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寝子島高校
中学生の期末テストのあれやこれや<物語編>
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担任の武田 剛志に名前を呼ばれた
新江 天懸
がのっそりと立ち上がる。ズボンのポケットに両手を突っ込み、前屈みで歩く。
教卓の前で立ち止まると今度は背筋を伸ばした。剛志を上から睨み据える。
「早く渡せよ」
天懸は右手を出して尚も睨む。剛志は苦々しい顔で要求を呑んだ。
去り際に受け取った点数を一瞥した。百点の点数が並ぶ。
「こんな点数を取られると、どれだけ態度が悪かろうが何も言えねえよな」
「……早く、戻りなさい」
「ま、その程度が限界だろ」
静まり返った教室を天懸は堂々と歩く。自身の机から鞄を引っ掴み、誰の制止を受けることもなく、教室から出ていった。
陽は沈み、街はネオンで光り輝く。
私服に着替えた天懸は不機嫌を剥き出しにした表情で通りを歩いていた。
――担任とは反りが合わねえ。向こうも同じだろ。
ぶっちゃけ学年トップを狙える俺からすれば、退屈なんだよテストなんてもんは。
鋭い眼を周囲に向ける。目が合った中年男性は瞬時に顔を逸らした。怯えるような様子で足早に去っていった。
――義務教育のテストの点数は保護者が見てなんぼだろ。
親戚の家に放り込まれた俺にはテストの価値なんて何にもねえわー。
つーことで夜遊びに来てるんだが、何も起こりゃしねえ。
肉食獣が獲物を探す。睨まれた者達は散り散りとなって逃げる。
その中、一人の中年女性がつかつかと歩いてきた。天懸は吐き捨てるように顔を横に向けた。
「いたざますね」
「杉村かよ」
寝子島中学校の校長、杉村 小春が天懸の前に立ちはだかる。赤い眼鏡のフレームには銀のチェーンが付いていた。
「未成年者の保護の為に夜の見回りをして正解ざます」
「俺は守られる側じゃねえよ」
「大人から見れば守られる対象になるざます」
小春はきっぱりと言い返す。上から威圧する眼を真っ向から受け止める。
「都合のいい時だけ、大人面するんじゃねえよ。回りをよく見てみろ。俺に注意する大人なんて誰もいねえだろが。これが現実なんだよ」
「私が注意したざます。これも現実ざますよ」
小春は諭す。声の大きさは控え目であったが、その言葉は的確で温かくも鋭い。天懸の表情から余裕が消えた。
――認めてやるよ。杉村、あんたはそこらにいる大人とは違う。なら、俺の疑問にも答えられるよな。
「それじゃあ、俺も現実について、質問させて貰うぜ」
「なんざますか」
小春は眼鏡の位置を正し、唇を引き結んで待ち受ける。
「義務教育でテストをする意味なんてあんのかよ。大検、今は高認か。そんな制度がある世の中なんだぜ」
「日頃の勉強の成果をテストで確かめることができるざます。育んだ学力は高校受験に役立つざます。高等学校卒業程度認定試験においても、同じことが言えるざますよ」
「なんだよ、その模範的な回答は。あんたも普通の教師かよ」
嫌気が差したという態度を見せる。小春はにやりと笑った。
「結論を急ぐところが幼いざますよ。世の中はテストとルールで溢れているざます。中学校くらいの規則が守れなくて、どうしてこの世の中を渡っていけると思うざますか? 私達、教師はそこまで先を見据えて行動しているざます」
「私達じゃなくて、あんたの話だろ」
「今の発言は、私に対して一定の理解を示したと考えていいざますか?」
「好きにしろよ」
天懸は踵を返した。一歩を踏み出したところで声を掛けられた。
「どこに行くざます?」
「校長先生に夜遊びを見つかったので、大人しく家に帰るところでーす」
歩き出すと、後ろから足音が付いてきた。天懸は笑みを堪えて、悲しそうな顔で振り返る。
「反省して帰る生徒の言葉を疑うことが、教師のすることなのか? 俺の心が少し傷ついたよ」
「そ、そんなことは全く思ってないざます! 誤解ざますよ。わ、私は他の見回りに行くざます。気を付けて帰るんざますよ」
小春は手と足を同時に出して歩き出す。少し離れたところで転びそうになった。天懸は素の表情で笑った。
そのあと、別の方向に歩を進める。繁華街に行く途中で足を止めた。
「校長のせいで興を削がれたな」
満更でもない顔で旧市街へと歩いていった。
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あとがき
担当マスター:
黒羽カラス
ファンレターはマスターページから!
中学生の期末テストが無事に終了しました。
PCの特徴がよく表れたシナリオでもありました。
点数編と合わせて見ていますと、まさに、という点数にとても個性を感じました。
皆さんが決めた点数が色々と私に想像させます。
このPCさんは良い点数を取るために並々ならぬ努力をしたのでしょう、とか。
点数だけを見れば悪いのですが、そこに隠れているストーリーに微笑みを浮かべ、
私の表情は目まぐるしく変わりました。大変に楽しい一時を過ごさせていただきました。
私もテスト勉強には苦労しました。一夜漬けで目を赤くして受けた試験はボロボロでした。
特に何もしていない時に限って、良い点数を取れたりと、テストはギャンブルでした。
まあ、本当に何もしないで良い点数を取れたことは記憶にありませんが(苦笑)。
参加していただいた皆さん、ありがとうございました。
これからもテストに励んでください。卒業する方々は寝子高のテストも頑張ってくださいね。
保護者の方々は良い裏方さんでした。ご協力、感謝します。
次のシナリオで会いましょう。
※運営部より
寝子島高校の期末テストは鋭意リアクション製作中です。気長にお待ちくださいませ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月14日
参加申し込みの期限
2017年01月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年01月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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