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駄菓子屋のプリンセス
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案外広い店内です。やや暗いですがその分、外よりもずっと涼しく、たちこめる甘い香りもあって別世界のようでした。
大型の冷蔵庫が低い唸り声をあげています。ガラス戸の向こうには、おなじみのものから見たこともないようなものまで、たくさんのジュースの瓶が並べられていました。腰よりやや高い位置にある冷凍庫には、アイスがぎっしり詰まっているようです。うっすら聞こえる電子音はゲーム機のもの、立って遊ぶタイプの筐体に、なんとも懐かしいゲームが入っていました。
「にょん、エレナさん? それにみなさん、おそろいでっ」
きょろりと振り返った少女は、やはり星ヶ丘寮の
天馬 ひびき
でした。にゅんっと双葉のように跳ねた髪が可愛い一年生です。
「今日は先輩がたくさんだなぁ」
ひびきはにこやかに言います。
「たくさん?」
訊き返したエレナに応えるのは、
「やあ」
「奇遇だな」
鷹取 洋二
と
海原 茂
の二人なのでした。
彼らは一歩先に来店していたようです。
「会長……!」
さすがのエレナも茂の姿には驚いたようです。買い食いとかそういう行動が、彼には似合うイメージがないものですから。
「僕が誘ったのさ。ま、彼にもこういう社会勉強は必要だと思ってね」
ワカメ頭の洋二は、飄然とそう言って茂を奥に案内します。
「にゃ、そーいうことだよね」
見たところはじめて、と思われたので、ひびきはエレナに店内を軽く紹介します。ここはキャンディー、ここはガム、ここらはチョコ菓子のあるところ、それにスナック菓子の袋がたくさん……とにかく駄菓子屋というのは種類が勝負、たくさんのお菓子が、ところ狭しと並べられているのでした。
「うーん、でも」
甘そうなキャンディの袋を手にして、エレナは悩ましげに眉をひそめました。
「こういうの、合成甘味料が多そうよね……」
スタイル維持の大敵だから、とまでは言いませんが、ひびきは敏感にエレナの本意を察します。
「でもおいしーよ? たまーにちょっとだけならどうかなぁ。ホアグラだってぶくぶく肝臓だけど珍味ーとか言われてるし、知っておくのはアリかな? とりあえず迷ったときはチャレンジっ、第一印象で決めてみて!」
そう断言されるとエレナとしても、実際は興味たっぷりで訪れたものですし、背中を押された気分です。
「じゃあ、これ……」
控えめながらラムネ菓子を選んで、エレナはレジに差し出したのです。
値段を聞いて、びっくりです。
「そんなに安いの!?」
しかも、
「あ、先輩、目の付け所がいいねっ! それひびきも大好きなんだよ。こうやってね……」
と、彼女に『食べ方』いえ『遊び方』を聞いて二度びっくりです。
すぴー。
気の抜けるような、けれどなんだか笑える、妙な音がしました。
「あははは、懐かしー。それ、笛になってるラムネじゃないですかー」
といきが笑いました。そうです。丸く分厚いボディに小さな穴が開いているこのラムネは、唇に挟んで穴の部分に息を吹き込めば、即席の笛に早変わりするのです。……といっても随分まぬけな音ですけれど。
「他にも色々買って、奥の部屋で食べるといいんだよー。ひびきも買っていくからみんなでちょっとずつ分けっこして食べようね。これが楽しいの、駄菓子屋は下町の社交界だもん!」
「そうだな、俺も……先輩、さっき言ってたフルーツ寒天ゼリー、買っていきますよ」
誉もうなずきます。時間帯のせいもあるのでしょうか、なにやら店内は寝子高生ばかりの様子。これなら恥ずかしがる必要もないかもしれません。
駄菓子屋は下町の社交界、そんなひびきの言葉を証明するかのように、さらにお客が集まってくるのでした。
「はじめまして。北条冬華です。よろしくお願いしますね」
『よろしくね』
北条 冬華
と
小山内 海
が、店の前ので挨拶を交わしています。
ただ、普通の挨拶と違うのは、海がスケッチブックを手にしているところでしょう。彼女の『発言』は声ではなくスケッチブックに書いた文字なのです。事情があって海は言葉を発することができず、こうして文字でしか『会話』できないのでした。しかし海の書き文字は早く、話すのにそれほど大きな支障はありません。
『ふゆかちゃんは、ボクシングぶなんだよね?』
「はい。海さんは、生徒会の活動で円さんとご同輩だとか」
『うん、そうなんだ』
と、書いておいて小さな文字で、海は書き足しました。
『……おっきいなぁ』
「えっ?」
冬華が不思議そうな顔をしたことに気づくと、海はこれを大慌てでキュキュッと塗りつぶします。口が滑ったというか、筆が滑ったという感じでしょうか。
『ううん、なんでもない』
「大きい……ああ、身長ですね」
冬華と海は十五センチ近い身長差があります。合点がいったようにうなずく彼女に、
『うん。そう。しんちょう。わたしも、おっきくなりたいな』
とサラサラとまた書いて海は微笑みました。
本当は背ではなく、よく発育した冬華の……(※お察し下さい)についてのつぶやきだったのですが、そういうことにしておきましょう。
「二人とも、仲良くなれそうだねー」
本日、彼女らを引き合わせたのは
桜庭 円
です。頭に仔猫(にゃーくん)を乗せて、左右の手でそれぞれの手を握りました。
「じゃ、お近づきのしるしにちょっと一軒、行ってみようか!」
駄菓子屋だけどね、と笑って円は、からりと『きらく屋』の戸を開けました。
「おばちゃーん、また来たよー!」
と言って頭を左右に振ります。そこに仔猫が乗っているのは、最初に説明した通りです。
「にゃーくんも、ほら、こんにちわーって」
あ、今日はおばちゃんが店番じゃないんだ。そうなんだ、よろしくね……と、ゆづきとの会話を済ませると、円は冬華と海を店内に導きました。
『だがしやにくるの、ひさしぶり』
「私は一口サイズのドーナツがほしいですね。あれはたまに食べると美味しいので……」
『それおいしいよね。わたしはビッグなカツがいいな』
海は目を輝かせました。駄菓子屋に来るのは久しぶりなので、正直、どれほど自分がここに順応できるのか不安がないわけではなかったのですが、来てみればたちまちそんなものは霧消していました。
もちろんカツだけで収まるはずがありません。アルミ袋入りのカリッとしたポテトフライと蒲焼き味の魚板(商品的には酢蛸ということになっていますがフェイクです)をつかみ、コーラ味の餅……グミキャンディかもしれません……を当然のように選んで、定番中の定番シガレット風ココア菓子の箱を手にしました。
あとフーセンガムも買っておきましょう。もう少し買って帰って、寮のルームメイトにも分けてあげようかな――なんて海は思います。
円だって負けてはいません。
「ぼくはチューブのゼリー食べようかな。あの細長ーいやつ、色も沢山!」
と手を伸ばし、透明なチューブが何本も立てられたケースに手を伸ばします。
わっしと数本手に取りました。一本二本にはしぼれなかったからです。それに、食べ比べもしてみたいじゃありませんか。
「お奨めはどの味ですか?」
冬華が問います。円の回答は実にシンプルでした。
「えーっとね……どれも美味しい!」
さらに円は、十二個いりの四角い餅も複数手にしていました。たくさん買って、どれが一番か決めるつもりなのです。
冬華は食べ物を選び終わって、冷蔵庫に手をかけます。
『なににするの?』
「これです」
冬華は迷いません。透明の瓶を選びます。といってもこの瓶、正確には単なる透明ではなく、薄く緑色がつけられていました。
「瓶入りのラムネを飲もうと思って。これは飽きない美味しさがありますね」
『わたしもラムネにしよっと』
「あーぼくはぼくは」
と円も冷蔵庫を開けました。
「ぼくはサイダー! ラムネとどう違うって? それを語り出すと長いよー」
こうして三人、外に出てベンチでお菓子を分け合います。
広げてみれば色とりどり、赤青白に焦げ茶やオレンジ、花畑のようです。
『まどかちゃん、たくさんかったね』
「うん、あげるよ。このゼリーなんかどう?」
『くれるの? ならちょっともらうね』
「冬華ちゃんと海ちゃんは何たべるの? ドーナツいいな、ぼくにもちょーだい」
「ええどうぞ。にゃーくんには煮干しをあげましょう。美味しそうに食べてますね」
こうして三人、和気あいあい、お菓子を仲良く平らげるのでした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年05月19日
参加申し込みの期限
2013年05月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年05月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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