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理想の恋人はじめました!
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もし、と声を掛けられて、
花椿 涼太郎
は、キラッキラの笑みを浮かべて振り返った。
「はっはっは、美しい僕に何か用かな?」
反射的に笑顔を向けた相手は――どこか、涼太郎に似た顔立ちの少女。
年の頃も、涼太郎と同じくらいに見える。
おっとりと柔らかな微笑を湛えたままに小首を傾げれば、艶やかな黒髪ポニーテールがさらりと揺れた。
「ああ、やっとお会いできました。涼太郎様、お慕いしております」
潤んだ瞳と右目の下のほくろに涼太郎の視線が引きつけられているうちに、
「涼太郎様……」
なんて、少女は、ふうわりと涼太郎の身体を抱き締めて。
「は、はっはっは! 美しい僕を慕うのは自然なことだよね!」
努めていつも通りに、ナルシスト全開な台詞を紡ぐ涼太郎。
しかし、その声は幾らか上擦っているし、整ったかんばせには朱が差している。
心臓をバクバク言わせながら、少女を抱き締め返すこともできずに硬直する初心加減だ。
何せ涼太郎、美貌を褒められることはあれど、こんな積極的なアピールを受けたことは殆ど記憶にない。
そんな涼太郎の胸の内など露知らず、少女は名残惜しげに身を離すや、涼太郎の顔をいじらしく見上げた。
「ねえ、涼太郎様。私と、でぇとをしましょう」
未だ固まっている涼太郎の手を、少女の両手が包み込む。
その温度に、涼太郎はハッと我に返った。
「い、いや、僕は全人類の美しき恋人だから特定の人とデートは……」
美しい僕が誰か一人のものになることなんて……、と口ごもりながらも声を零せば、
「……この一時だけでも、叶いませんか?」
少女は、どこまでも真摯な、そして切なさが滲む表情でじぃと涼太郎を見つめるのである。
その様子に、涼太郎は僅かたじろいだ。
原因は嫌悪ではなく、胸をちくりと刺した痛み。
「うぐ……し、仕方ないね、今日一日は君だけのものだよ!」
「わ、本当ですか、涼太郎様……!」
「は、はっはっは、人々の願いを叶えるのも現代の天使たる僕の役目だからね!」
胸を反らして笑いながらも、涼太郎は、もう耳まで真っ赤になっている。
女性の頼みを、どうにも無碍に出来ない涼太郎なのだった。
「では、参りましょう」
一転して弾んだ声で、少女は改めて涼太郎の手を取ると、早速街を歩き出す。
そうして2人は、何ということもない買い物デートを楽しんだ。
「あ、この服は君に似合いそうだね!」
なんて、涼太郎のナルシストオーラも、今やすっかり鳴りを潜めてしまっている。
いい意味でどこにでもいる恋人同士のように、仲睦まじく街を行く2人。
「わあ、可愛いですね……!」
ふと、少女が足を止めたのはゲームセンターの前だった。
涼太郎が覗き込めば、少女の眼差しが捉えているのは愛らしい猫のぬいぐるみ。
普段は、あまりゲームセンターに足を踏み入れない涼太郎だが、
「よし、僕が取ってあげよう!」
と、財布から小銭を取り出して早速チャレンジ。
「わ、わ、涼太郎様、頑張ってください!」
「はっはっは! 大丈夫だよ……うん、あと少し!」
ごとん、とぬいぐるみが見事穴に落ちる。
安堵の息を吐いて少女の方を見遣れば、ばっちりと目が合った。
「流石、私の涼太郎様です」
「はっはっは、と、当然だよ!」
「涼太郎様、涼太郎様。この子と一緒に、あれを撮りましょう」
涼太郎が取り出し、手渡したぬいぐるみを宝物のように抱いて、少女が言う。
勿論だと頷いて、涼太郎は少女と2人、ゲームセンターの奥へと歩を進めた。
無事に撮り終え印刷された写真シールを、少女は愛おしげに目を細めて見つめる。
「双子みたいですね」
「周りからはそう見えるかもしれないね。……だけど、僕にとって君は恋人さ」
顔を上げた少女の眼差しが、涼太郎へと向けられた。
自分に似た、けれど、自分とは違う、愛しい人。
「君は誰よりも美しい、僕だけの女神だよ」
涼太郎の言葉に――少女は、花が綻ぶような笑みを浮かべた。
「ありがとうございます、涼太郎様……」
少女の姿が、淡く、透き通るように薄れていく。
「……また絶対、会えるよね」
少女は、何も言わなかった。ただ優しく、幸せそうに笑っていた。
ぬいぐるみと写真シールが、音もなく床に落ちる。
それらを拾い上げて、涼太郎は憂いを帯びた微笑みをそっと口元に乗せた。
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担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年02月09日
参加申し込みの期限
2017年02月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年02月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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