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寝子島高校
迷子の少年とボヤ騒ぎ
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多くの学生にとって、「試験」「テスト」と名のつくものは、苦行であり、苦痛でしかない。中には己の力量を試す場として捉える者もあろうが、終わればプレッシャーから解放されるのは共通する感覚だ。
が、この日、特定の生徒にとっては、解放感を味わうどころではなかった。
「すみませんでした!!」
東門 巧
と
志波 武道
は、腰を九十度に曲げて謝った。
「頭を上げてください。僕は大丈夫ですから……」
柔らかな笑みを浮かべてそう言ったのは、
荒井 景貴
だ。保健室で手当てを受けた彼の顔には、絆創膏が貼られている。
四日間の期末試験中、景貴は
光(ひかる)
を預かる任についていた。ところが、長時間、巧と離れることに耐えられなくなった光が癇癪を起こし、景貴に石を投げつけたのだ。それが破裂したのは、むしろ幸いだったかもしれない。細かく砕けた破片が、景貴の顔を傷つけるに留まったからだ。
もしこれが石のままだったら――いや、破片であっても、目に入ったらと考え、巧も武道も背筋が凍った。
特に仲介役を担った武道は今にも土下座しそうな勢いだったが、当の景貴は光に嫌われた、それ自体にショックを受けていた。
だがそれを隠し、景貴は柔和な笑みを浮かべている。二人にこれ以上、責任を感じさせないためだ。
「しっかし……子供だから仕方がないとはいえ、そんな癇癪持ちには見えなかったんだがなあ。寂しがり屋さんかと思ってたんだけど?」
武道はガシガシと頭を掻きながら言った。
「うん……前にちょっと思ったんだけど、割と気が強くて。椎井さんとか椿さんの影響受けてるのかもなあって、その時は思ったんですけ、ど」
椎井 莉鳥
と
椿 美咲紀
の視線を感じて、巧は慌てて言い直した。
「いや二人のせいってことじゃなくて、赤ちゃんの頃に一番面倒見てくれたし、影響受けて、いやそうじゃなくて」
「全っ然、フォローになってませんよ」
美咲紀が頬を膨らませた。
「……まあでも、そういう可能性はあるかもしれないわね」
莉鳥は嘆息する。
「つまり、成長に関わってる俺たちの影響を受けている? ということは、一番最近は景貴さん?」
僕? とでも言うように、景貴は自分を指差した。
「僕の性格っていうと、どんな?」
「うーん、明るいとかいい人とか……」
「光くんがそんな感じになってるってこと?」
「あくまで可能性ですし、一番長くいる巧くんの影響を一番受けているでしょうし」
全員の目が巧に向かう。
「ぼ、僕の影響? えっと、…………どうしよう、光が暗くなっちゃうかも!?」
「安心してください。東門くんにもいいところがありますよ!」
「ど、どんなところ?」
「……責任感があって優しいところ?」
「言い換えれば、頼まれると嫌と言えないところだな」
「シューくん!」
美咲紀に窘められたが、
八神 修
はしれっとしている。
「だがこれは、一つのヒントだぞ。もし、もしもだ、光が関わっている人間の影響を受けているとして」
ずどんと落ち込む巧をよそに修が言い、武道が引き取る。
「良い、穏やかな部分だけをーっていうのは、まず無理だよな、これは」
修は頷いた。
「性格を選ぶことは不可能だが、少なくとも、付き合う人間を選ぶことは可能だ。もし悪人と長く一緒にいれば――」
「そんなことより、光くんの身が心配です!」
「そうね。“悪人に影響を受ける”ことより、“悪人にされること”を心配すべきね」
その時、武道の携帯電話が鳴った。メールのやり取りをしている武道を残し、一行は光を探しに学校を出た。
巧たち一行は、光が最後に目撃された場所――つまり、景貴と別れた公園にやってきた。
「光くーん、チョコあるよー、どこー行ったですかー?」
美咲紀は耳に手を当て返事を待つが、何も聞こえない。
「すみません……すぐにでも探すべきでした……そうすれば……」
「荒井さんのせいじゃないですよ。わざとやったわけじゃあるまいし、ちょっと運と間が悪かった、それだけです。気にしないで、頑張って探しましょう」
項垂れる景貴を、修が励ました。
「速やかに探し出さなければなりません!」
美咲紀にとって光は、甥のようなものだ。迷子の一報を聞いたとき、車に撥ねられた、川に落ちた、すわ誘拐か、といったありとあらゆる可能性が頭をかすめ、彼女は青ざめた。
子供用の携帯電話を持たせておけばよかったと思ったが、後の祭り。
「手分けして探しましょう! 多分、光くんはおうちに帰ろうとしているはずです。ですから東門くんの下宿と、でもおうちが分からない可能性もありますから寝子高と」
「私は商店街へ行ってみるわ。人の多い方へ行く可能性もあるし」
「俺は九夜山へ行ってみよう。子供の足であんなところまで行けるとは思えないが、何か騒ぎがあったようだし」
ネットのニュースを見た修が言った。
というわけで、巧と景貴は下宿へ、美咲紀は合流した武道と学校へ戻り、莉鳥は街中へ、修は九夜山へと探しに行くこととなった。
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グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年02月08日
参加申し込みの期限
2017年02月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年02月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
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