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八神 修
の家は騒がしい。
犬が3匹に猫が17匹、他にもハムスターやウサギにリスが1匹ずつ……と、飼っているペットの数が段違いに多いのだ。必然、その足音だけを取っても家の中は賑々しいものとなる。
しかしその日は一等にペットたちが騒々しかった。
学校も無いから、ペットたちのブラシ掛けを進めようとブラシセットを持ってリビングへ向かうと、何やら隅の方で集まってにゃあにゃあと鳴いている。
「……?」
いつもなら一番の甘えん坊である白描のミルクが寄って来るはずなのだが。不思議に思って近寄ってみると、何か青いモノに群がっているような……。
「……幼児?!」
驚いて声を上げると、パッと蜘蛛の子を散らすように猫たちが逃げた。すまない、驚かすつもりじゃなかったんだ、と胸中で詫びながらもスモック姿の幼児に触れる。
「人形……ではないな。しっかり生身だし。とりあえず名前の確認から……」
すやすやと寝息を立てる、何となく見覚えがあるようなないような幼児を起こさないように、スモックについた名札を表に向ける。『ねこぐみ しゅう』。
「…………俺か!」
慌てて本棚の奥からアルバムを引っ張り出して確認すれば、寸分違わぬ容姿が写真に映っている。間違いない、神魂の影響だ。
主人がアルバムを確認しに行っているのを隙と見たのか、シュウに猫たちが擦り寄って舐めたり身体を擦りつけたりしている。
「動物に懐かれるのは昔からだったか」
いわれてみれば幼少期、やたらと動物が寄ってきたような。
それはともかくとして、だ。神魂の影響だったとしても、まさか幼児を放置するわけにもいかないだろう。赤ん坊ではなかったことが不幸中の幸いだが、それでもこの時期の子どもを放っておけばどんなことになるのか知れたものではない。
「っと、そういえばあいつはどこに……」
ふとシュウの方を見ると、猫たちと一緒にいたはずの幼児がいない。
「嘘だろ……!?」
驚きながらも即座にいつもの冷静さを取り戻してリビングを見回す。いや、問題ない。相手は所詮幼児、リビングの限られたスペース内であればすぐに見つけられる。
「ちょっと待てそこはキャットウォークだ!!」
いつの間にかにキャットタワーから登ったのだろうか。シュウは猫の後ろに続いて這うようにキャットウォークを進んでいた。幼児と言えどその体重は数十キログラム。キャットウォークが耐えられるとは限らないし、しかも手すりもないキャットウォークならいつ転げ落ちても不思議ではない。
平気な顔をして猫たちの後に続くシュウだが、それを見ている修は気が気でない。ともかくいつ落ちてきても良いように真下で構えていたら――。
「えーいっ」
受け止めてやるから降りて来いという風に解釈されたらしく、キャットウォークから颯爽と飛び降りる幼児。さすがの修もこれにはぎょっと肝を冷やしながらもなんとかキャッチする。
「危ないだろう!」
「……なんで?」
「何でって……」
シュウを降ろして、少しきつめに叱りつけようとしても、けろりとした表情で首を傾げられてしまう。これにはさすがの修も閉口してしまった。
「高いところから落ちたら痛い思いをする。痛いのはお前も嫌だろう? だからやめるんだ」
「うん、イヤだからやめる」
あっさりと頷くシュウ。よし、と修は心のなかでガッツポーズする。合理主義な彼にとって、理屈や道理が通らない相手の説得ほど苦心するものはない。
「やれやれ……。とりあえずしばらくは俺と――」
遊ぼうか、と言おうとして、またシュウが視界から消えていた。――と思えば、背後からくいくいとシャツを引っ張られる。
「ねえ、これなに?」
「何って、それはドライバーだ。ネジとか、そういうものを外して解体するための道具だな」
「かいたい!」
きらり、とドライバーを持ったシュウの目が輝いた。そういえば解体好きは昔からだったと修は頭を抱えたくなる思いになる。
早速物は試しにとばかりにドアノブのネジを外そうとしにかかるシュウから、無理矢理ドライバーを没収する。人の物を盗ったらドロボウだとかなんとか抗議されて、面倒がらずにきちんとドアを解体されると外に出られなくなると理由を説明する辺り修も律儀だ。
「ぷー……」
すっかり拗ねてしまったシュウはそっぽを向いて、そのまま窓の外の庭を見に行った。
「子猫の世話とはわけが違うな……」
精神的な疲労を自覚する。しかしシュウから目を離すわけにはいかない。何かをされる前にどうにかするための監視だ。
気を取り直してシュウの方を見ると、窓ガラスにべったりとくっついて庭を見ている。あれもやはりまだまだ子ども、外の世界に興味があるのだろう。
「庭、出たいのか?」
「ううん」
ぷるぷると首を横に振るシュウ。
「おっきいほうのおトイレ!」
修も今日ほど幼児を抱えてトイレまで走れるほどの体力づくりをしてきたことに感謝した日はなかった。
●
「ごちそーさまでした」
「お粗末さまでした」
お腹を空かせたシュウに料理を振る舞って――その間にはペットたちに相手を務めさせたが、これが功を奏した――ようやく一息つく。
「ん――?」
目の前にいたシュウが、忽然と消えた。
すわ、またどこかに行ったかと机の下などを探すが見つからない。
「ああ、帰ったのか……」
ひとしきり探し回った後、そう結論付けた。目の前から影も形もいなくなったのだから、きっとそうなのだろう。
長い溜息をついて、ソファに寝そべる。いたわるように、犬たちが寄ってきた。
「はは、慰めてくれるのか……?」
疲れきった笑いを浮かべながら、視線を上げる。
わふっ、と鳴いた犬が咥えていたのは、ブラシだった。
幼児の世話の後にペットたちのブラシ掛けをするほどの体力を作るのはどれほどのトレーニングが必要になるのだろうか。修は少し遠い目になりながら、吐息するのであった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
豚野郎
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月12日
参加申し込みの期限
2017年01月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年01月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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