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緑がある。森林だ。
旧市街郊外に程近い九夜山の森を進む少年がいた。
新田 亮
だ。彼が進む先には、プレハブ仕立ての掘っ立て小屋があった。
「お、あったあった」
休日の暇を持て余していた時に、ふと思い付いて訪れた幼少期の秘密基地だ。元は何かしらのために作られた場所だったのだろうが、すでに廃棄されていたところを幼い頃の亮が使っていた。
昔日を懐かしみながらも、以前と変わらず錆びついて立て付けの悪い扉を開いて中を覗き込む。
「しばらく来てなかったけど、まだまだ使えそうだな」
自作ハンモックのネットが吊るされていたり、虫をこっそり飼育するためにペットボトルを切って作った容器あったり、他にも有り合わせの素材で作った自作の椅子や机などなど。
「はは、さすがに今の俺には小さ過ぎるな」
「……おい」
昔と今とのサイズ比に苦笑していると、後ろから声がした。少年の声だ。
まさかこんなところで子どもと会うとは思わなかった亮は、少し驚きながらも振り向いて見る。
「うん……?」
少年は、どこかで見覚えのある顔立ちだった。はてどこだっただろうかと首を捻っていると、少年が詰め寄ってくる。
「そこ、俺の秘密基地なんだけど」
「あ? ああ、今はお前が使ってんのか」
その割には何も変わっていなかったが、と考えたところで亮は気付いた。目の前の少年は、過去の自分自身だ。本当に秘密基地が引き継がれて使われていたら、こんなに変わっていないはずがない。根拠は自分だ。廃棄されてから改造しまくった。
「ひーみーつーきーちー、なんだけど!」
「あー悪ぃ悪ぃ、今どくからよ」
「違うって。兄ちゃんニッブいなぁ」
その場からどこうとした亮に対して、リョウはわざとらしくやれやれと溜息をつく。
「兄ちゃん、ここは『秘密の』『基地』なの。つまり兄ちゃんがここをバラさないっていう保証がないわけ」
「ああ、そういうことか。なら大丈夫だ。バラさないバラさない」
「オレたち初対面だぜ? 信用できるわけねえじゃん」
俺がガキの頃ってマジでこんな感じだっけ、と亮が思わず過去を省みようとするのを遮るように、リョウが一歩踏み出す。
「名前」
「は?」
「だから、名前。もし万が一億が一、この場所がみんなに知られたら兄ちゃんのせいだかんな!」
面倒くせえ、と思わず口に出しそうになって、寸でのところで抑える。大丈夫、出たのは表情までなのでまだセーフだ。
しかしここで同姓同名を名乗って、しかも未来の自分であることを教えたりしたらそれこそ面倒なことになるのは容易に想像できた。より具体的には質問攻めに遭う。
「あー……チタン・ヨルだ。」
結果、彼は素性を隠して適当に思い付いた偽名を使うことにした。チタン・ヨルとはNITTA RYOUのアナグラムだ。
「チタン・ヨルぅ? 兄ちゃん変わった名前してんなぁ」
「余計なお世話だ」
「ま、良いや。それよりもさ。兄ちゃん結構筋肉あるよな?」
名前に対する怪訝な表情を一変させて、リョウの瞳が好奇心で輝いた。ああ、そういえばこの頃は特に格闘技に興味を持ち始めて、筋肉質な身体に憧れていたな、と亮は思い出す。
「触ってみるか?」
「えっ、良いの!? やりぃ!」
遠慮など微塵も無く腹筋やら上腕二頭筋やらをべたべたと触られる。これにはさすがの亮も苦笑せざるをえなかった。彼はいい加減にしておけよ、という意味合いで腕を触るリョウをぐいと持ち上げてぶら下げる。
「うおおおおすっげえ!!」
逆に喜ばれた。
「なあなあ兄ちゃん、腕相撲しようぜ、腕相撲!」
「ああ、良いぞ」
テンションの上がったリョウの誘いに、すっかり歳の離れた甥の相手をしているような気分になった亮は頷く。
リョウは自作の木箱の机を持ってこようとしたが、さすがにだいぶ古びていて危険なので二人で地べたに伏せて腕相撲することになった。
「ぜってー負けねーし!」
息巻くリョウ。確かこの頃はイジメっ子たちを習った格闘技で撃退して自信過剰になっていたなぁ、と思い出して、亮は生温かい瞳になる。
「準備オッケー、行くぜぇー!」
「よーい、どんっ!」
リョウのことだから猪突猛進に初っ端から飛ばしてくると予想すれば、その通りだった。全力全開のパワーで押し切ろうとしてくる。
しかし、亮との筋力の差は歴然としている。亮が少し力を込めれば、いくらリョウが押しても引いてもびくともしない。
「うおおおおっ、負けねえ、負けねえぞオレは……!」
なおも諦めずに力を込めるリョウだが、さすがに序盤から飛ばしたのでは腕が保たない。徐々に近づいて来た限界で力が弱まってきたところを、それ、と亮は倒した。
「まだまだだな」
「くっそー負けたー!」
ごろんと寝返りを打って仰向けに倒れるリョウ。
「あと6年経ってから出直して来い」
「6年つったらあともう一回小学校行かなきゃじゃん!」
「その頃には高校生だっての」
はは、と思わず笑ってしまう。
「じゃあ6年後! 6年後にまたやろうぜ!」
「おう、受けて立ってやるよ」
よっくらせ、と亮が起き上がると、目の前からリョウは消えていた。
「……呆気ねえなぁ」
吐息。立て付けの悪い扉を押して外へ出ると、外はすっかり茜色に染まっていた。
こんな時間に帰ったんじゃ、母ちゃんに心配されるかな。
懐かしい感覚を胸に、亮は帰路に着くのであった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
豚野郎
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月12日
参加申し込みの期限
2017年01月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年01月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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