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理想の恋人はじめました!
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課題の途中、夢想の世界に、
ロベルト・エメリヤノフ
は思いっ切り浸っていた。
「はぁ~、今日もイマジナリーな美少年たちは僕を楽しませてくれるね」
羽ばたきまくる妄想の翼を、ロベルトはふっと休める。
課題の続きをしないといけない、ということを思い出したのだ。
「っと、いけないいけない。そろそろ一段落しそうだし……」
うんと伸びをして、ペンを握り直す。
そして、「よし、終わった!」とロベルトが声を上げたその時、家のチャイムが鳴った。
「……おや? 宅急便? 家主の頼んでたやつかな」
家主は、丁度留守にしている。
代わりに受け取っておこうと、ロベルトは玄関の扉を開けた。その瞬間。
「はぅうあ!?」
ロベルトの胸に、びりりと電流が走った。
訪問者は、身長は165cmに満たないだろう、つんとした雰囲気を纏った小柄な少年だった。
スポーツでもしているのだろうか、肢体は完璧と言って差し支えのないバランス。
そしてそのかんばせたるや、煌びやか、という言葉が似合いの面差しだ。
(り、理想の……美少年!? ここまで理想ぴったりの美少年……あんまり見ないよ!?)
すごいなぁ……!! とうっとりしていたところに、
「ロベルト。何、ぼんやりしてるの」
と、美少年のどこか不機嫌めいた声。
「俺に――運命の恋人に、失礼だろ」
「君が……君が僕の、運命!?」
食らいつくようなロベルトの言葉に、美少年はこくりと頷いた。
美少年を頭の天辺から足元まで改めて眺め回して――ロベルトは、ほう、と息を吐く。
「素晴らしいよ……理想そのものだ……!!」
「まあ、一日で消える運命だけどな」
こちらの『運命』は、ロベルトからしても大変喜ばしくない。
「そんな……悲しいこというなよ……!」
「だけど……」
「――よし! そうと決まれば早速デートにいこう! 春といえば桜かな? お花見に行こうか!」
ロベルトは、そんなふうに畳み掛けた。
消えてしまうものならば、消えてしまうその前に。
急いで準備を整えて、一緒に家を出る。
道中で、2人はアイスクリームを買い求めた。
「ほら、一口あげる。最初の一口」
「え? いいのか?」
勿論! と笑顔で応じて、美少年の口元にアイスクリームを差し出すロベルト。
既に周囲の目を集めている美少年が、それには我関せずでアイスクリームをぱくりとした。
「ん、美味しい」
「それはよかった。これで僕は君との間接キスをゲットできるし、ウィンウィンだよね!」
「って、おい!」
開いている方の手で作った美少年の拳が、ロベルトの腹部を見事に捉える。
「ぐふっ! ああ、痛い! でもそこが……いい! 興奮する!」
腹を押さえながらも、悦に入るロベルト。
やがて、ロベルト達はアイスクリームを食べ終え、桜並木の下へと辿り着いた。
「桜に美少年……とても映える……」
傍らの美少年と桜のコラボレーションに、ロベルトは熱いため息を漏らす。
「その存在の華やかさと儚さがマッチしていて……最高だ!!」
「って言いながらベタベタ触るな! あと、さっきからずっと距離が近い!」
「あれ、駄目? 本当は、ほら、キスとかハグとか……」
「却下だ。断固拒否する」
運命の恋人だというのに、美少年のガードは固かった。
しかしそんなところもまた良しと、ロベルトは機嫌良く辺りを見渡す。
(ええっと、どこか益々美少年の魅力を引き出すスポットは……あ! あの子可愛い!)
一瞬、他の相手に見惚れれば、ぐい、と服の裾を引かれた。
「……俺が理想なんだろ。大事なものなら、よそ見しないで見て」
上目遣いのこの訴えに、ロベルトは寸の間言葉に詰まって、それから苦笑を漏らした。
この美少年は、つれない癖に存外嫉妬深い。
「さて……じゃあ、どうしよっか。写真でも撮る?」
「いいな、少しでも形を残しておきたい。でも……」
叶うならロベルトの手で自分の姿を描き出してほしいと、美少年は言う。
「……僕の絵でもいいのかい?」
「ロベルトの絵でいいんじゃなくて、ロベルトの絵がいいんだ」
「……わかった、描くよ」
舞い散る桜の下、ロベルトは一日だけの恋人の姿をスケッチした。
タイムリミットが、段々と近づいていく。そして。
「楽しかったけど、消えてしまった……」
夜の桜並木に囲まれて、ロベルトはひとりごちた。
そうして、ぐるりと辺りを見回す。
「美少年の喪失を埋めるには、美少年だよね! よし! また理想の美少年を求めナンパに……あ、あれ!」
ロベルトの双眸が見留めたのは――ぼんやりと家路を辿る、
来島 アカリ
の姿だった。
「来島!」
名前を呼ぶ。声に気付いたアカリは、驚いたように濃いピンクの目を丸くした。
急ぎ、アカリの元へと駆け寄るロベルト。
「いやあ、これは奇遇だね!」
「ろ、ロベルト先輩、どうしてここに……!」
「ん? ……ちょっと、ね」
言って、ロベルトはにっこりとしてみせた。
その笑顔を目に、アカリは頬を仄かに朱に染める。
(嬉しい、な。先輩の笑顔に、会えた)
自然と、口元に柔らかな微笑を乗せるアカリ。
よし、と、ロベルトが手を合わせた。
「やっぱり来島と遊ぼうかな。時間、大丈夫?」
「あ……はい、平気です」
じゃあ行こう、と軽い足取りで歩き出すロベルト。
その背中を見遣って、アカリは胸元をきゅっと握り、目元を和らげるのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年02月09日
参加申し込みの期限
2017年02月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年02月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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