this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
理想の恋人はじめました!
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
10
つぎへ >>
買い物の途中で、
来島 アカリ
はその少女と遭遇した。
「あ、あの……来島さん!」
名前を呼ばれて、そちらへと顔を向ける。
頬を朱に染め、俯きがちに立っていたのはアカリと同じ年頃の女の子。
いかにも、ちょっぴり内気で、大人しそうな感じである。
けれど、少女は、足を止めたアカリへと、信じられないほど大胆なことを言った。
「会えてよかった……私は、来島さんの恋人です」
「『恋人』……?」
アカリの眉が、僅か顰められる。
「そんな訳ねーだろ、だって俺は……」
口を突きそうになった言葉をすんでのところで飲み込めば、
「わ、私のこと、嫌いですか? ……迷惑、でしょうか」
と、少女は今にも泣き出しそうに震える声で、そう零した。
自分より小柄で、小動物のような少女のその様子に慌てるアカリ。
「いや、迷惑とかじゃなくて……まぁ、今日だけなら一緒にいても……」
「……本当、ですか?」
ごにょごにょと宥めるように呟けば、少女はやっと顔を上げて、少し笑った。
真っ直ぐな黒のロングヘアーが、さらりと揺れる。
「じゃあ、今日だけ。来島さんの恋人で居させてください」
そうしてアカリは、何だかんだと少女と行動を共にすることに。
ごく他愛ない話をしながら、2人は街を歩いた。
「来島さん、あれ、見てください!」
少女が、アカリの腕を優しく引く。
その健気で楽しげな様子に、アカリは切なく微笑した。
(――ここも、ここも。先輩とは、違うところばっかりなのに)
だけれども少女は、アカリを好いてくれて、アカリのことを真っ直ぐに見てくれて。
(幸せだな、って思っちゃう、けど)
なのにアカリの頭の中には、どうしても『先輩』の姿が過ぎって止まないのだ。
(こんな時……きっと先輩は、街行く美少年に夢中なんだろうな)
好きになったことを、後悔はしていない。それは真実だ。
(だけど、先輩は俺のこと、見てはくれないから)
強くなる、頑張ると心に決めたけれど。
やっぱり時々、ちょっとだけ辛くなるのは、きっと仕方がないことだ。ああ、だけど。
(それでも、先輩のことを好きなのは何でだろう。……俺は、先輩のどこが好きなんだろう)
そんな考えに至った時――傍らの少女が、街行く人にぶつかりそうになった。
「っ、危ねーって!」
ぐい、と今度はアカリの方から腕を引く形になる。アカリに助けられた少女は、
「わ……ありがとう、ございますっ」
花綻ぶような、幸せ色の笑顔をアカリへと向けた。
その笑顔に、アカリの胸はどきりとする。だって、その笑顔は――。
(先輩と一緒だ。あぁ、俺が好きなのって……)
自分の心を、胸の内に確かめる。
そして――やがて、少女との別れの時がやってきた。
「……もうすぐお別れ、なんだよな」
「……はい」
「一日だけ、だったけど……楽しかったよ」
アカリの言葉に、少女はまた泣きそうになってしまう。
そのまま、潤んだ瞳で少女はアカリの顔を見つめた。
「来島さん。最後に……キス、してもらえませんか?」
少女の願いに、けれどアカリは、確かに首を横に振ることを答えとする。
「ごめん、それは出来ない。……好きな人が、いるんだ」
「……どんな人、ですか?」
「えっと……誰にでもすぐ好きって言うし、たまに変なこと言ったりやったりするし……」
それにすぐ落ち込んだり、ヘタれたりもする。けれど。
「本当は優しくて、頑張り屋で……笑顔がすごく素敵な人、かな」
なんかちょっと恥ずかしい、な? と、アカリは頬を掻いた。
少女が、そんなアカリを見てふうわりと微笑する。
それが、大切な人の笑顔と重なって見えた。
「そんな人がいるなら、我儘は言えませんね。でも……抱き締めてほしい、です。お終いが、近いから」
「……うん、それなら」
お終い、が言葉通りの意味だとわかっていたから。
アカリは、少女の華奢な身体をそっと抱き寄せた。
腕の中で、少女の存在が目に見えて希薄になっていく。
気付くとアカリは、微かな温もりだけを腕に抱いていた。
「……いなくなっちゃった、な」
最後に見た少女の顔を思い出す。笑っていた。あの人と、よく似たふうに。
(……先輩に、会いたい。先輩の笑顔が、見たいな)
胸が締め付けられるのを感じながら、アカリは暗くなっていくばかりの空を見上げた。
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
10
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
理想の恋人はじめました!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年02月09日
参加申し込みの期限
2017年02月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年02月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!