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お泊まりナイト
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■言葉があまりに頼りないから
明滅する街灯と遠吠えする犬の声。
住宅街のブロック塀を横目にして、
添木 牡丹
は夜道をゆく。
手に提げたビニール袋。
学生靴の踵がアスファルトを叩く音。
音が重なるのを感じて、牡丹はぴたりと足を止めた。
一拍遅れてトンと鳴る。
背後。距離にして5メートル。
時間を確認するふりをして、再び歩き出す。
今度は早足に。
やがては駆け足に。
角を曲がる。
後ろから『尾行していた』誰かは、角を曲がった瞬間に見失ったことを悟った。
距離をとられすぎたか。
初速から勢いをつけて走り出した途端、自動販売機の影からすらりと足がのびた。
足を払って転ばせるための蹴りである。
彼女――
哀坂 子夜
は咄嗟に跳躍して蹴りを回避。
一度だけ地面を転がると、すぐに立ち上がった。
「おや、気づかれたみたいだね」
「哀坂先輩。え、なんですか」
人生17年。女子高生。人に付け狙われる理由が全くないと言えば嘘になるが、彼女に尾行される理由があるとはとても思えなかった。
「君のことが、気になっているのかも、しれないね」
一言につき半歩づつ距離を詰めてくる。
牡丹は本能的に後退しつつ、ポケットの中に手を入れた。
「あの、私、用事があるので」
「付き合うよ」
「大変な用事なので」
「手伝うよ」
「うっ……」
何が何でも追ってくるつもりらしい。
尾行を振り切る以上に難しい。
「君の感情の動きは、他人と異なる。珍しいのかな。うん、珍しいんだね」
自分の中で何かを納得したようで、子夜は竹刀のひもを解いた。
年齢18歳。同じく女子高生。竹刀袋に竹刀が入っているお年頃では、残念ながらなかった。
「私は君の珍しさが、知りたいんだよ。沢山、観察させてもらって、いいかな」
一言につき半歩ずつ。
「ああもう、何なんですかあなたは!」
牡丹はポケットにいれていた伸縮ロッドを抜いた。
スイッチを押し込んで展開。五段式に伸びた金属ロッドが、女子高生らしからぬ音を夜闇に響かせた。
「物理的に置いていかせてもらいますよ!」
「いいよ」
子夜もまた、竹刀袋から出した刃潰し刀を抜いた。女子高生にあるまじき音が夜闇を打った。
「君をもっと、知りたいね」
町中で凶器を抜いた二人の女子高生を語るのに、彼女たちが違いを殴りつけ合うさまを描くべきだろうか?
柔肌にアザが生まれるさまや、倒れた腹を踵で踏みつけるさまを描くべきだろうか。
諸説入り交じり成否定まらぬこの題に関して今は、あえて否の体をとることとする。
おそらく彼女たちにとって、通じやすい会話方法にすぎないだろうから。
世代や性別や肩書きや性癖によって狭められたきわめてローカルな会話なんて、いかにも女子高生らしい話ではないか。
だからこれは戦闘風景ではなく、会話として描くべきである。
そしてその会話は、二人をのぞく誰もが理解できないのだ。
ゆえに。
「暴れないでくださいね。お風呂、あんまり広くないんですから」
「風呂場で暴れる理由なんて、あるのかい?」
二人は衣服を脱いで脱衣籠に放り込んでいた。
話を飛ばしすぎたことをまず謝っておこう。
引き開けた扉の先が不自然に湯気で満ちていることについても謝っておくし、なんなら彼女たちが脱いだ服にしか映像的ピントが合っていないことについてもついでに謝っておくことにする。
しかし経緯を説明しないのはいくらなんでも不親切というものだろうから、手短かに語っておくことにしよう。
「そんなに見て、どうかしましたか?」
「うん? そんなに見ていた、かい?」
「穴が空くほどに」
「どこにも空いていないよ」
「そうではなくて……わっ! 急に変なところを触らないでください!」
凶器戦闘というきわめて女子高生らしいローカルな会話を経た子夜は、身体が汚れたからということで牡丹の家に招待された。
「そういうあなたは傷だらけですね」
「気になる、かい?」
ついでに泊まっていけばいいと言って、今に至るわけである。
というわけで。
入浴の様子を事細かに描かなかったことを、最後に謝っておこう。
「あの、寝にくいんですが」
「気にしなくて、いい」
やがて二人は同じ布団に潜り込み、というより子夜が一方的に牡丹の布団に潜り込み、なんだかギクシャクしたまま夜が更けていった。
これは、女子高生が友達の女子高生の家に泊まりに行ったという、ただそれだけのお話である。
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担当ゲームマスター
青空綿飴
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
4人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
12人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月23日
参加申し込みの期限
2017年01月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年01月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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