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駄菓子屋のプリンセス
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ところでこのときですが店の片隅から、茂と洋二のことをじっと観察している二つの目がありました。
息をひそめているつもりですが、どうしてもはあはあと落ち着きません。
「ボクは聞いてしまった……」
ああ、なんということ。
鬼河内 萌
の頭から、どうしても昼間の衝撃は去らないのでした。
萌は聞いたのです。確かに。
洋二と茂の会話を。あのとき、昼休みに生徒会室の前をたまたま通りかかったせいで。
「僕と付き合ってもらいますよ」
洋二の声はそう言っていました。高圧的な、けれどどこか悩ましい口調で。
「よせ、俺たちは」
茂はこう言ったと思います。萌の耳はそう解釈しました。
そこからの会話は全然聞こえませんでしたが、彼女の妄想力は空白を、いともたやすく埋めてしまうのでした……こんな風に。
「でも、もう僕は気持ちを抑えられないんです……」
茂のネクタイに手をかけて、洋二は熱っぽい視線で彼の瞳を捕らえたに違いないのです。
「やめろ、洋二。その先は言うな」
抵抗する茂ですが、その言葉も腕の力も、拒否するにはあまりに弱々しいものだったことでしょう。
「僕は自分に嘘はつきたくない。先輩も胸の内を明かして下さい! 本当は、僕と同じ気持ちなんでしょう?」
「洋二、洋二……俺は……」
その先、言葉は吐息となり、決して広くない生徒会室という密室に溶けていった―――という風に萌は思っています。
(以上、もちろんほぼ全部彼女の妄想です)
「ふふ……そんな二人がわずか数時間後、寝子高生が沢山いる駄菓子屋でデートなんて大胆過ぎだよ! まさかここで盛り上がって、そのあとお持ち帰りなんてことに……そんな、ひどい」
ほろりと涙、こぼれ落ちそうになる萌なのでした。それはまさに禁断の関係……残酷な現実が銀の皿に乗せられて、丁重にさしだされた気分です。なんという悲しみ。萌が恋した茂という人が、あらゆる意味で手の届かないところにいる人だったなんて。(※もう一度書きますがこれは彼女の妄想です)
かじる串さしイカは失恋の味(?)、香ばしくて美味しいのがまた……悲しい。
けれどこうなったら、真相を見届けなければなりますまい。世界の謎を追い真実を求め続ける研究チーム『萌ミステリーレポート』こと『MMR』の一員としては!
……ちなみにこの MMR、現時点ではメンバーは萌一人だったりしますが、気にしないでくださいませ。
「これなんかどうですか。甘くておいしいですよ」
「いや、俺は甘いものは」
二人の会話が聞こえます。けれど萌には、どうもラブラブな会話にしか聞こえません。
茂の発言には、
「俺は甘いものは苦手だが、洋二、お前の唇だけは別だ」
とかなんとかいう隠された意図を嗅ぎ取ってしまうのでした。実際に隠されていなくても嗅ぎますとも!
おや、と萌は我に返りました。
誰かが二人に近づいていきます。いいえ、誰かじゃありませんね。彼女は、先日のキャンプでも一緒だった
椿 美咲紀
です。
さてここからは美咲紀視点、彼女が本日『きらく屋』を訪れたのは、運命の導きによるものでした。
といってもそれほど大げさなものではありません。今朝の占いで『今日のラッキーアイテムはお菓子』と出たためなのです。お菓子がたくさんある場所と考えて、思い至ったのがここというわけ。ちょうどお菓子を補充したいと思っていたところだし、なにか新しいお菓子に出会えるかもしれないし。
「こんにちは、今日もお菓子買いに来ちゃった」
てへてへと照れ笑い浮かべつつ、定番アイテム『べびぃ☆ラーメン』と『おにぎりころころせんべい』を手にしたところで、美咲紀は茂と洋二に気がついたのでした。
「意外な組み合わせ……? 海原先輩と鷹取先輩じゃないですか」
「久しぶりだな」
「やあ、しばらく」
「今日はお二人でお買い物ですか?」
そうだよ、と洋二がこたえました。
「前にここで会ったときも、椿くんは迷わずその組み合わせを選んでいたね。好物なのかい?」
「はい。じつはこれ両方とも地元企業のお菓子なので。小さい時から食べてるんです」
「そうだったのかい。素敵な地元だねえ」
「ええ、地元は日本有数のグルメ県なんです!」
洋二はうんうんと一人うなずいております。美咲紀の郷土愛に胸を打たれたのでしょうか。
「ところで椿くん、海原先輩にお奨めアイテムを紹介してあげてくれないかな? 僕の好きなものはどうもお口に合わないようで……先輩は甘いものが苦手なんだ」
これなんかおいしいのになぁ、と洋二はぼやきます。彼が手にしているのは、見た目も香ばしいチョコチップクッキーでした。
「え、甘い物がダメなんですか? 海原先輩?」
「すまないな。和菓子洋菓子いずれも甘いのは駄目だ。俺は駄菓子屋を楽しめない体質らしい」
「そんなことないですっ」
駄菓子屋大好きの美咲紀としては聞き捨てならない事態です。勢いこんで話します。
「おせんべい系なら甘くないからおすすめですよぉ」
「だが砂糖が塗ってあるようなせんべいもちょっとな」
「この『おにぎりころころせんべい』はお醤油味でそんなに甘くないんですよ。私の地元のソウルフードなんですからぁ」
さっとパッケージを手にして示す美咲紀のポーズがなんだかコマーシャル風なのは熱意ゆえのことでしょう。
さらに彼女は、別の袋を手にして攻勢にかかります。
「和系味が嫌というならバター塩味が美味しい『ぴけハチ』はどうですかぁ。サクッと美味しい欧州バター味! ころころせんべいの姉妹品で、ともにお米の国のミラクルおせんべいなんです!」
「お米の国の……ミラクル……か」
愛に溢れた美咲紀のお奨めに、茂も袋を手にしたのでした。
「わかった。そのせんべい、両方とも試してみよう」
なんというか、この言い方がいちいち生硬で茂らしかったりしますが、これも個性というものでしょう。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年05月19日
参加申し込みの期限
2013年05月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年05月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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