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お泊まりナイト
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■ねこねこおとまり
お友達の家にお泊まりしに行くなら、何を持って行くだろうか。
一昔前ならトランプをはじめとしたポピュラーなカードゲーム。マニアックになるとボードゲーム。TRPGルールブックを抱えてくる剛の者は今も昔もいたものだ。最近だと携帯ゲーム機を持ち寄って遊ぶ人も多いと聞く。
そんな時代。いいとこのお嬢さんであるところの
椿 美咲紀
は何を持ってきたのかと言えば。
「にゃーん」
ネコである。
ネコである。
もう一回。ネコである。
オシャレなゲージにすっぽり入れて、白いネコを連れてきた。
読者諸兄の中にご自宅でネコを飼われている方はおられようか。その経験があればおわかり頂けるだろうが、家ネコは自宅から出ることを嫌がり、外ネコに関しても縄張りの外をおおいに警戒するものである。
よそのお家に行っても平然としているのは生まれつきそういう性格かもしくは訓練されたネコ先輩くらいなもので、美咲紀さんちのスノウ先輩もいい具合に平然としていた。訓練された先輩なのかどうかは知らない。生まれつきかもしれないし。
「おや、先についてたのかあ。今日はよろしくね」
日暮 ねむる
がにゃんこゲージをぶら下げて現われた。
持ち上げて、中でまん丸くなっている白猫ことめざましくんを見せてくる。
どうしたの家猫品評会かなにかなの、などとは心配めされるな。
今日は
八神 修
のお家でのお泊まり会である。
どういう流れでそうなったのか、彼らは自慢のネコと一緒に集まって一緒にすごそうってえ考えらしい。
インターホンを押して暫く待つと、家の中に通された。
「今日は四人でお泊まり会だったよね」
「私とシューくんと日暮さんと……」
指折りする美咲紀に応えるように。
「どうも。今日はよろしくお願いしますね」
と、広いリビングルームの絨毯でぺたんと座った
常闇 月
が小さく頭をさげた。
挨拶はこれでよろしいとばかりに、黒いネコ(ブラックって名前らしい)をなでこなでこする作業に戻る月。
ネコという生き物は個性の豊かなもので、生態系としてムリなこと(タマネギ食えないとかそういうこと)を除いては知らない人や普段見かけない人への対応も千差万別である。
ブラックさんはどうやらなつっこいタイプだったようで、月に顎を撫でられてごろごろと喉を鳴らしている。
ここで大体のネコに通用する挨拶テクニックを紹介しよう。標準目線下げて地面だけをじーっと見ながら顎をすりつけてくるのを待ち、相手のアクセスを確認したらこちらも顎を手の平辺りで軽くなで始めるのがよいとされている。ネコは目を合わせたり上から何かをされるのを怖がる修正があるからだ。
「抱っこ、しても大丈夫ですか?」
「多分大丈夫だろう」
いつの間にか部屋にやってきた修は、ブラックさんを抱き上げて月の膝の上に置いた。
ネコによっては一瞬で離脱しちゃうこともあるが、ブラックさんはその場に座ってくつろぎはじめた。
うんうんと頷く修。
ねむるは負けじとゲージの扉を開いて見せた。
「今日はよろしくね。そしてこっちがめざましくんです。ほら、挨拶して」
ゲージの奥で縮まっているめざましくんを引っ張ろうと手を入れると、フシャーといって噛みつかれた。
「いたたたたた!」
慌てて手を引いてねむるをよそに、美咲紀や月の足にほおずりしてゴロゴロといいだすめざましくん。
ふははこやつめみたいな半笑いで眺めるねむる氏である。
一方美咲紀もスノウ先輩を出して、修宅のネコや犬たちと挨拶させはじめる。
あのね、これね、すごく上品な光景なんですよ。
普通複数宅の家猫が一同に介すると警戒して近づかないか常に相手を威嚇する声を出し続けるか、最悪殴り合いの喧嘩に発展するのが常識なので、こういう平和な光景はそうそう見られるもんじゃないんですね。奇跡かな?
修は修でこの状態を当たり前に受け止めて、うんうんと再び頷いた。
「皆も挨拶が済んだようだ。じゃあ早速」
鞄に手を入れ、教科書を取り出して開く。
「勉強をしようか」
「しません」
「しません」
「やめましょう」
1対3。民主主義的多数決により修はそっと教科書をしまった。
学生の本分なのに、とか思ったがここでゴネる修ではない。
代わりにノートパソコンを引っ張り出して開いた。
「なら、ネットゲームとしゃれ込もう」
「賛成」
「賛成」
「不慣れな身ですが、よろしくご指導ください」
すちゃっとノートパソコンを取り出した美咲紀とねむる。
月も丁寧に頭を下げると、修から古いパソコンを貸して貰った。
満場一致である。
とはいえ急に四人でネトゲ空間に浸ったまま明日の朝まで時間を飛ばすのもよろしくないので、ここではネットワークや無線LAN環境を含めた立ち上げと基本操作のレクチャーだけをして、一旦休憩である。
で。(ファンタジーRPGの衣装に身を包んだ四人のSDイラストカットインをご想像ください)
「はふー。やっぱりテレビゲームは集まってわいわいやるに限るのです。わくわく」
美咲紀はシャツのボタンを上から順に外しながら、ほくほく顔で呟いた。
わくわくすると服を脱ぐ習性がある、わけではない。こちら八神家浴場前・脱衣所。
竹で組んだ伝統工芸みたいな脱衣籠に、畳んだ服をぱさぱさと乗せていく。
一方で、黙ったまま上着を脱ぐ月。
表情からは伝わりづらいが、頭上に出てるなんかほかほかしたオーラめいたものが、みんなでゲームをする興奮を思わせた。
普段やってない人ほど、身近で会話しながら遊ぶゲームに興奮してしまうものである。部屋に集まって一緒にゲームする友達とは、お金を積み上げても得られない至高の娯楽なのだ。
「楽しかったですか?」
「予想外に……」
キャラクターの基本的な動かし方や連係プレイの基礎を教えただけだが、月は既にうずうずしていた。早く本番がやりたくて仕方ないといった様子だった。
「お風呂上がったらできますから。まずはお風呂借りて、次にパジャマにお着替えですよ。パジャマ持ってきましたか?」
「はい、前にも着たものですし」
月が取り出したのは黒猫の着ぐるみ風パジャマである。
なるほど、やりおる。みたいな目をして無言のリアクションをとる美咲紀。
しかし月はというと一向に最後のシャツを脱ごうとしない。
「……?」
「……」
無言の時間が進む。
徐々に赤く染まる月の顔。
おや、もしや誰かと一緒にお風呂に入るのが気恥ずかしいのでは。
美咲紀はなんとなあく月の考えを慮って、あえて明るく振る舞ってみた。
「はやく服なんか脱いで、お風呂行きましょう! 広いですよ! たぶん!」
「はい、ええと……」
しばらくもじもじしたあと、月はシャツのボタンを外した。
がらりと開く浴場の引き戸。
そして飛び出す日暮ねむる。
「わーっ、広いなあ! こんなお風呂ならいつまでも眠れちゃうよね」
「風呂場は眠る場所じゃあないと思うんだが」
追って風呂場へ入る八神修。
テレビの前のブラザーたち、残念だったな! 美咲紀と月の入浴シーンは脳内映像かフリーイラストで楽しんでくれ!
あと代わりにネコの貴重な入浴シーンをお届けするから勘弁してくれ!
「おや? にゃんこも一緒に入るの?」
ネコは身ぎれいにしたがる一方で水場を嫌う習性があるので、大抵はお風呂からは遠ざかったりするものだ。よく風呂場の前で待機して『お前びしょ濡れだぞ! 大丈夫か!?』みたいな声をあげることもしばしばである。
「ああ、この子は暖かプールが好きなんだ」
抱き上げて小さな桶に入れてやる。予めほどよくぬるくなったお湯がはられていて、ネコは目を細めて身体を温めていた。
「そりゃあめずらしい……ってことは、ドライヤーも嫌がらないのかな? 大人しいにゃんこだ」
「多頭飼いしていないと、ネコの個性はわからないものだね」
ネコと共に湯につかり、修とねむるはほっこりと息をついた。
お泊まり会といえばコスチュームのことも忘れてはいけない。
普段接する相手が、普段着や制服姿とは全く趣の異なる部屋着で過ごすさまは互いのパーソナルパッケージを剥離させあーなんいうのあの仲良くなる証的な? そう、ズッ友的な感じするよね。
具体的には普段やったら真面目にキチッとしてた、いい意味でアンドロイドっぽい月がだよ、黒猫さんの着ぐるみみたいなフードパジャマを被っているさまはだよ、こう、グッとくるものがあるよね。
「……どうかしましたか?」
「いや」
首を振る修。
月がそのパジャマ姿でブラックさんをなでこなでこしていると、黒猫が黒猫とじゃれてるようになるので、よそから見るとなかなかおもしろい光景だった。
一方で『自分は全力で寝ますよ』とばかりに水玉模様のパジャマにあのぼんぼんがついたナイトキャップを被ったねむるが、それじゃあやりますかと言ってノートパソコンの前に座った。
同じテーブルを囲み、お菓子とジュースのボトルを並べ、ノートPCを開く美咲紀。
「一度やってみたかったのですよ。夜更かししながら皆でネトゲ!」
「不健康だな」
「健康に悪いものは楽しいものなのです」
「……一理ある」
苦く寿命を延ばすより、楽しく生きて死ぬべきである……とまでは言わないが。
生活習慣の整った修も今回ばかり美咲紀たちのペースに合わせてみることにした。
「それじゃあ早速」
「ゲームスター……おっと!」
キーボードの上にぴょんと飛び乗ろうとするスノウ先輩をキャッチして、美咲紀は高く掲げた。
「にゃんこに注意しつつ、ゲーム再会なのです!」
こうして、夜更かしゲーム大会の末――。
彼らはネコたちに軽くお布団スペースを侵略されながら一緒に眠ったのであった。
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グループ参加
4人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
12人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月23日
参加申し込みの期限
2017年01月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年01月30日 11時00分
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