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お泊まりナイト
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■パジャマパーティーをパジャパと呼んではしゃぎたい
この世の悦楽は多々あれど、女子がパジャマ姿でお菓子を持ち寄って夜通し好き勝手過ごす時間を超えるものは少ない。
俗に言うパジャマパーティーである。
「うふふー。今日はお気に入りを出しちゃいますよー!」
奈倉 藍
はもこもこした着ぐるみみたいなパジャマを掲げてにんまりと笑った。
ヒツジさんをモチーフにした着ぐるみタイプのあったかパジャマである。
「お二人はどんなパジャマを出すんでしょうかねー」
パジャマを掲げたままくるくると回る。
今夜はパジャマパーティー。
パジャマとお菓子を持ち寄って、好き勝手に過ごすのだ。
一方、同じお誘いを受けた
錦織 彩
は自宅でパジャマを物色していた。
「ど、どうしましょう……パジャマパーティーって、どんな服を着ていけば……」
周りに相談してみたが、『パジャマじゃない?』の一言である。そのパジャマに迷っているというのに。
「お気に入りはこれですけど……」
彩が取り出したのはもこもこしたちょっぴり地味目のパジャマだった。これだけでも充分可愛いアイテムなのだが、よそ行きかと言われれば微妙なところである。
っていうかよそ行きのパジャマってなんだ。
これもパーティー衣装に分類されるのだろうか。
「これもつけて見たりして……えへへ」
自分で編んだ毛糸のフードをくっつけて、鏡の前で被ってみた。
ネコの耳めいた飾りのついたフードである。
まて。パジャマにフードってありなのだろうか。
「変……じゃ、ないでしょうか」
ドキドキしつつ、鞄の中に詰め込んでみる。
こうなれば、一か八かだ。
で。
「二人とも動物さん? めんこくていいねえ!」
澪乃 澄佳
はお菓子の柄がついたモコモコパジャマに身を包み、同じくパジャマ姿に着替えた藍と彩を見比べた。
奇しくもそろってモコモコトリオである。
彩はこれで正解だったみたいと胸をなで下ろし、藍はといえば胸を張ってヒツジさんパジャマを自慢していた。
パジャマパーティーならではの光景である。
「今日はゆっくりしてって?」
標準語と北国の浅いところが混じった独特の訛りトーンで、澄佳は早速用意したお菓子をテーブルに広げていった。
こういうときに出してくるお菓子で人柄が分かったりするものだが、澄佳が用意したのはカッププリンである。一口サイズの小さなプリンを大量に用意して、テーブルへピラミッド状に積み上げていく。
「一口サイズに作ったから、ぱくっと食べられるよう!」
「あの、私は初めて作ったので……お口に合うかどうか……」
おずおずと箱を開く彩。
箱には切り絵に生麩餅が並んでいた。
一旦説明しておこう。生麩とは強力粉をつなぎにグルテンや白玉粉を混ぜたなんだかもちもちした食べ物である。お菓子というより練り物(カマボコやらなんやら)と似た使い方をされることも多いが、これに餡子やらをくるんで団子状にしたものを一般的に生麩餅と呼ぶ。
「さすが彩さん、渋いチョイスですねー!」
満を持して袋を開く藍。
そこにはクッキーと茶葉が入っていた。
「私はお勧めクッキーと茶葉ですよー!」
「それじゃあお湯沸かさないと。待っててねえ」
ポットを手にキッチンから戻ってくる澄佳。
三人は早速お菓子を交換してつまむと、悦楽の時間を始めた。
自由に過ごせと言われても、そうそうはじけたことはできない彼女たちである。
急にベッドの上で飛び跳ねてポップソングを熱唱する彩や澄佳を想像できようか?
いや、今時の女子高生らしいと言えばそうなのかもしれないが。
「議長!」
沈黙の海に沈みそうになった場に活路を開くべく、藍はびしっと手を上げた。
ピッとチョコスティックでさししめす澄佳。
「はい藍さん」
「今日の議題は将来の進路にしてはいかがですかー?」
「将来のお話、ですかあ」
頬に手を当ててぼんやりとする彩。
澄佳も腕を組んでむーんと上を向いた。チョコくわえたまま。
「二人は進学先とか決めたべか? あたしは栄養士さなりたいなあ」
「素敵ですねえ。私は、その……服飾系がいいかな、と」
意外とハッキリ、しかも割としっくりとくることを言う二人に藍は口を引き結んだ。
御年17歳。社会の仕組みも知らぬ年頃である。
自分で議題にあげておきながら、思えば漠然としたものである。
「奈倉さんは、どうなさるんですか?」
「あいてぃー? 系?」
疑問符が大量にくっついた言葉である。
ゆうてもITバブルがはじけて久しい昨今。人々のイメージするITマンほど華や金のある分野では無い。興味はあるが、あまりに広くてどこからどう手をつけたものか。
「あっ」
「「んっ?」」
考えていると、あるアイデアが浮かんだ。
「将来の進路はお嫁さん、ですね!」
ギラリと目を光らせる藍に、彩と澄佳はうっとりとした。
「素敵、ですねえ」
「いいねえ。お相手は……」
「まだ見つけてませんけど!」
生麩餅を頬張って口を塞ぐ藍である。
もぐもぐやりながら、今度は彩に話題を振ってみる。
「ところで彩さんは、どんな男性が好みですかー?」
「え、ええと……そうですね」
彩は一通りわたわたしてから、眼鏡を両手で押さえつつうつむいた。
「その、立ち止まってても、待ってくれるような方だった、いいなあ……なんて」
なかなか具体的な男性像である。
もしやそういった相手がいるのではと思わせるほどの空気に、思わず藍は息を呑んだ。いやまさか。
「そうだ! 恋人といえば澄佳さん! 恋人さんとはどうなってるんですかー? 聞いちゃいますよー」
マイク代わりのお菓子を握って突き出す藍。
澄佳は両手をほっぺに当てると、リンゴのように赤くなった。
「えと、やっぱり優しい人だよねえ。不安でもそばにいてくれるもの」
おおっとこれは甘すぎる爆弾を踏んだかな。
「頼りがいが出てきて、後輩なのにカッコいいっていうか……あっ、前からかっこよかったけども!」
「甘ーい!」
お菓子を頬張って上を向く藍であった。
パジャマにお菓子にガールズトーク。
夜は長く、お菓子も沢山。
朝が来るまで、宴は続く。
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あとがき
担当マスター:
青空綿飴
ファンレターはマスターページから!
ごきげんよう、青空綿飴です。
お泊まり会というのは、とにかく特別な気持ちになってしまうものですね。
いつもとちがう、けれどいつも通りの日常風景をお楽しみ頂けたでしょうか。
それではまた、別の日常でお会いしましょう
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
青空綿飴
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
4人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
12人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月23日
参加申し込みの期限
2017年01月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年01月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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