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駄菓子屋のプリンセス
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普段、
花厳 望春
は『ねこや』という駄菓子屋に通っています。
なのでこのように、別のお店に顔を出すのは珍しい。けれどたまには他の店も、見てみるのもいいでしょう。というわけで、やって参りました『きらく屋』……なのですが、
「こんなに寝子高生が」
望春もこれは予想外でした。店の前にも、近場の公園にも、そしてもちろん、ガラス戸のむこうの店内にもたくさんの寝子高生が見えるのです。なんでしょう、今日は開店何周年かのイベントなのでしょうか。
「あれ?」
「おや?」
店に入ろうとして望春は、また一つ驚くことになりました。
猫村 翡翠
、その『ねこや』に居候している少女と出くわしたからです。望春は『ねこや』の常連なので当然、翡翠とは顔なじみです。
「えっと……敵情視察? なんてね」
「まあ、そんなところかな。商売敵というほど隣接した場所じゃないから、見学って意味あいのほうが強いけど」
その名のように猫っぽい、ちょっと吊り目で翡翠は笑いました。
「うん、俺もそんな感じかな。ちょっと気が向いてね」
「なら、楽しんでいこう」
戸を開けようとすると、そこに、
「猫村じゃないか……スパイか何かかい? たしか君の家も駄菓子屋だったね」
爽やかな春風のように、すっきりした顔立ちの少年が姿を見せたのです。
「しっ、物騒なこと言わないように。見学だ見学。それに正確には、あたしの伯母さんの店だから」
物騒なコメントの少年とは、
逆巻 天野
なのでした。大きなヘッドフォンを頭から外して、
「それは失敬。前に事件でお世話になったね、そのお礼も言っておくよ」
「どういたしまして。こちらこそ」
天野は望春にも気がつきました。
「おや、花厳もいたのか。それになんだか今日は店も寝子高生でいっぱいのようだね。修学旅行生が訪れた土産屋みたいだ」
「本当に修学旅行か、って感じだなあ。けど、それはそれでワクワクしないか?」
「同感、じゃあ行ってみようか」
「あ、もちろんあたしも行くからね」
三人はそろって店内に入りました。
いらっしゃいませ、の声を受けつつ翡翠は店内を眺めます。
「結構大きいな。子どものころの記憶より大きい……」
「前に来たことあるの?」
と尋ねる望春に翡翠はこたえます。
「うん、ずっと前にね」
そのときは男の子だった――という言葉を彼女は、胸の中でだけつぶやきました。
「おっと、あそこにいるのは海原先輩と剣先先輩だ。あいさつしてくるよ」
天野は二人に断って奥に進みました。
品揃えをチェックしつつ、この店ではあれが売れているけどこれは売れてないなあうちと逆だな、など呟きつつ、翡翠はひょいひょいとお菓子を購入していきます。
「来たからには、好きなものは押さえたいな」
まずは、サラダ味のふくべ煎などおせんべい数枚。サクッとした質感なのが見ただけでわかります。
つづいてソーダ味のアイスキャンディー。どこの店でも永遠の人気商品、『きらく屋』のはやや小ぶりですね。
「猫村さんって渋いチョイスだね。俺はもう少し甘党で」
という望春の最初の選択はラムネ味のキャンディー。口の中で泡がむくむくと出るタイプです。
「あとは、フルーツ系の味をいくつか買っておこう」
「キャンディーばかりいくつも買うんだな」
「キャンディー好きなんだよね。もちろんアイスキャンディーもだけど」
笑顔で望春は、コーラ味のアイスキャンディーを買いました。
二人が外に出ると、いつの間にか自転車が乗り付けられており、数人の小学生がガチャで一生懸命に、人気のキャラクター商品を出そうと競っていました。
「小学生の運試し、ってやつだね。俺もよくやったよ」
話しながら、望春は棒付きキャンディーの棒をゴミ箱に入れます。
「あたしも。って、あのキャラ、あたしらが小学生のころからあったやつじゃない? 敵軍のデザインのほうが良くて、連合軍が出たらがっかりしてたよな」
「俺も俺も。今は知らないけど当時のレアは……」
「空中戦車、それもC型」
「そうそう……って、猫村さんよく知ってるね。あのアニメって、うちのクラスじゃ男しか観てなかったよ。弟かお兄さんでもいた?」
「ああ、いや……まあ、職業柄、ってやつかな」
翡翠は言葉を濁して、そうだ、と声を上げました。
「アイスバー、これ当たり付きだよな。どっちが当たるか勝負しよう」
「よし負けないぞ……って頑張って当たるものでもないような」
望春はするするとアイスバーの袋を開けて、冷たいのをひとかじりしました。
結果は……どちらも外れでしたとさ。
茂や洋二と話そうと二人を追った逆巻天野ですが、その前に駄菓子を買おうと足を止め、なにやら記憶にある『匂い』に気がつきました。
「あ、ラーメンの香りが……まさか畑中か?」
すると案の定、振り返った方向で、
「あいや、見つかったアルか!」
ひょいと畑中華菜子が片手を上げたのです。
「僕の嗅覚もなかなかのものだろ?」
「あいや、まったくアルヨ。下手に隠れられないアル……でもよく考えたら、別に隠れてなかったアル」
などと華菜子は笑わせて、またねと彼に手を振って財前華蓮のところへ戻りました。
「いやー、私、駄菓子屋に来るたびに、なんだか懐かしい気持ちになるアル。百円玉を握りしめて通ったなーと……」
「私はまったくのはじめてなので、未知なる驚きがいっぱいですわ。たとえばあのゼリー、すごい色ですけどこれは食べても大丈夫なんですの……?」
「大丈夫アル。私もこういうゼリーいっぱい食べて育ったアルね」
「なるほど。では、あれはどうやって食べるものですの?」
「ああ、あれは福引きであって食べられないアル」
「あら残念。福引きというのは一等が一億円くらいなのかしら?」
「あー……多分、五百円分くらいのものアル。もっと安いかも」
「さすがに一億円は無理でしたか。よく考えたら、一億円分も駄菓子が当たったら食べきれませんものね」
などと言いながら華蓮の目はきらきらと輝いています。彼女にとってここは、未体験のワンダーランドのように見えているのでしょう。手にしたカゴにはもう、たくさんのお菓子が詰まっています。
しかし駄菓子屋滞在を楽しみながらも、華蓮の脳裏にはどうしても、懸念事項があるのでした。
それはもちろん、剣崎エレナのことです。
――どうして剣崎さんが店に入るのをあれほど躊躇していたのか……。
スナック菓子の袋、チョコ菓子のプラスチックを眺めながら考えます。
考えます。
考えます……。
そして、突然、玄関のチャイムが鳴るようなピン! という音が頭に響きました。
「思いつきましたわ!」
「え、どうしたアルか?」
「……あ、いえいえ、こちらの話ですわよ」
華蓮の目の輝きはこのとき、きらきらからギラギラへと転じつつありました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年05月19日
参加申し込みの期限
2013年05月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年05月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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