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\ オーバータイム!/
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駄菓子屋のプリンセス
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かららっと扉を開けて、やってきたのは
新井 すばる
です。
「ゆづきちゃん来たよー」
すばるもここの常連さん、勝手知ったる『きらく屋』といった塩梅で、話をしながら入ってきました。
「表にチロいたね、うん、ちくわあげといた。尻尾ふって美味しそうに食べてたよ」
本日、すばるにはいささか残念なことがあります。それは、仲の良い友達にこのお店を紹介できなかったということです。
「急に用事ができちゃったみたいで、うん一人で来た」
さすが常連、さっさっと冷蔵庫を開けて目指すドリンクを手にしました。
「ボクはいつものと、妹にも冷たいものをって思ってね」
……と、そこへ、おっかなびっくりといった様子で少女が一人、やってきました。
入口のところでもう、ずいぶんきょろきょろしています。寝子高の制服。仮に見つかったところで、べつに校則で禁止されているわけでもありますまいに、不安げな様子です。
そうして彼女は、なんだか『場違いなところへきちゃってごめんなさい』と言わんばかりに、もじもじしながらそーっと入口から身を滑り込ませてきました。
ところが入ってくるなり、もう『ぱぁあああ』っとでも表現したくなるくらい明るく、彼女は顔を輝かせたのです。小さな白い花が、蕾をひらいたかのように。
「すごい……っ!」
絶句してしまいました。
彼女は
維都月 茉菜
、一年生です。
本日、彼女は胸に偉大なるミッション(使命)を抱いておりました。
その名も、
『お菓子100個買えるかな』計画
。
こういってはなんなのですが、ぜいたく、と言われるかもしれないのですが……『元』がつくとはいえ良家のお嬢様だった茉菜なのです。これまた『元』がつきますが病弱で、かつて茉菜のことはすべて使用人がやってくれていたので、箸より重いものを持ったことがないというのは、決して誇張でもなんでもなかったほどの彼女なのです。
そんな茉菜ですから、甘さ控えめなんてテイストも上品なケーキも、もうおいしいとは思えないのです。たぶん人の一生分くらいは食べたので。
それから色々ありまして、最近の彼女は、いわゆる中流階級の一般学生です。
だから一般学生らしく、あるとき駄菓子のヨーグルトをひとつ、試しに買って食べたことがありました。
そのときの衝撃といったら……!
うまいぞと叫んで火を噴き地を駆けめぐるといった演出が、決して過剰ではないといえるほどのショックが茉菜の脳内で爆発したものでした。
駄菓子。その容赦がないまでの甘さ。いかにも身体に悪そうな甘味。甘すぎるほどに甘い破壊力!
瞬間で茉菜は駄菓子の魅力にとりつかれたのです。
――そうっ、あのとき気づいたんだ。わたしが食べてみたかったのは。
彼女は思いました。
それは、このくらい、メーターが弾け飛んじゃったような甘い甘い駄菓子だと!
といった事情がありまして、彼女は本日、熱い熱い、煮えたぎるような野望をかかえてこの店に歩を進めたのです。
――人生で一度くらい、お菓子に埋もれてみたい……っ!!
「なんだか……思い詰めたような顔をしているけど?」
彼女のただならぬ様子を目にして、思わずすばるは話しかけていました。
ところがそんな彼を店員と思ったのでしょう。一も二もなく茉菜は財布を出して水平にした両手に乗せると、これを捧げるように付きだして、
「この中に三千円あります! 三千円分の、ありったけのヨーグルと、ありったけの駄菓子くださいっ! ……あ、あと『がじゃりこ』ののりしお味もひとつ!」
と声を上げたのでした。
茉菜がクレジットカードではなく現金を持ち歩くようになったのはつい最近のことです。それも、カードの使い放題状態から、限りのある小遣い制への移行という重要な変革をともなうものでした。だからちょっと緊張気味なのです。お金を使うというだけで。
「あ……いや、ボクは店員さんじゃないよ」
けれど、とすばるは言いました。
「面白い話だね。駄菓子と言ってもたくさんあるからね。よかったらここの常連であるボクが協力するよ」
駄菓子は単価が安いのですが、ありったけとなるとチョイスが重要です。
「いいんですか!?」
「見たところ駄菓子屋初心者のようだから。あと、ボクも一年だから言葉使いは普通でいいよ」
こうして、茉菜とすばるの駄菓子探索の旅(?)が始まったのです。
さて、ここで視点を転じまして、ふたたび店の外となります。
あれは……? と
黒依 アリーセ
は足を止めました。よく見知った姿を見たのです。
彼女も気づいて手を振ります。
「アリーセじゃない、どうしたの?」
軽音学部の友人、
阿寒湖 まりも
でした。くりっとした目でアリーセを見ています。
「うん、ちょっと……あの、阿寒湖さん、こちらのお店に用が?」
「用? もっちろん! 用も用、行くしかないって感じよ!」
「見たところ、ここ、駄菓子屋……よね?」
「そう! もしかしてアリーセ、駄菓子屋って入ったことない?」
その通り――という言葉を視線だけで表現するような目をして、だけど恥ずかしそうにアリーセは頬を染めました。
「こういう場所、ママに駄目って言われてて……でも、入ったことはないけど興味はあるの」
「おやおや、それはまた可愛いお話で……。いやあ、アリーセって深窓のお嬢様って感じだね。お姫様でもいいけど」
「そ……そんな私も高校生なんだから……」
色白のアリーセの頬がますます染まりました。
「……もう入ってもいいかな、って思って来たの」
「ふふーん、つまり駄菓子ビギナーってわけね。ならばこの私が、駄菓子の奥深さを教えてあげるわ!」
「そういえば、阿寒湖さんはこの店に用があるって話だったわね?」
「そうそう! それはね……」
まりもは小声で、その『用』について述べました。
「えっ? 本当に?」
「面白そうでしょ? ではさっそくゴーなんだよ!」
と言うやまりもは、大きな荷物を背負い直すと元気に駄菓子屋の戸を開けたのでした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年05月19日
参加申し込みの期限
2013年05月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年05月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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