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Nekojima Nyantasy ~暗雲の章~
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■永遠連鎖
黒煙登る山河。鋼のつるぎが振り上がり、盾とかぶとの兵士たちとぶつかっていく。
赤いたてがみ装飾をほどこした将軍と、首から上がトカゲとなった亜人の将軍が小川を挟んでにらみ合い、無数の矢が飛び交っていく。
皮のローブを纏った魔術師が炎の魔法を唱えれば、鎖帷子を纏った魚人が氷の呪文を練り上げる。
ぶつかり合う二つの勢力。
それを高い崖から見下ろす者が居た。
軍馬に跨がる二人は、無数の軍団を連れ。その全てが帝国の旗を掲げている。
「魔王軍消滅から最初にやることが空白地帯への侵略とは……愚かな」
世の五代皇帝、
矢萩 咲
は束ねた髪をぱさりと払い、手袋をした右手を空へ翳した。
「セケン村の者はいるか」
「はっ、村長のマセクでございます。このたびは反乱軍の討伐に兵をさいていただき――」
咲の足下に村長を名乗る老人が跪いた。早口にまくし立てる彼を無視するように、目を細める咲。
「答えろ。この土地は元から誰のものだった」
「て……帝国。ひいては矢萩咲皇帝陛下のものにございます」
「自らの庭ならば、焼き払っても構わんな」
「それは――」
聞き返しかけて、村長は咲の言わんとすることを察して目を見開いた。
「おやめくだされ! あそこには大事なものが――」
「大事かどうかは私が決める」
咲の腕から放たれた『闇の光』が両軍と近隣の村をまとめて薙ぎ払っていく。
声なき声をあげ膝から崩れ落ちる村長を、咲は今度こそ無視した。
「帝国に逆らう者は皆殺せ。殺すことに手間取ったならもろとも殺せ。ん? まだ生き残りがいるようだな……」
再び手を翳そうとした咲に、村長がすがりついた。
「おやめくだされ! どうかおやめくだされ! ご慈悲をくださいませ陛下!」
「……」
咲は舌打ちすると、すぐそばに控えていた家臣を呼んだ。
「
七峯 亨
」
「ここに」
「生き残りを全て始末しろ」
「はっ」
亨は短く答えると、崖からいとも簡単に飛び降りた。
「滑空砲兵、続け」
亨の指示は兵隊長の号令となり、翼竜繊維のグライダーを広げた兵たちが次々と戦場へと降下していく。
先陣を切った亨はといえば、魔法によって連射と単射を切り替える性質を持った銃(後にアサルトライフルとカテゴライズされ百年ほど歩兵の鉄板装備となる)を乱射した。
後に続く兵たちも同じ銃による制圧射撃を加え、かろうじて生きていた戦場の人間たちは残らず死滅していく。
蹴倒され呆然とする村長は、その光景を見てうわごとのように呟いた。
「これが『狂帝』と『狂狗』……ああ、神よ。なぜこの時代に我らを産みたもうた……」
神歴XXX年。魔王城陥落を受け、世界は一瞬の平和を取り戻していた。
魔王軍に占領されていた土地は次々と制圧され、帝国指揮下による復興が始まった。
だがその隙をつくように、分裂し弱体化した魔王軍の砦を帝国外の勢力が漁夫の利的に奪取。彼らは、帝国の迫害によって劣等種族扱いされていたエルフ族や竜族といった亜人たちが結束した者たちであった。
ほどなくして反乱軍を名乗った彼らは魔王軍から奪った物資や資源を使って帝国支配の弱い地域から順に侵略を始めたのである。
時の皇帝――通称『狂帝』への政治不信もあって国は混乱し、ついには大陸を二分する大戦争へと発展した。
「これじゃあ魔王軍と戦ってた頃とかわんないよ。どっちか全滅するまでの殺し合いってんじゃあ、さ!」
機械技師用の特殊保護ゴーグルを装着して、
呉井 陽太
は太い鉄の筒を構えた。
「てっぽうなんざ恐かねえ!」
「身ぐるみ置いてけや!」
荒くれた男たちが群がるが、陽太は一歩も引かずにトリガーを握り込む。すると拡散した鉄の弾が空中で更に拡散。男たちの皮膚を細かく切り裂きながら一斉に吹き飛ばした。
「降参しようよぉ。痛いの嫌じゃない?」
鐵鋼や魔法が発展し多様化した現代、魔術や弓術と用いなくとも協力な歩兵制圧力をもつ『銃器』の開発は進んでいた。
その中でも特異な進化を遂げているのが陽太のような機工士である。
空圧魔法で鉄の塊を発射するポンプ銃など既に前時代の遺物。小指の爪サイズの魔力蓄積装置や暗号呪文で高圧縮されたゴーレム命令版による機械が、戦場の常識を変えつつあった。
具体的には、陽太が背負った筒状の装置から放たれる人工蜂の群れである。
秒速何百回と羽根を動かし空中静止する親指サイズの機械の群れは、予めセットした命令に従ってある程度の自動攻撃行動を可能とするのだ。
魔法以上に未知の分野である霊子工学を前に、男たちは武器を捨ててひれ伏した。
「呉井ー! そっちどうだ!」
手を振りながら走ってくる
楢木 春彦
。
サイとワニを足して三倍に膨らませたようなモンスターに、思いっきり追いかけられていた。
「……そっちほど大変じゃないかなあ」
「俺? 全然平気だって!」
春彦は見えない足場を蹴って三角飛びすると、空気を駆け上がるようにモンスターの頭上をとった。
両手剣の周囲に炎の魔法を短縮発動させると、モンスターめがけて思い切り叩き付ける。
轟音。肉の焼け焦げる臭い、そして黒煙。やがて黒焦げのモンスターとピンピンした春彦が現われ、からからと笑った。
「お疲れさん。これで仕事もおしまいだな」
「正確にはギルドに報告してからね」
「ってことで、次の仕事とってきてるぜ!」
話を聞かないなあこの子はという顔の陽太に、春彦はビッと親指を立てた。
「村の護衛だ! このくらいなら俺たち二人だけでもできるラクな仕事だろ!」
「そうかなあ? ま、人助けなら歓迎だよ。がんばろうか、春彦君」
皇帝による悪政は民の間での語りぐさであった。
上流貴族や莫大な財産をもった特別国に有用な人物でない限り国が民を保護することは少なく、その仕事はもっぱら冒険者のものとなっている。
魔王軍の脅威にさらされた頃はそれが当たり前であり、魔王軍壊滅後でさえ変わらなかったことで民は皇帝への不満を露わにしていった。
とはいえ貴族制で政治が回るこの社会。民にできることなどない。
「また村が戦争の『ついで』で焼かれたそうじゃ。村長ひとりを残して皆殺されたと聞く」
「明日は我が身じゃ。この村を捨てて逃げるしかないぞ!」
「どこへ逃げるというのじゃ。この世に安全な場所などない。村の金をかき集めて冒険者を雇った。それでなんとか……」
「たった二人じゃろうに。何ができる! 今からでも帝国に忠誠を誓って――」
「それより反乱軍に加わって――」
国が二つに分かれれば、民もまた別れ始める。どちらにつくべきか、判断する材料のまるでない彼らは常に混乱の中にいた。
郡 トモエ
もその一人である。
「帝国軍と反乱軍かあ。私はどっちについたらいいでしょう……かっ!?」
水晶玉に手を翳してカッと目を見開く。
が、映ったのは歪んだ自分の顔だけだった。
ですよねーと言って椅子にもたれかかる。シュワシュワする飲み物を手にとって一気飲みした。
「もうこの村も危ないなあー。どっちかについて生き延びようにもどっちが安全かわっかんないし。もー、運を天に任せて最初に出会った人についちゃおっかな!」
運を天に任せて。
自分で言ってみたものの、なかなか良いアイデアだ。
どうせ判断する材料などないのだ。どっちについても生きるか死ぬか。ならば地面に棒を倒すが如く決めるのもアリだろう。
「よし! 早速やってみよう!」
トモエはグラスを置いて宿を飛び出した。
沈没船のネズミという話を知っているだろうか。
詳しい話は本でも読んで頂くとして、野生動物にはすみかの危険を察知する鋭い感性が備わっている。
森の民ドルイドもまた、暮らす動物たちのざわめきに気づいていた。
「アリーセ様、鳥たちがまた西の森へ逃げ去りました。みなも危険が迫っていると……」
「分かっています」
湖に祈りを捧げていた僧――
黒依 アリーセ
もまた、近づく危険を肌に感じている『動物』のひとりである。
ドルイド(女性の場合ドルイダスと言うが今回は統一名とする)とは『知恵者』を指す司祭職である。
特有の神話を持たず学問にも乏しい各地には土地に対する自然信仰が深まり、中でも森や湖を守るドルイドは多くの知的役職を担っていた。彼らは土地にとって学校であり裁判所であり銀行であり役所であった。
特に湖の女神リンドウの加護をうけ森の動物たちと言葉を交わすことのできるアリーセは絶大な信頼を置かれていた。
ゆえに人も亜人も問わず森へ受け入れ住まわせても、帝国に侵害されることがなかった。冒険者とはまた違った特権所持者と言えるだろう。
だがしかし……。
「東の村が焼かれれば、次に戦地となるのはこの森でしょう」
帝国の役人を追い返すことはできても、迫る炎を消すことはできない。
アリーセは歌を使ってイノシシの子供を呼び寄せると、薬草を鞄いっぱいにつめて跨がりました。
「ここを戦地とするわけにはいかないわ。まずは、東の村を守るところかしらね」
アリーセを乗せたイノシシは高く叫び、彼女の歌に導かれるように村へと走り出した。
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SF・ファンタジー
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20人
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20人
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シナリオガイド公開日
2017年01月25日
参加申し込みの期限
2017年02月01日 11時00分
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2017年02月01日 11時00分
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