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Nekojima Nyantasy ~暗雲の章~
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■運命流転
反乱軍は亜人を多く含む混成部隊だとされているが、その中心人物は元帝国のヒューマンであった。
莫大な財産と爵位を持った彼は人類支配に反対し、財の全てを使い帝国へ反旗を翻したのである。
ゆえに反乱軍内部には人間も多く、特に信頼を集めていた大将軍のひとりが――
青山 絢
将軍であった。
「……はあ」
流されるように魔王軍へ担ぎ込まれ、流されるように魔王城から逃げ延び、流されるようにたどり着いた反乱軍の本拠地で、流されるように彼女は大将軍に据えられていた。
なりたくてなった地位じゃない。
ドサクサで反乱軍扱いされ、一方的に信頼された上司が死に、その場をしのごうしのごうと必死になった結果、いつのまにかこの地位に転がり込んでしまったのだった。
今日も前線にはられたテントの中で地図を眺めてため息をつく。
その様子を、影からこっそり見つめていた部下(イヌ頭、サル頭、キジ頭。ついたあだ名が三子分)がそっとカーテンを閉じた。
「将軍は今日も苦悩していらっしゃる」
「我らを勝利に導こうとまた策を練っていらっしゃるのだ」
「絢将軍こそまことの将。このキジバード、命をも捨てる覚悟であるぞ」
盛り上がっていると、テントの中から『きめた!』という声が聞こえた。
カーテンを開いて目を輝かせる三子分。
「将軍! 作戦が決まったのですか!」
「決めたわ! わたし帰る!」
「えっ」
「とめないで! 帰るったら帰るのよ!」
最低限の荷物だけもってテントを捨て、馬に飛び乗る絢。
有無も言わさず走り出す彼女の背中を見て、イヌが目を見開く。
「将軍は危機を察知されたのだ! 言葉に込められた深き意味、このイヌドッグにはわかるぞ!」
そして兵たちに呼びかけた。
「全員今すぐ馬に乗れぃ! 隊長に続いて走るのだ! 物資は捨てていけ!」
あわをくって馬に飛び乗る兵たち。
その直後、遠くから土煙をあげて走り来る銀色の影が見えた。
目を細めるサル。
「あれは!」
「知っているのかサルモンキー!」
「魔王軍元幹部。生ける災害――
尾鎌 蛇那伊
。通称『血塗れの孤狼』!」
そう、人狼の魔物と化し逃げ遅れた兵たちを無差別に殴り殺すそのさまは言うなれば災害。
「反乱軍の敵なのか!?」
「いや、奴は全ての敵だ。餌を探し食らいつく獣がごとく、戦乱を求め強者を屠ることのみを生きる理由としているやからよ」
「お、おそろしい。そんなものが乱入すれば戦どころでは……ハッ!」
「気づいたなイヌドッグ」
「絢将軍はこのことを察知なされたのだ! なんと賢く素早いお方!」
「うむ、我らの将軍は絢様をおいて他に無い!」
三子分が勝手に納得しながら走って行く姿を見つめながら、蛇那伊は。
「…………雑魚だけか。足りん。この程度では、世界を敵には回せんな」
必死に抵抗する兵たちを一人残らず八つ裂きにして、蛇那伊は炎のごとく熱い息をついた。
空へ吠える。
「見よ、世界よ。俺が敵だ。世界の敵だ! 俺を殺しに来い!」
魔王軍消滅後の空白地帯を獲得した反乱軍だが、獲得してはいおしまいとはならないのが戦争の恐ろしさである。
そこは我らのものだとばかりに襲い来る帝国軍を常に退け続けなければならないのだ。
しかし戦場を求めて動くのは軍人ばかりではない。
焼けた荒野に馬のひずめ跡が刻まれ。風に焦げ草がなびいていく。
馬には二人の少女が跨がっていた。
否、遠目には馬の姿も足音もなく、ただ草木が急な風になびくように見えているだろう。
隠密魔法がかかった不思議なローブの下から目をのぞかせる
黒兎 都
。
馬の手綱を握ったまま、後ろにつかまる少女へと呼びかけた。
「このご時世に戦場に飛び込みたいとは、代わったことを考えるのー」
「センパイこそ、戦地まで連れて行ってくれるなんて代わった人だよね」
背後から顔を覗かせ、照れるように笑う
雨寺 凛
。
彼女の背にはギターという魔道弦楽器がかかっていた。
この時勢、帝国軍か反乱軍のどちらかに味方することはあっても、どちらにも味方せずに戦場へ飛び込む者などいない。
そんなものは自殺志願者か、なにかやらかす可能性をもった者かの二択である。
そして都は、『なにかやらかす奴』を大いに愛していた。
「下ろすのは戦場の端かの」
「ううん、ど真ん中で!」
「そうこなくっちゃあの!」
都はおかしそうに笑うと、戦の最前線めがけて馬を加速させた。
徐々に増えていく兵士の影。どれも深く負傷し、戦地から撤退するようだった。
隠密ローブで気配を強制的に消しながら様子をうかがう都。
「反乱軍が押してるようだの」
「うん。でも……変な感じがする。嫌な音がするよ」
「音? 戦のおとしかせんが……」
言いかけて、都は慌ててブレーキをかけた。
慌てすぎて馬から落ち、転がるように着地する。
「あれは――」
帝国軍の兵士キャンプを襲う、銀色の人狼。蛇那伊である。
彼がどれほど恐ろしいかを、都はその目で直に見て知っていた。
「これはいかん。合戦どころではないの。引き返したほうが身のため――」
振り返ると、そこに凛はいない。
凛は、崩れた物見台に飛び乗っていた。
「そこのアナタ!」
ギターピックを突きだし、蛇那伊を呼びつける。
「戦いを、やめなさい!」
「何……?」
力尽きた兵士を投げ捨てて振り返る蛇那伊。
凛は、彼に呼びかけるように演奏を始めた。
魂を振るわす弦の音。
心を揺さぶる声の色。
襲いかかろうとした蛇那伊はたちまちにその勢いをうしない、人間の形態へと戻っていった。
「なんだ、俺の闘争心を……奪う……だと……!?」
忌々しげににらみ付ける蛇那伊の一方で、都は馬に乗りなおして愉悦の目をしていた。
「そうこなくっちゃあの」
長らく大陸の驚異であった魔王軍は消滅し、分裂し行くアテを喪った魔族たちは補給の寸断された各地のコロニーで帝国軍および反乱軍の争奪戦のマトとなって死んでいった。
当時魔王城にいた魔王や幹部たちは蛇那伊のような一部例外を除いて世間から姿を消したと言われている。
だがしかし。
姿を消したからといって、この世界から消滅したわけではない。
「シュー君、はやいはやい。ちょっと休憩しましょうよう!」
防寒ローブを被り、杖をついて崖をゆく
椿 美咲紀
。
ずっと先を歩いていた
八神 修
は、ふと足を止めて振り返った。
「まだ山にさしかかったばかりだぞ」
「五割じゃあないですか!」
「山は七割からが本番なんだ」
空を見上げる。
空。
空。
ずっと遠くを飛ぶ鳥から彼らを見たならば、岩しかない断崖絶壁をうねうねと登っていく修行僧かなにかに見えただろう。
彼ら二人をおいてほかに人影はない。山羊ですら。
「それとも、ふもとの村で休むかい?」
「人間はダメです!」
美咲紀はぷんすかいって頭から煙を噴いた。
彼女をはじめとする多くのエルフ族が魔王軍に与していた理由は、現在帝国軍と反乱軍が争っている理由にも相当する。要するに帝国の迫害政策ゆえである。
「人間は野蛮であたまがカチカチなのです! だいっきらいですー!」
「僕も人間なんだけどな」
振り返ってローブから顔を覗かせる修に、美咲紀はわたわたと手を振った。
「シュー君は別ですよ? 別!」
修は笑って、再び空を見やる。
「第二世界からの浸食は少しずつ深まっている。これを止める方法を、なんとしても見つけないといけない」
世界浸食の対抗策。
そんなものは、異世界の存在すら知らなかった現文明にとっての未来技術である。
ならば人類の未開拓エリアにしか手がかりがないということだ。
「この先に隠れ住むというダークエルフなら、あるいは」
ダークエルフ。
精霊を始祖とするエルフと異なりダークエルフはその始祖がわかっていない。
長い耳と褐色の肌をもち、未知数の生命力をもつという彼らを人類は古くから畏れていた。
一方でダークエルフはその個体生命力から群れを作ることをせず、ごく僅かな数のみが大陸のどこかに隠れ住んでいると言い伝えられてきた。
そのひとつが、このスザク山岳である。
滝をうって流れる水。あがる霞と鳥。
黒い装束を身に纏い、誰もない岩場で舞いを始めるダークエルフがいた。
夏神 零
という、現代に残る伝説のひとるである。
彼にまつわる伝説には、古来に貴族から捨てられた子供が山で拾われ豪将となって戻ってきた伝説や、山に迷い込んだ青年が武術を授かり旧文明の野望を砕いたという伝説や、国を脅かす巨大な魔物をこの山で修行を積んだ男が倒したという古代の伝説である。
共通して伝説級の武術を授けられるとして、山自体が武術の神として信仰されている節すらあった。
そんな土地に。
「伝説のダークエルフというのは、きみかな」
剣を背負って現われる銀髪の青年。
「僕はサキリ。
サキリ・デイジーカッター
」
「……」
零は舞いを止めて振り返る。妖艶な立ち振る舞いに、サキリは背筋をぞくりとさせた。
「ねえ、こんな所に押し込められて嫌にならない? 帝国軍や反乱軍の戦いに加わって、人類を殺して回るのって、いいと思うんだ」
「戦争に興味は無い」
言って、零は舞いを続けた。
生活様式が儀式と一体化しているのだ。この振る舞いを何百年と続けている。
サキリは『かわらないなあ』と言って、スローイングナイフを投射した。
二本指で挟んで止める零。
「まだ話があるのか」
「考えてみなよ。弱肉強食だとか人類支配だとか、彼ら石器時代から何も進化してないよ。歴史は繰り返すっていうけれど、繰り返しすぎじゃあないかな。そろそろ終わらせるべきじゃない?」
「おぬし、太古の魔族か」
「何百年前かのね」
サキリは剣を蛇腹に展開させると、零へと襲いかかった。
「修行ってやつをしてよ。昔のカンを取り戻したい」
「乱暴な奴じゃな」
零は腕輪から魔力のダガーを生み出すと、零を迎え撃った。
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SF・ファンタジー
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20人
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20人
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シナリオガイド公開日
2017年01月25日
参加申し込みの期限
2017年02月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年02月01日 11時00分
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