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Nekojima Nyantasy ~暗雲の章~
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■永遠交差
剣と魔法の行き交う合戦場。魔王城跡への正規進軍ルートであるこの空白地帯は、今まさに激戦区と化していた。
反乱軍側の後衛テントでは無数の指示が飛び交い、その全てが
青山 絢
へと集中していた。それはもうてんてこ舞いである。『これどうしたらいいですか?』という電話対応を十件くらい同時にやっていると思って欲しい。十台の受話器や携帯電話で同時に話そうとする様を想像して頂けるとよりハッキリするだろう。
「なんでよりによってこんな場所に飛ばされてるのよ。反乱軍のトップは絶対私を殺す気だわ。捨て駒にする気だわ!」
目がぐるぐるしはじめる絢。電話機十台で話してたら誰だってなる。
「大体私に軍の指揮とか無理なのよ。テレビゲームでだってまともにできないのに。もうこうなったら――!」
絢にイケナイ火がついた。デタラメな指示を出しまくってピンチを実感させた挙げ句、全軍撤退からの雲隠れ作戦である。
フフフ、私は戦死したことにすればいいわ。こんな仕事――
「投げ出してやるんだから!」
「「投げ出す!?」」
指示をうけていたおなじみ三子分が同時に反応した。額にピシャーンって電流みたいなのが走った。
一方こちらは帝国軍後衛テント。
時の皇帝
矢萩 咲
とその家臣
七峯 亨
は冷静に状況を俯瞰していた。
部隊を分散して任せている将軍たちが報告に上がってくる。
「敵軍がおかしな行動に出ております。物資を全て捨てて山と積み上げ、どんどん後退していくのです。おかげでこちらは侵攻がままならず、足場の悪い戦いを強いられております。よもやこんな作戦に出るとは……」
「対応は自分で考えろ。それよりも降伏勧告はしたのか」
「……は、敵は降伏勧告を無視しております」
「ならば殺せ。一族郎党皆殺しにせよ」
「みなごろし、ですか……」
モンスター相手の戦いとは違って、この時代の戦争は人殺し合戦である。人を殺せば罪悪感が積もり、兵の精神は消耗していく。できるだけ殺さずに倒すのが戦争の鉄則だったりするのだが、咲はそんなことなどお構いなしといった様子だった。
「所詮は狂帝。おさがりの地位を振りかざすだけよ」
どこかで陰口が漏れ聞こえた。
「今言った者は誰だ。不敬罪で処刑する」
亨が銃をとって立ち上がるが、皆顔を伏せていた。
「よい。テントへ戻るぞ」
咲が亨を呼び止めてテントへと入っていく。
カーテンを閉め、誰もいないことを確認してから咲はがくりとその場に膝を突いた。
慌てて肩を抱く亨。
「必要なことなのに、誰も理解してくれない。なんで、私ばっかり」
「大丈夫だ。俺は分かっている。世界の全てが敵に回っても、俺は味方だ」
「亨……」
顔を上げる咲。だがそんな二人の空気を切り裂くように将軍たちが咲を呼び出した。
「皇帝陛下! 緊急事態であります、陛下!」
舌打ちしてカーテンを開く咲。
跪いた将軍たちが、困り顔で見上げてくる。
「兵がみな、勝手に退いていきます!」
戦場には新たな嵐が吹いていた。
正確には、嵐という名の
雨寺 凛
が現われた。
荷車や食料袋やあれやこれやの山のてっぺんに、ギター一本を携えて現われた凛。
ギターピックをかき鳴らしたのなら、魔道アンプで増幅された音が響き渡った。
戦場だった筈の場所がたちまちミュージックライブの会場へと様変わりしていく。
そこには無いはずの閑静や拍手でさえ、まるで聞こえるかのようだった。
いや、幻聴ではない。歌に込められた魔力に魅了された人々が実際に拍手を送っているのだ。武器など既に取り落としている。
「停戦の歌か。重要な戦場であればあるほどくさびになるというわけだの……」
馬をとめ、ローブで身を隠す
黒兎 都
。
将軍からの命令(途中で三子分が誤解して伝えた命令)で石やら土やら熱した油やらを投げて牽制に徹していた反乱軍は勿論、無茶な皆殺し命令でやる気をなくしていた帝国軍もまた、凛の歌声によって完全に戦意を喪っていた。
都はと言えば、これ幸いと使えそうな品物をパクって袋に詰めていくのだが……ふと、鋭敏な危険察知能力が働いた。
「獣が来る。それも魔のもの、巨大な……二つ……?」
きわめて曖昧な物言いだが、この場に居残るべきでないということだけはビンビンに伝わってくる。都は演奏を続ける凛をひっつかむと、馬に乗せて走り出した。
「うわっ!? センパイどうしたの!? まだライブの途中なのに!」
「ここは危ないぞ」
「でも――」
「心配しなくとも、合戦どころではなくなる」
突如始まって突如終わったゲリラライブ。
過ぎ去った嵐を想うかのごとく呆然と立ち尽くす両軍に、第二の嵐が到来した。
具体的には大気を二閃三閃した刃の光が現われたかと思うと、一拍遅れて銀髪の少年が突如として両軍の中心に現われたのだ。
何者かと思った頃には、周囲の兵たちは皆肉体を三分割されている。
もはや誰も知ることの無い彼の名は、
サキリ・デイジーカッター
。古代に滅ぼされた『真の魔族』の末裔である。
「長い眠りから覚めたと思ったら、人類はまだこんなことをやってるんだね。そのついでで滅ぼされたなんて、笑えないよ」
ギラリと目を光らせ、蛇腹の剣を振り回すサキリ。
「貴様帝国軍のも――」
「反乱軍のい――」
所属を問いただそうとした兵たちもついでに切り裂き、まき散らしていく。
「弱い。弱いよ。進歩した文明とやらはこんなものだったなんてね!」
人々を切断しながら剣が空を裂いていく。
その先端が、ある一点で握り止められた。
「ん――?」
振り返るサキリ――の横顔が、丸太のような腕で薙ぎ払われる。
地面と水平に飛んだサキリは崩れた馬車に激突。砕けた木材をまき散らしながらバウンドし、無数に回転しながら大地をえぐっていった。
大地がえぐれたのは途中から剣でブレーキをかけたからだ。
片膝立ちの姿勢で顔を上げる。
と、銀色の人狼が目に入った。
尾鎌 蛇那伊
。呼び名はいくつもある。戦場嵐、クレイジーボム、アラハバキ、そして最も多く呼ばれた名が――血塗れの孤狼。
そう、第三の嵐が、この激戦区に到来したのだ。
「舞うがごとき貴様の戦い方、さては伝説のダークエルフに習ったな。おもしろい。我が糧となれ……!」
咆哮し、突撃する蛇那伊。
サキリはダークエルフ
夏神 零
との修行によって習得した空間断絶の魔法を放った。剣を振るだけで切断のイメージが飛び、離れたものをも切断するという絶技である。
蛇那伊の纏っている鎧を切断。内側の肉まで割いて血を噴き出させる。だが蛇那伊は全く止まる気配がなかった。
ならばとサキリは空間自体を切り裂いて蛇那伊の背後に瞬間移動する――が、一瞬早く反応した蛇那伊が超高速でサキリの顔面を殴りつけた。
殴られた瞬間さらに背後へ回り込み、真っ赤に輝く蛇腹剣を蛇那伊の首へと巻き付ける。
蛇那伊は歯を食いしばり、身を捻ってサキリを地面に叩き付けた。
両軍の戦いは三つの嵐が到来したことによって混乱を極めた。
反乱軍は逃げの一手で戦場を放棄し、帝国軍はと言えば敵を追いかけようとする兵や戦意を喪って逃げ出す兵や、はたまた近くの村へ物資を補給しに駆け込む兵まで現われた。
最もつらいのはこの第三の兵である。
亨率いる機工兵団は物資が最も必要とされる兵ゆえに、戦闘を続けようとすればそれだけ物資を大量に補給する必要がでてしまう。その補給先は近くにある村々であり、補給の対価は『戦争の助けとなる栄誉』以外にない。
要するにていのいい略奪であった。
そしてその村というのが……。
「おいおいおいおい! よりによってなんでこの村襲うかね!」
呉井 陽太
は涙目半分で固定式機関投矢機(バリスタとか呼ばれる)を操作して襲い来る兵にぶっ放していた。
「春彦君ー! オレたち二人じゃ無理くさくなーいー!?」
「無理でもやんなきゃダメだろ!」
楢木 春彦
は空気を足場にして民家の屋根に飛び乗ると、両手剣にめいっぱいの炎を宿し巨大な炎の剣へと変えた。
「仕事は受けちまったんだ。それに、俺らが退いたら村が丸ごと焼かれちまう!」
巨大な炎の剣が兵たちを横薙ぎにしていく。
やたら使い捨てられる帝国軍の前線兵の戦闘力は、命を大事にして経験を積み重ねてきた冒険者たちと雲泥の差があるのだ。
だが多勢に無勢という言葉もある。
春彦の膝にざくりとボウガンの矢がささった。
「くそっ、こんな矢くらい……!」
引き抜いて戦いを続けようとするが、身体から力が抜けて民家の屋根から転げ落ちる。
矢を放ったのは帝国軍の亨だった。一キロの距離から矢を命中させるという特殊な狙撃武器を使ったのである。この頃は名前すら存在していないスナイパーライフルである。
「は、春彦君!」
助けに行きたい陽太だが、銃座から離れるわけにはいかない。
今もぐいぐいと兵たちが村に押し寄せているのだ。
しかしみすみす友を死なせるわけにもいかない。
「あーもー、死んだら責任とってよね!」
思い切って銃座から飛び降り、春彦のもとへ駆け寄る。
津波のごとく迫る兵。
と、ウリボウの群れ。
「……ん?」
背後から迫る大量のイノシシとその子供に、思わずその場の全員が足を止めた。
何より印象的だったのは、群れの中央でイノシシに跨がる美女、
黒依 アリーセ
の姿である。
「乗って!」
春彦たちをイノシシに乗せ、兵たちの間を割るように駆け抜けていく。
「あ、ありがとう……助かったよ」
ヒーヒーいいながら顔を上げる陽太。
の、隣で。
「あ、どうも」
同じくイノシシに助けられた
郡 トモエ
と目が合った。
トモエ基準における『運命の出会い』が訪れたその瞬間であった。
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SF・ファンタジー
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20人
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20人
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シナリオガイド公開日
2017年01月25日
参加申し込みの期限
2017年02月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年02月01日 11時00分
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