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FEAR THE FORCE:変異-METAMORPHOSE
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泣かれると、弱い。
まあ実際に泣いたわけじゃないけど。泣きそうなだけだったけど。
昨日、
「困ってるんです~。私、剣道部の用事があって当日動けなくて~。まさかのダブルブッキング! 七枷君にしか頼めないんです~。ね、お願い! ね! ね!」
と、懇願というか泣き落としというか、ともかく、担任の
島岡 雪乃
に頼み込まれて根負けして、この日、日曜日しかも午前中だというのに不承不承のグレイト仏頂面で、
七枷 陣
は学校に出てきたのだった。
「……その用件、てのが単なる水やりなんやもんなー」
どんなビッグミッションかと思いきや、島岡先生の『お願い』の正体は職員室前のサボテンの水やりだったのである。当然ながら、やってきて10分足らずで片付いた。事実上の作業は数分だっただろう。
そういうのは園芸部にでも頼めば良かったのでは――という気がしないでもない。
あほらし、と大あくびとともに陣は伸びをした。赤子の手をひねるようなものであっても一応、一仕事終えたわけであり、軽い達成感もある。いつの間にか仏頂面も、弥勒菩薩程度の微妙な笑みへと変化していた。
「ま、たまには日曜に外出するのもいいと言えばいいか」
そういえば、と陣は思う。土日に、いつものTCGショップ以外に外出するのは久々のことかもしれない。先月は寒さもあって休日の外出はなかった気がするし、あったとしてもせいぜいコンビニくらいだった。ようやく春めいてきた今でも、それは変わっていない。
この冬の屋外での記憶といえば、思い出すだけで心がツラくなる(?)ロンリーウルフな闇の格闘大会という羞恥プレイ、ネットで煽られたせいか気の迷いか、よりにもよってクリスマスイブに教会に行ってしまって、なんかコーラス隊に参加させられたという妙なイベントもあるにはあったが、あとは大抵、順当に引きこもって過ごしていたのではなかろうか。
といっても陣はもちろんネットゲームにその大半を費やしたので、電脳空間での記憶ならそれなりに充実してはいた。
リア充より、ネト充、名言だな、これは。(陣の母親はそうは思っていないようだが)
――いや待て。
ところがここで、ふと彼は思い出す。
――鍾乳洞にも行ったな……なんでか、真冬の夜に。
考えてみれば、あれが一番謎な行動だった。
先々月のあの夜、普段なら『くだらないネットの噂』と却下すべきものに、なにか強烈に惹かれるものを感じて陣はダウンジャケットに袖を通していたのである。
潮の匂いのする洞窟は、その一方で硫黄と、ローズマリーの香りもした。それぞれが混じり合うことはなかったものの、陣が不思議とそこに調和のようなものを覚えたのも事実だった。
あのとき、確かに神秘的な体験をした……と思う。
まるで映画を観るように、自分が過去、とても後悔している場面を目にしたのだ。
目にしたにとどまらない。その中に入りもした。
入って、やり直そうとした。
一度目はしくじったものの二度目は成功した。
道を誤った少女……名前も知らない少女に、陣は心からの言葉を投げかけたのだった。
しかもそれが、過去の世界のインターネット上だったというのも陣らしい。
fox_onthe_run33
、それがねこったーでの彼女のアカウント名だった。
陣は指先に魂を乗せキーボードを叩くことで、fox_onthe_run33を狂った世界から脱させようとした。おそらくその試みは成功したと思う。
けれどもそれは夢の話だ。実際は巻き戻せない。起こってしまったことは変わらない。
その後確認して判ったのだが、アカウント『fox_onthe_run33』は実在した。どうやらゲームに興味がある者らしく、すでに陣のアカウントj_maxusとは相互フォローの関係にあった。相互フォロー者だけで千近いアカウントがある陣なので、彼女の存在を認識していなかったとしても仕方がないことだ。
陣は気色ばんで(といっても、文面はごく常識的なものを心がけて)メッセージを彼女(?)に送ったものの、少し前からfox_onthe_run33は放置されたままになっており、返事はおろかそのアカウント発の新たなつぶやきもないまま、現在に至っている。
――そんなにおかしなメッセージは送ってないはず……。
このとき陣ことj_maxusは、
j_maxus:『ハラキリ・ウォーロード』好きなの?
短くそう呼びかけただけだった。
この『ハラキリ・ウォーロード』というのは、寿司とチョンマゲが飛び交う狂った日本観が魅力の米国産ネットゲーム(MORPG)だ。日本製アニメをなぞった絵がハイレベルに美麗なこともあり、地味ながら「ハラキリスト」と自称する根強いファン層を獲得している。TCG版『ハラキリ・センチネル』も、アクの強い解説文を可愛らしいアニメキャライラストが飾るというミスマッチぶりが受けて、最近日本語版も発売されたばかりである。
その『ハラキリ』のキャラ、紅姫(くれないひめ)のイラストを、fox_onthe_run33はねこったーのアイコンに使っていたのだった。公式ではなく、おそらくは自作絵だ。
――僕も多少はハラキリスト入ってるから、乗ってくれたら話ができたんだけど……。
このとき陣の考えを引き裂くように、重苦しいチャイムの音が鳴り響いた。
休日なのにチャイム? なんやこの気色悪い音……?
顔を上げたとき、陣は
いつものTCGショップに来ている自分に気がついたのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
前回シナリオ
FEAR THE FORCE:前哨
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
21人
参加キャラクター数
21人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月22日
参加申し込みの期限
2017年01月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年01月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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