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寝子島高校
中学生の期末テストのあれやこれや<物語編>
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中学校の正門からぞろぞろと生徒達が出てきた。その中に
鬼崎 つくし
と
矢萩 槇
の姿もあった。二人は仲良く手を繋いでいる、というよりはつくしの腕に槇が身を屈めた状態で縋り付いていた。
「うぇーん、テストが返ってきて、とってもブルーだよ~」
槇の泣き言につくしが冷静に返す。
「私のテストを色で表現すれば暖色系になりますね」
「暖色系ってどんな感じの?」
聞かれたつくしは鞄を開けてテストの結果を取り出す。
「見ても面白くないと思います。私に関しては自分の実力に見合った普通の結果でした。ちなみに、このような感じになります」
「えー、ゴールドだよ~。全部の数字がピカピカーって、光り輝いて見えるよぉ」
「そうなのですか? 私に実感はありませんが」
つくしは手早く鞄に戻した。上から槇が不満そうな顔をしている。
「つくしちゃんは、なんでそんなに点がいいのよ~」
「槇さん、これくらいの点数を取らないと学年上位にはなれないのです。推薦枠を得る為には必要なことなのですよ?」
「そこまでしないとダメなの?」
「奨学金を受ける身としては当然のことです」
澱みなく話していたつくしの口が止まる。急に気難しい顔付きとなった。
――お兄ちゃんの初恋の相手が寝子島高校にはいるのです。来年は三年生なので私としても負けられません。並び立つにはもっと努力をしないと。
学力はもちろんですが、やはり、肉体に関することでしょうか。胸を豊かにするにはエストロゲンが不可欠ですが、接種の必要はありません。十代の分泌量は侮れないものがあります。
それでもちっぱいになるのは血行の問題があって、そこを改善すれば私も理想の胸が……。
暗黒に染まった瞳でぶつぶつと呟く。目の当たりにした槇はつくしの腕を振って懸命に呼び掛ける。
「つ、つくしちゃん、そっちに落ちたらダメだよ~。こっちに帰ってきて~! 私の話の続きを聞いて~」
「あっ……ごめんなさい。軽く考え事をしていました」
「軽くないよ~。目が真っ黒になってダークサイドの人間になってたよ~」
「それで槇さんのブルーの点数とは、どのようなものなのですか?」
問われたことで躊躇いながらも結果を見せる。目にしたつくしは表情を変えずにほんの少し仰け反った。
「点数が瀕死の状態ですね。国語は血塗れの赤点ですか。青褪めてブルーになるのもわかります」
「言い方が怖いよォ。あと、絶対にお姉ちゃん達に怒られるよ。普段は優しくても切れたら、とんでもなく怖いんだよ~」
「槇さんはテスト勉強に全力を出したのですよね?」
「うん、勉強は頑張ったよ」
「それでしたら、お姉さん方も過剰に怒ることはないと思います。きっと大丈夫ですよ」
つくしは槇の腕をポンポンと優しく叩く。
「でも、勉強の時間は増やしてくるかもしれないしぃ」
「それは良いことなのでは?」
「全然、良くないよォ」
槇は大きな身体で駄々をこねる。つくしは慈しむような目で微かに笑った。
二人は並んで歩く。
つくしは思い付いたことを口にした。
「……期末テストは終わりました。中学生活の終わりも見えて、あと僅か……この制服を着て、この帰り道を帰るのもあと僅か。そう考えると少しセンチメンタルな気分になりませんか?」
「言われてみると、確かにそうだねぇ~。その気持ちと同じくらい、新しい制服も楽しみなんだよね! とても可愛いから!」
「槇さんらしいですね。私は少し、らしくないことを言ってしまいましたね、フフ」
髪先を指で弄る。
「つくしちゃん、髪を短くしたんだよね。とても似合っているよ」
「そうですか。少し短すぎる気もするのですが」
「ううん、そんなことないよ。短くした理由は聞かないけど、もし、困ったことがあったら何でも言ってね。相談に乗るから」
つくしは槇を見上げて儚い笑みを浮かべた。
「その時がきたら」
「うん、約束だよ」
二人は前を向いた。残された僅かな時間を惜しむようにゆっくりと歩く。
「槇さん、これからもよろしくお願いしますね」
「うん、これからもよろしくね、つくしちゃん!」
嬉しさのあまり、槇はつくしに抱き付いた。手は短くなった髪を抱き、優しく撫でる。
「ショートカットのつくしちゃんは、お人形さんみたいだね~」
「そうですか……槇さん、歩き辛くないですか」
「この姿だと少し腰が痛いかも~」
つくしに抱き付いた槇は腰の曲がった老婆のような姿で歩いていた。
「人の目もありますし、そろそろ普通の格好で歩いた方がいいですよ」
「もう少しこうしていたいから、それー!」
槇はつくしを抱いた姿で持ち上げた。
「こうやって胸に抱いて歩いたら腰は痛くないよ」
「そうかもしれませんが、重くはないですか?」
「全然、重くないよ。だって、つくしちゃんはお人形さんだから」
つくしの脇の下に手を入れて軽々と上げる。幼い子供にするようにクルクルと回った。
「えへへー、本当のお人形さんみたいでかわいい~♪」
「もう、好きにしてください」
つくしは少し怒ったような口調で返す。その口元には微かな笑みが浮かんでいた。
二人は今を存分に楽しんで帰っていった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月14日
参加申し込みの期限
2017年01月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年01月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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