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みんなで楽しいひなまつり!
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たくさんの人で賑わう参道。そこに振り袖姿の女の子が明るい顔で立っていた。
(春爛漫で花紅柳緑。行き交う人々の、何と楽しげな事でしょう!)
それは寝子小4年の
暁桜 逢莉
だ。彼女は今年も寝子島神社のひなまつりに参加しようと勇んでやって来た。勿論祭事という事でその服装は振り袖。神様に対する敬意もバッチリである。
振り袖姿の可愛らしい女の子が1人で歩いていれば、それは少し目立つものだ。道行く人は微笑ましく彼女を振り返るが、逢莉は全く気にする事なく自由気ままに歩いて行く。
そしてふと気が付くと、逢莉は辺りをきょろきょろと見回した。
(たくさんの人がいる場所といえば……きっと……)
どうやら誰かを捜しているようだ。と、その朝焼け色の瞳がキラキラと輝いた。逢莉は大きく手を振った。
「まさとくん、こんにちは! やっぱり会えましたね!」
「あっ。逢莉ちゃん、また会ったね~!」
逢莉の視線の先で、
千鳥 雅人
が人混みの中から大きく手を振り返していた。
面白そうな事が大好きな雅人。逢莉の予想通り、神社が賑やかだなーと思って来てみたのだ。走り寄ってきた雅人に、逢莉はにこやかに言った。
「
神社のお祭り
で何度も会えるとはステキなご縁ですね!」
雅人もうんうんと大きく頷く。
「ほんとだね! あの時は魔女のとんがり帽子だったけど……今日は着物なんだねー。ふふー。お雛様みたいですっごく似合ってるよ!」
真っ直ぐな褒め言葉に逢莉はその頬を少し染めて言った。
「まあ、照れてしまいます! お姉さまも着ていたジマンの綾羅錦繍なんですよ!」
(おひな様みたいだなんて、くるくる回ってしまうくらい嬉しいです!)
本当に回らんばかりの勢いで、逢莉は振り袖の袂をパタパタと振り回す。そんな仕草をにこにこ見ながら、雅人は思っていた。
(……見た感じお友達は連れていないようだし、今日は1人なのかな?)
ここで雅人のお兄ちゃん心がむくむくと大きくなった。こんな人がいっぱいの所に小学生の女の子が1人なんて心配だよね……。
よし! と決意すると、雅人は逢莉に声をかけた。
「逢莉ちゃん、一緒に屋台とか見て回る?」
逢莉の瞳が輝いた。
「よろしいんですか? ええ、ぜひよろしくお願いします!」
逢莉はぴょんと姿勢を正すと、少し膝を曲げ、丁寧にカーテシー(ヨーロッパの伝統的な女性の挨拶)をした。何だかその姿は本当にお雛様が雛壇から飛び出して、お姫様として西洋の挨拶をしているようだ。小さな可愛らしいお雛様に、雅人も丁寧に挨拶を返した。
「それじゃ、今日は精一杯エスコートさせてもらうねっ」
きょろきょろと興味深げに屋台を覗く逢莉と一緒に歩きながら、雅人は考えていた。
(ん~、祭りといえば定番は射的屋だよね!)
勿論ここの屋台にも数々の射的屋が軒を連ねてる。コルク銃や、輪投げ。どれもこれも面白そうだ。雅人は楽しそうな隣の逢莉をそっと見下ろした。
(銃はちょっと危ないかもだし、輪投げの方がいいかな?)
「逢莉ちゃん、輪投げしない?」
雅人は逢莉に声をかけてみる。逢莉が振り向いた。
「輪投げでしたら、わたくしもうまくできますでしょうか?」
「うん、大丈夫だよ! 俺と一緒にやってみよう!」
「はい!」
2人は勇んで輪投げ屋に向かった。
輪投げ屋には壇の上に様々な景品が置かれていた。おもちゃ箱のような光景に、逢莉は胸がわくわくしてくる。店主から輪を貰うと、2人は並んで立った。
「逢莉ちゃんはどの景品が欲しいかな~?」
目を輝かせてたくさんの景品を眺める逢莉に、雅人が声をかける。逢莉が嬉しそうに指さした。
「あのぬいぐるみがかわいいです」
「よ~し!」
雅人はぐいっと腕まくり。
(お兄ちゃんらしく、お手本として良い所見せちゃうぞ~!)
と、気合いを入れてエイッとぬいぐるみめがけて輪を投げた。が、しかし。
「ありゃ~」
ぬいぐるみを越えて輪が飛んでいく。どうやら気合いを入れ過ぎたらしい。
すると今度は逢莉が1歩前に出た。
「わたくしも狙ってみます!」
(まさとくんががんばってくれてうれしいですが、任せてばかりにはまいりません!)
決意と共にぐっと輪を握り締める逢莉。
「逢莉ちゃん頑張れ~!」
と応援する雅人。微笑ましい2人に、思わず店主も笑みを浮かべてしまう。2人はたっぷりと輪投げを楽しんだ。
「はぁ~、楽しかったのです!」
逢莉が満足そうに言った。胸にはあのぬいぐるみ。どうやら2人は無事ゲットできたようだ。
「そうだね~。さ、次はどこに行こうか?」
楽しそうな逢莉に目を細め、雅人は歩き出す。と、後ろで「あ!」と逢莉の声がした。
「逢莉ちゃん?」
振り返ると逢莉がぬいぐるみを放りだし膝をついている。
「大丈夫?!」
雅人は慌てて駆け寄った。
どうやら逢莉は歩き出そうとした途端、躓いてしまったようだった。幸いにして怪我はなかったが。
「……草履の鼻緒が切れてしまいました」
いつも明るい逢莉も流石に眉を八の字にする。確かに可愛らしい草履の鼻緒は見事にはずれてしまっていた。
「おうちは遠いし、困りました……」
身動き出来ずにしゅんとうな垂れる逢莉。雅人もうーんと腕を組んだ。
「流石に俺も鼻緒を直した事がないし、直せそうな人を捜しに行くしかないかなぁ」
そこで雅人は気が付いた。神社の人ってみんな草履を履いてないか?
「そうだ、逢莉ちゃん! 神社の人に聞いてみよう! 巫女さんとかいつも草履だよね」
「まあ、素晴らしい思いつきです! まさにまさとくんは知勇兼備ですね!」
逢莉の称賛に大いに照れながらも、雅人は考えていた。
(でも逢莉ちゃんを置いていくわけにもいかないな……)
そんな雅人に気付いたのだろうか。逢莉は転がってしまったぬいぐるみを何とか拾うと言った。
「まさとくんはお先に……」
「うん、そうだ!」
逢莉の言葉に重なるように雅人は言うと、しゃがんでいる逢莉の背と膝に腕を回す。
「ちょっとごめんね」
そのまま雅人はよっと逢莉を抱えて立ち上がった。
「まあ、まあ!」
いわゆるお姫様抱っこをされた逢莉は突然の事に思わず雅人に縋りつく。
(はしたなかったでしょうか……でも、わくわくします!)
いつも見るより高い景色も、抱えられている感覚も、雅人の優しさも。全てがキラキラと輝いて感じられる。逢莉は自分の胸元で一緒に抱っこされたぬいぐるみにそっと語りかけた。
(まさとくんはとっても頼もしいお兄ちゃんですね!)
(やっぱり小学生の子は軽いなあ)
逢莉を抱えながら雅人はほっとしていた。これなら参道も上れそうだ。雅人は腕の中の逢莉に声をかけた。
「じゃあ行くよ、逢莉ちゃん。しっかりつかまっててね~?」
「は、はいっ! ……ありがとうございます!」
ちょっと目を輝かせながらまたしっかりとしがみついてきた逢莉に微笑むと、雅人は参道を上り始めた。
彼女を抱えて参道を行けば、チラチラと何だか周囲に見られている感じがする。そこで初めて雅人は気が付いた。
(あ、これお姫様抱っこってやつだよね。よく考えたら初めてやった気がする!)
今日はひなまつり。腕の中には可愛らしい和服のお嬢様。
(お姫様抱っこというより……お雛様抱っこかな?)
自分の考えに思わずくすりと笑ってしまう。しっかりと小さなお雛様をエスコートする雅人だった。
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担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
62人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月21日
参加申し込みの期限
2017年01月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年01月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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