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みんなで楽しいひなまつり!
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屋台というのは、どうしてこうもワクワクするのだろう。寝子島神社のひなまつり。ずらり並んだ屋台の列に、大人も子供も楽しそうに見て回っている。そしてその人混みの中に、3人並んで屋台を見つめる女の子達の姿があった。
「わー! 屋台だ屋台だ!! 何食べよう!! たこやきとーお好み焼きとーわたあめとーリンゴ飴と……お小遣いいっぱいもらってきたから全部買っちゃうぞ!!」
その赤色の瞳をキラキラさせながら元気に宣言するのは
東条 あんず
である。食べるの大好きハツラツ小学生。「まずは屋台を端から制覇!」と、可愛らしくも本気で意気込んでいる。そして本当に端の屋台から突撃していき、あれやこれやと買い込むあんず。早速あつあつのたこ焼きを頬張り、
「あふ! おいひい!」
とご満悦だ。
その横で、
「……あんず、食べ物、買いすぎじゃない? ……食べきれる?」
とクールに言うのは
楠木 ゆきの
。あんずとは幼馴染みだ。そのお人形のような綺麗な顔立ちから無表情に出る言葉は、ややもすると冷たく取られがちだが、そうではない。口下手な為、言葉少なになってしまうだけなのだ。勿論そんな事は百も承知のあんず。ゆきのの方を向き、ニッと笑った。
「お祭りで食べるたこやきはあつあつでおいしいぞー!!」
そして青のりが付くのも構わず、も1つパクリ。その様子にゆきのはまた呟いた。
「……心配ない、か」
「そーそー、心配ないよ! ゆきのも食べていいぞー!」
あんずがゆきのにたこ焼きのパックを差し出す。けれどもゆきのは小さく首を振った。
「ゆきのは……りんごあめ、食べる」
「あー、さっき一緒に買ったもんね」
あんずの言葉にゆきのはこくんと頷くと、持っていたリンゴ飴を黙々と食べ始めた。
やはりその様子は無表情ではあったが、あんずにはゆきのがこのお祭りをとても楽しんでいるのが分かり、嬉しくなる。うんうんと頷くと、たこ焼きを1つ爪楊枝に刺し、後ろを振り返った。
「ミリアも食べるかー? はい、あーん♪」
あんずが差し出したたこ焼きの先には、
渡辺 美里愛
がその青い瞳をくりくりさせていた。
「わー、アンちゃんありがとー!」
そう言うと美里愛はあんずの手のたこ焼きをパクン! と食べる。そしてもぎゅもぎゅしてからほっぺに手を当て、嬉しそうに
「おいしーい!」
とその目を細くすると、今度は自分の手元をごそごそと探して言った。
「ミリアもパパにおこづかい貰ってきたから、いっぱい買ったよー! いか焼き……はもう食べちゃったから……」
ジャン! と出てきたのはクレープだ。
「デザートにと思って買ったんだ。ブルーベリーチーズ味だよー!」
「わあ、おいしそうだな!」
あんずの目が大きくなる。美里愛はにこにことあんずに差し出した。
「はい、ミリアのもあげるねー! あーん!」
「あーん!」
今度は元気にあんずが口を開ける。口いっぱいにクレープを頬張ったあんずが、にっこり笑って元気に言った。
「おいしーい!」
「よかったー! あ、アンちゃんおくち汚れてるよー! ミリアがふいてあげるね!」
きょとんとした顔でもぎゅもぎゅしてるあんずに、美里愛が優しく言った。そう、実は寝子中2年生の美里愛。今日だって、
(ミリアはお姉さんなんだから、しっかり2人のお世話をしなきゃ!)
と意気込んで来たのだ。早速お姉さんミリアの出番ね! なんてちょっと得意げにあんずの口を拭いていたら、ゆきのにほっぺをつんとつつかれた。
「ミリアも……ついてる。……クリーム」
「え! どこどこー?」
途端に慌てる美里愛は、結局ゆきのに拭いて貰う。お姉さん形無しである。
それでもまた歩き出した2人にちゃんと寄り添いながら、美里愛は思うのだった。
(アンちゃんもユキちゃんもたのしそーだね! ミリアもうれしーな!)
屋台でお腹いっぱい食べた3人。幸せな気持ちで境内を歩いていると、ゆきのが小さく声を上げた。
「あれ……何? ……流し、雛?」
「んー?」
あんずと美里愛がゆきのの視線の先を追えば、そこに『ながしびな』ののぼり。3人はのぼりの立っている社務所に行ってみる事にした。
「お雛様を……流すの?」
「ふんふん……お願い事が叶う? 面白そう!!」
「すごーい! かわいーねー! ミリアもやるー!」
巫女さんから流し雛の説明を受けた3人。あんずと美里愛はわくわくと巫女さんから流し雛を受け取り、願い事を書こうとペンの置いてあるテーブルに向かった。その後ろをとてとて歩いていたゆきの。独りぽそりと呟いた。
「お雛様を……流して大丈夫なの……?」
「なんでだ?」
あんずが振り返る。ゆきのがほんの少し不安げに言った。
「……呪いとか……お嫁に行けなく……なる?」
「そうなのか、ミリア?」
ゆきのの言葉にあんずも不安になったようだ。2人の真剣な視線に美里愛は目をぱちくりさせると、ニコッと笑った。
「大丈夫だよー! なんかね、この紙をお人形だと思って流すんだって。お願いごとを神様に届けてねー! って。本物は流さないから平気だよー!」
「なーんだ、そっか!」
美里愛の言葉にあんずは納得したようだ。ゆきのも胸に手を当て、小さく息をついた。
「……本物じゃない、のか。……安心」
そして3人は流し雛に書くお願い事を考え始めた。
(お願いごと……うーん……本が欲しいなーとか、お医者さんになりたいなーとか、いっぱいあるけど……)
いつも元気いっぱいな美里愛が真剣に考えている。そしてちょっと力の入っていた彼女の眉が、いつものように明るく上がった。
「うん、これかな!」
サラサラと美里愛は紙に何かを書き始めた。
「……なににしよう」
ゆきのはあんずの横で考えている。あんずもうーんと腕を組んでいたが、くりんとゆきのを見た。
「ゆきのはどーすんの?」
「え……」
考え中だったゆきのは少しびっくりしたようだったが、小さく言った。
「うーん、漫画家セット、欲しい……けど。……迷う」
「えー? それ欲しいもんじゃん! ちっちゃいちっちゃい!」
あんずが言う。ゆきのはその綺麗な黒色の瞳を少し大きくした。
「……えっ……ゆきのの願い事、小さすぎ……?」
「そうだよー。夢はでっかくないと!」
にししと笑うあんず。それを見て、ゆきのは真剣に考え始めた。
「うーん……夢は、でっかく……」
ゆきのには『夢はでっかく』なんて言っていたが、実はあんずはまだ何をお願いするか決まっていなかった。
(お願い事かあ……おいしいものがたくさん食べたい? うーん、でも前それで
嫌な夢
見たしなぁ……)
また腕組みをしてあんずは考え込む。あの緑色の悪夢はもう見たくない。あんずはむむむ~と大きく首を傾げた。
(チビともっと遊べますように……?)
あんずは今度は可愛い飼い犬を思い浮かべたが、やっぱりその傾げた首は戻らなかった。
何か違う気がする。だって、『夢はでっかく』だもん。
あんずのぐいーんと傾げられた首は、景色が逆さまに見えそうなくらいだ。それでもあんずはしばらくその格好でうんうん唸っていたが、その首がくりんと戻った。
「分かった! お願い事、これにしよっと!」
突然あんずはペンを取ると、紙にあまり綺麗とはいえない文字でこう書いた。
『ゆうしゅーなたんてーになれますように!』
書き終えると、あんずは自分の紙を見て満足そうに頷く。そして美里愛の方に元気に振り向いた。
「ミリアはなんて書いたのー? 見せて見せてー!」
美里愛はやってきたあんずに、紙を見せた。
「ミリアのお願い事はねー、これだよ」
そこには、綺麗な文字で『またアンちゃんとユキちゃんと一緒に遊びに来れますように』と書いてあった。意外そうに顔を上げたあんずに、美里愛はえへへと笑った。
「またみんなでお祭り来れたら、絶対たのしーよね!」
しかし、美里愛は言ってからハッと顔を青くした。
「あれ? お願い事って言ったら叶わないんだっけ? ミリア、2人ともう遊べないー……?」
「そんな訳ないじゃん! 大丈夫だよ、ミリア!」
あんずは元気に美里愛に言うと、自分の紙を美里愛に見せた。
「ほら、うちの願い事!」
「わー、アンちゃんは探偵さんになりたいんだねー! ミリア、応援してるよー!」
美里愛の手放しの励ましに、あんずはへへと鼻をこすった。
「うん! うちもミリアのお願い事、嬉しいぞ!!! また一緒に遊びにこような! 来年も再来年も!!」
「……ほんとー!? じゃあ来年もまた来よーね! 約束だよー!」
「ああ! 約束! 指切りげんまん!!」
2人は小指を絡めて指切りげんまん。そして小指を離すと、お互いくすぐったそうに笑った。
その頃。
ずっと願い事を真剣に考え続けていたゆきのは、こっそりと2人から離れたテーブルに移動していた。
これだ、というものが思いついたのだ。ゆきのは自分の紙に向かい合うと、丁寧に自分の願い事を書き込んだ。
『仲のいいキレイなおにいさんたちが見たいです』
『できればたくさん』
……でっかい願い事である。
「……書けた」
ふうと息をつくと、ゆきのは辺りをきょろきょろと窺った。
(誰にも見せないように、流さないと……。ミリアは背が高いから、上から覗かれないように……しなきゃ)
その時背後から元気な声がして、ゆきのの肩がびくん! と跳ね上がった。
「ゆきの書けたー?!」
様子を見に来たあんずと美里愛だ。ゆきのがパッと紙を胸に隠すのと同時に、あんずが覗き込んできた。
「なんて書いたのー? 見せて見せてー!」
くるくるとゆきのの周囲を回って紙を見ようとするあんずに、ゆきのはしっかりと紙を隠し続ける。
「……見ちゃダメ。……だめ!」
「えーーーーっ、見せてくれないのーーー!? ぶー……」
ちょっと口を尖らせたあんずだったが、すぐに笑顔になると胸を反らせて言った。
「うちはこう書いたぞ!!」
ドヤア! と自慢げに流し雛を見せるあんず。美里愛も笑顔でゆきのに見せる。2人の紙を見て、ゆきのの唇がほんの少し嬉しそうに上がった。……それでも最後まで自分の紙は見せなかったが。
「じゃあ一緒に流しにいこーぜ!!」
「うん、行く行くー! 誰の舟がいちばん速いか競争しよー!」
「競争しない、けど……願い事叶うといいな……」
元気に流し雛を川に流しに行く可愛らしい女の子3人組。
―――お願い事、叶うといいね。
*******
「みんなの舟、どれが速かったかなー?」
「同じくらいかなー? ぐんぐん進んだな!」
「……いっぱい流れてるの、キレイ、だね」
無事に猫又川に笹舟を流せた3人。しばらく河原で佇んでいたが、ふと横を向いたゆきのが固まった。
「……! ……あっ……!?」
ゆきのの視線の先には。
「おー、春彦君のも何とか流れたねぃ。よかったよかった♪」
「何とかは余計だろ。……まーでも気合いで何とかなるもんだな」
「えー、気合いじゃ何ともなんないよぅ」
笹舟を流しに来た
呉井 陽太
と
楢木 春彦
の姿があった。
ゆきのの目の前で、爽やかに、楽しげにじゃれ合うキレイなお兄さん達。
(……ね、願い、叶っ、叶った……)
あうあうと挙動不審に興奮するゆきのに、首を傾げるあんずと美里愛だった。
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3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
62人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月21日
参加申し込みの期限
2017年01月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年01月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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