあるだけ抱え、ついでに線引き用の未使用石灰も袋ごと拝借する。シリカゲルのような乾燥材もないかと探したが、それはさすがに高校の倉庫の中にはなかった。
(ごめん、しばらく借りるね。あとでちゃんと戻すよ)
誰にともなく詫びて、サキリは再び<斬空赤刃>で倉庫の中から外に出る。すると。
「サキリ君?」
そこには同じようにブルーシートやその他の道具を抱えた
恵御納 夏朝
がいた。
サキリはすかさず夏朝に詰め寄る。
「恵御納、そのブルーシートは?」
「安売りしてたから、猫鳴館の修繕等に役立つかなと思って、持って来たんだけど……何かあったの?」
戸惑い顔の夏朝に、サキリは状況を説明する。
「というわけで、そのブルーシートをもって、ぜひ一緒に来てくれないか」
「僕に出来ることがあるなら、もちろん……!」
◇
一方、塩の入手に走ったのは
綾辻 綾花
と
桜崎 巴
だ。
猫鳴館の中に入るのは危険だったが、時間を惜しんだふたりは台所に行き、手あたり次第に粉ものを漁る。
「ナメクジのヤツに振りかけるのは塩じゃなくてもいいんだろ? 砂糖やうま味調味料、小麦粉、お好み焼きの粉。粉類はなんでも持っていこう」
「そうですね……と言いたいところですが、量が多いですね。なら、私のろっこんで……」
綾花は塩の袋のラベル部分に手を触れる。すると塩の袋は見る間に『塩』というタイトルの本に変わった。
綾花のろっこん『読破』の進化能力である。
「解除もできるのかい? 便利だね。じゃあ、ほかのも頼むよ」
「はいっ」
綾花が『砂糖』やら『うま味調味料』やら『小麦粉』やら『お好み焼き粉』の本を生み出している間に、巴は『塩』の本を懐に隠す。
(こいつは借りるよ。あたしの目的を達成するにゃ、塩じゃないといけない理由があるんでね)
ミシミシ、と天井が軋む。はっと天井を見上げ、巴は綾花にそこまで、と声を掛ける。
「やばいね。早くここを出よう」
「ええ」
粉以外の調味料――醤油もお酢も出しっぱなしだけれど、片づけて戸棚を閉めるなんてことは今は諦めよう。
綾花と巴は調味料の名のついた何冊かの本を抱え、急いで台所を後にした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
前回シナリオ
猫鳴館、笑うべからず黒猫の狂嵐
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
12人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年02月13日
参加申し込みの期限
2017年02月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年02月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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