this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
迷子の少年とボヤ騒ぎ
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
6
「どういうつもりだ?」
遥斗の柔和な顔が、見る見るうちに険しくなる。
「何が?」
「もう! どうして火事など起こしたのですかー! 山火事になったらどうするのですか~!」
切奈は今にも飛びかかりそうな勢いだ。遥斗は彼女の白衣を慌てて掴んだ。が、
「いや、そのつもりだったけど?」
柘榴のあっけらかんとした答えに、つい手を離してしまった。
切奈はそのまま突っ込んだ。柘榴は軽やかにそれを避けると、片手を軽く上げる。手の周りに炎が纏わりつくのが見えた。
「危ない!」
遥斗は愛用の竹刀を強く振り下ろした。強風が襲い、柘榴の炎が上空へと舞い上がる。
「おおっ? お前、
翡翠(ひすい)
みたいな力があるのか?」
誰それ、友達? その人も美少年? と思ったのは、傍観していたロベルトだ。
柘榴に避けられ転んだ切奈は、素早く立ち上がると、所持していた投擲用ナイフを投げつけた。柘榴はこれも、簡単に弾いた。間髪入れず、今度は切奈と同時に村雨が襲い掛かる。
「何だこいつ!?」
村雨に炎が向けられる。
「駄目だ!」
遥斗が再び、竹刀を振り下ろす。さすがに三方向からの攻撃を同時に受け止めることは出来ず、柘榴は地面を大きく蹴った。切奈が追い付き、手刀を当てる。
攻撃そのものにそれほど威力はなかったが、柘榴はその瞬間、呆気に取られた表情をした。それでも組み伏せようとする切奈から、咄嗟に距離を取る。
「さあ、あなたの目的をしゃべるのですよー!」
ろっこんは発動している。柘榴の中には今、悪しき感情、悪縁、悪意などの類はないはずだった。
「……植物が多すぎる」
ぼそりと柘榴は言った。
「だから、燃やした。山ごと燃やしてやりたかったけど、翡翠が余計なことをするなって言ってたから、あれだけでやめといたんだ」
さっき怒られると言っていた仲間が、その翡翠か、とロベルトは思った。
「わけが分からないのですよ。植物が多いと何でいけないですか」
「生きづらいし、気持ちが悪い」
柘榴は顔をしかめた。そしてシーサイドタウンへと目を向ける。
「あれぐらいなら、いい」
九夜山に比べれば、確かにシーサイドタウンは遥かに無機物が多い。ロープウェイが好きだというのも、単なる男の子の趣味ではないのだろう。
「それじゃあさ、あなたが探してるのって、誰なのかな?」
柘榴の探し人について知らない遥斗と切奈は、怪訝な目をロベルトに向けた。
「さっき言ったろう? 島を案内するって。人探し、手伝うよ。誰を探してるんだい?」
「うちの大将。名前は、琥珀」
ロベルトは青ざめた。それは武道からのメールにあった名前だ。ここで繋がるとは思ってもみなかった。――いや、確かに柘榴がもれいびではない可能性は考えていたが。
どうする? 協力すると言った以上、その約束を破るのは得策ではない。だが、本当に手を貸すわけにはいかない。
何より――柘榴は美少年だ。縁を切るのは、惜しい。
ちょうどその時だ。
「おい、もしかしてそいつが、ボヤ騒ぎの犯人か?」
光を探しに来た修だった。生徒会副会長のことは、皆知っている。
その通り、と遥斗は答えた。
「もれいびか?」
「だと思うが」
他にあるか、と遥斗は言外に尋ねている。
「なあ、お前たち、俺らの仲間じゃないよな? 女がいるし。女だよな?」
「見て分かりませんか!?」
切奈が胸を張った。
「だよな。といって、ヴァルキリーでもなさそうだし」
「ヴァルキリー?」
と、ロベルト。
「ヴァルキリーってのは、俺たちがつけた名前だ。女ばっかで、どいつもこいつも弱っちいくせに、俺たちに向かってきて、その中の二人が大将と一緒に消えたんだ。えーと、確か名前は」
柘榴は顔をしかめた。「待ってくれよ、ちゃんと翡翠から覚えとけって言われたんだ」
えーと、と首を傾げ、柘榴はぽんっと手を叩いた。
「そうそう、確かアイリスと――リリーだ」
修とロベルトが息を飲む。それを見て、柘榴は笑った。
「ああ、やっぱ知ってんのか。そうか、やっぱりな」
柘榴が片手を上げる。
「危ない!」
遥斗が叫ぶと同時に、振り下ろされた手から炎が撒き散らされた。あちこちの木々に火が燃え移る。
「消すのです!!」
切奈が脱いだ白衣で慌てて消化しようとする。修たちも次々に上着を脱いだ。
「水か消火器を!!」
叫ぶロベルトの脇を、柘榴はすうっと通り抜けた。
「島の案内は、また今度な」
はっきりと、そう聞こえた。
ロベルトが振り返ると、柘榴の背中はあっという間に夜の街へと消えていったのだった。
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
このページにイラストを設定する
あとがき
担当マスター:
泉 楽
ファンレターはマスターページから!
お待たせしました。「迷子の少年とボヤ騒ぎ」リアクションをお届けします。
今回は期末試験直後から始まりました。アクション次第では数日間に渡る予定でしたが、あっさりとその日で終了。しかし、新たな人物や情報が出ております。
柘榴は街の中に消えました。どこへ行ったかは現段階では不明です。
リリーの居場所は、相変わらず新田亮さんと青木学さんしか知りません。ご注意ください。
光は現在、六歳です。無事に戻ってきましたが、次の段階に突入しました。彼がどこまで成長し、どのようになるのか。
そして、リリーと柘榴はどうするのか?
次回もよろしくお願いします。
新しいNPC
柘榴:赤毛の少年。身長は165センチほど。もれいびではないが、炎を操る。琥珀を探している。
↑ページトップに戻る
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
迷子の少年とボヤ騒ぎ
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
泉 楽
前回シナリオ
期末試験をクリアせよ!!
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年02月08日
参加申し込みの期限
2017年02月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年02月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!