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星ヶ丘の高級マンション『パルラ・フラーマ』。その最上階に
壬生 由貴奈
の部屋はあった。
日は既に高く登った時刻。由貴奈はベッドから起き上がって、寝不足の目を擦りながらリビングへ向かう。
由貴奈一人で暮らすこの部屋は、ただ静寂だけが沈澱している――はずだった。
「……え、誰」
リビングのソファで一人、沈鬱な雰囲気を身に纏った少女がテレビを見ていた。
「そっちこそ誰よ」
警戒するような反応。
見知らぬ少女、と思いきや、よく見ればその顔を由貴奈は知っている。見間違えるはずもない、過去の自分だ。
中学一年生の頃の自分だろうか、と推測して、やや苦々しいものを感じてしまう。
「二回目かぁ……」
由貴奈がこれに似たケースの神魂の影響を体験するのは、都合二回目だった。その時に会ったのは両親を亡くした後の自分だったが、今回は果たして。
「……? どういうこと」
怪訝な表情で警戒心を強めるユキナ。これは説明が必要そうだった。
「あー……つまり、きみは何年か後の世界にいるってことかな」
信じられないという表情をするユキナに、カレンダーを見せる。
「パッと見た感じ、中1だよね? えーと、合ってる?」
うん、とためらいがちにユキナが頷く。
「えっ、それじゃあ……」
「ウチは5年後のきみってことになるかなぁ」
困惑するように目を瞬かせるユキナ。無理もない話だ。
「5年後の私、変わり過ぎじゃない……?」
「……まあ、色々あったからねえ」
濁すように視線を逸して、由貴奈はクッキーの詰まった大きな瓶を手に取る。
「とりあえずクッキーでも食べる? 前から好きだったでしょ?」
蓋を開けた瓶を差し出すと、ユキナはおずおずと頷いてクッキーを数枚貰う。まだ遠慮がある、というよりはだいぶ困惑しているようだった。
「ね、ねえ、一人暮らし……なの?」
「ん? そうだよぉ」
「お父さんとお母さんは?」
聞いてくるということは、まだ彼女の両親は生きているのだろう。前に会った二人は両親が死んだ後の自分だったが、今度はもっと前の自分のようだった。
もぐ、とクッキーをゆっくりと咀嚼して、飲み込む。嘘をつく心の準備には十分な時間。
「父さんと母さんは……うん、まあ元気、かな?」
「やっぱり、5年後でもあんまり連絡とか取れてないんだ」
ユキナの表情に失望のような色が滲み出る。聞いていたということは、きっと彼女も5年後の両親に少し期待していたのだろう。
「二人のこと、あんまり好きじゃない?」
「未来の私だったら知ってるでしょ。娘を放っておく親なんて、良い風に思ってるわけがない」
「まぁ、そうだろうねぇ。二人とも忙しかったから」
少しだけユキナが不満そうな顔をするのを見て、由貴奈は苦笑いしてしまう。きっと未来の自分なら共感してくれると信じていたのだろう。
「あ、そうだ。せっかくだし一緒に作らない?」
「作るって……何を?」
「クッキー。きみくらいの頃は買って食べてたけど、今は手作りするようになったんだよぉ」
おもむろに戸棚からエプロン取り出して、予備の方を山なりに投げ渡す。
「ほら、それ付けて手洗って」
「で、でも、私そんな、作ったことなんて……」
「大丈夫大丈夫。ドロップクッキーなら簡単でおいしいよぉ」
へらりと笑って次々と冷蔵庫や戸棚から材料を取り出して並べていく。薄力粉、ベーキングパウダー、常温で保管していたバターと卵……。
「ウチは卵の卵黄と白身を分けるから、バター練って」
「こ、こんな感じで良いの?」
「そうそう、うまいじゃん。それからグラニュー糖と塩を加えて、白っぽくなるまで混ぜて……」
ユキナにクッキーの作り方を教える傍ら、由貴奈はオーブンを予熱したりと先回りして準備を進める。
「おお……」
「面白い?」
興味深そうにオーブンで焼かれているクッキーを覗き込むユキナ。初めて焼いた時にはウチもこんな感じだったなぁ、と思い出して由貴奈は笑ってしまう。
「……はい、完成。安定して美味しいプレーン味とチョコ味ねぇ」
「わあ……」
オーブンから出したクッキーを少し冷ましてから頬張る。
「熱っ」
「焼き立てだから、一気に食べようとすると大変なことになるよぉ」
一口大のドロップクッキーを頬張ってやけどをしてしまったらしいユキナを見て、苦笑いしながら水を渡す。
「ふぅ……」
「落ち着いた?」
水を飲んで落ち着いたユキナに尋ねると、頷きが返ってきた。
「……自分で作ったクッキーって、おいしいんだね」
「市販とは一味違って良いでしょ」
改めてクッキーを少しずつかじるように食べて顔を綻ばせるユキナを見て、由貴奈もつい頬を緩ませてしまう。
「できたらさ、二人にも食べさせてあげてよぉ」
「……きっと食べてくれないよ」
「大丈夫、二人なら食べてくれる」
由貴奈ののんびりとした、けれど力強い言葉とは対称的に、ユキナは不安そうな表情をする。
由貴奈は笑って、ユキナの頭を撫でた。
「……そのうち、ちゃんと愛されてたってわかる日が来るよぉ」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
豚野郎
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月12日
参加申し込みの期限
2017年01月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年01月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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