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理想の恋人はじめました!
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買い物に出掛けていた
浅葱 あやめ
は、
「なあ、おい……おいって、浅葱!」
不意にそう呼ばれて、文字通りにびくりとした。
恐る恐る、振り返る。
背の高い、いかにも男らしい印象の男性が、にこにことしてこちらに手を振っていた。
男は、呆然と立ち尽くすあやめの前までやってくると、
「やっと会えたな。俺の、運命の恋人」
と、殊更嬉しそうに、にっと笑う。
男の言葉の意味を、上手く汲み取れたわけではない。けれど、
(……バレた、のか……?)
あやめは、突然に水中深くに放り込まれたような心地に襲われた。
呼吸ができない。溺れて、窒息してしまいそうだ。
あやめの恋愛対象は同性である。
それに気付いたのは遠く中学生の頃で、以来あやめはよりネガティブに、自責的になった。
普通の恋愛が出来ない自分は異端だ、と思ってしまったのだ。
最近こそ改善傾向にあるものの、それでも急な出来事に顔色を失くしたあやめへと、
「あっ、バレてないバレてない。大丈夫。わかってんのは俺だけ……っていうか」
――『そういうもの』だから、俺は。
謎めいた言葉を、事もなげに男は口にした。
「そういう、もの……?」
男の言葉に、前髪から覗く目つきを、益々じとりとしたものにするあやめ。
男は大型犬を連想させる屈託のない様子で、混乱しきりのあやめへと自身の素性を語った。
男の言うことを頭の中に何度も噛み締めて、
「……そう、ですか……」
と、あやめは訥々と呟く。
理解は追いついたが、ならばどう対応すればいいのかがわからなくて。
ただ俯いてしまったあやめを前に、男は首の後ろをガシガシと掻いた。
「まぁ……偏見のある人がいるのは確かだよなぁ。それに怯える気持ちもわかる、けど」
「……はい」
「――でも、恋するってことそのものを拒否は、しなくていいんじゃないか?」
そんなこと言わなくってもわかり始めてるのかもしれないけど、と続ける男の声は力強くもあたたかい。
知らず顔を上げれば、あやめだけに向けられた悪戯っぽい笑顔が、眼鏡越しの世界の中に見えた。
「ちゃんとバレないようにはする、約束する。ドキドキする気持ちとかさ、思い出してみない?」
男の顔を見上げたまま、あやめはまだゆっくりとしか働いてくれない頭で思案する。
恋をするということに、ずっと嫌悪感があった。けれど。
(……自分と、自分のありかたと、向かい合おうと……決めたんだ)
ならば、答えは定まっている。
思い切って、あやめは小さく頭を下げた。
「……よ、よろしく、お願いします……っ」
「っはは、良かった。っていうか、そんな固くなるなって!」
男の大きな手が、あやめの背をばしばしと叩く。
その手は、どこか頼もしく感じられるような温度を帯びていた。
「うし、どこ行くかねー……おっ、コンビニ発見」
「こ、コンビニ、ですか……」
「酒とつまみ買い込んでさ、花見なんてどうだ? 花見なら、昼から酒飲んでてもいいし!」
「この辺りだと……花見ができそうなのは、公園くらいしか……」
「いーじゃん。じゃあ、公園デートってことで。な?」
声、仕草、男らしさ、あたたかさ。それから、やや強引なところ。
(……どきりと、する……)
やがて、2人は公園へと辿り着いた。
ベンチに並んで腰掛けて、缶チューハイをぷしゅ、と開ける。
そうして2人は、色々な話に興じた。
酒の話、趣味の話、目の前を横切った猫の話。それから。
「いいな、花は。好きだ。――あっ、それいいな。俺にもくれ」
「ど、どうぞ。……桜、綺麗に咲いていますね……」
「浅葱の名前も、花の名前だな」
「え? あ、はい……」
応じれば、男が「うーん」と唸った。
避けて通ってきた為に、人付き合いは不得手なあやめである。
何か、知らないうちに拙いことを言ってしまったのだろうかと表情を曇らせ掛ければ、
「浅葱のことが好きだ、って言いたかったんだが、こういうのは存外難しいな」
と、男は神妙な面持ちで腕を組んだ。
胸が、また、どきりと跳ねる。
(……いつも、否定してきた……)
あってはならない感情だと押し込めて、考えないようにしてきた。それなのに。
(その胸の高鳴りが、熱くて心地いい……)
胸元を、きゅっと握るあやめ。
そんなあやめのことを、男は愛おしげな、優しい眼差しで見つめる。
「どうだ? ドキドキ、思い出したか?」
こくりと頷けば、「良かった」と男はあやめの頭をくしゃくしゃと撫でた。
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担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年02月09日
参加申し込みの期限
2017年02月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年02月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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