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<三羽烏の襲撃2の2>ループ世界に囚われ、無限ループ中です
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●ループ:92・現在の寝子電スタジアム(6)●
【陸上競技場:トラック走路】
一方、洗脳中の握利平から逃げ出した、
優木 遥斗
と
夢宮 瑠奈
の2人は、互いの目指す目的が同じと知り、その後も行動を共にしていた。
目的とは、クローネだ。観客席で観戦中のクローネを目指して、2人はスタジアム内を移動していた。優木の場合は、事件の元凶であるクローネを倒すため。捕虜救出のためには、それが最善で最短の道だと考えたのだ。
「クローネの楽しみに少しは付き合ってやるがこれで最後にしてもらう」
ただ、優木とてそう簡単にクローネ打倒が成せるとは思っていない。ここがループ世界だということは承知しているから焦らずに、何回かは死ぬ覚悟で臨んでいる。
そして実際、優木と瑠奈はここまでの91回のループで、もう幾度となく気絶したり死んだりして、そのたびにループを繰り返していた。
でも瑠奈たちは、それも織り込み済みで対策を編み出している。
(ここがループ世界だということは分かっているから、
失敗したら『ドコでしくじったのか』をメモしていこう)
と瑠奈はメモ帳片手に、衝撃波やら見えない炎やらが飛び交う物騒な戦場を、いさましく進む。
「『うしろ!』というメモを書き置いたら、次はきっと回避できるよね?
繰り返していけば好きなところへ行けるかな?」
「クローネさんの所へも行けるかな?」
優木の方も、瑠奈と似たような対策を考えていた。ループの初期は、失敗して意識を失う前にその原因を、周囲の壁や自分の腕にサインペンで書き残していた。言わば次の周回の自分に宛てた、ダイイングメッセージだ。
けれども記憶は失われてしまうので、壁の場合はどの場所にメッセージが刻まれているのか憶えておらず、また腕に書き残したメモも、次のループでは「身体の変化」として消えてしまうようだった。
それで今では、何周目かのループで助けた瑠奈に倣って、優木も(瑠奈に半分貰った)メモ帳に記録を残すようにしている。
2人で行動するメリットはまだあって、「互いの失敗を記述できること」だ。
この戦場での死や気絶は、往々にして唐突に訪れる。1人だけで行動していた際には、とつぜん死に見舞われた場合、ダイイングメッセージを書き残している猶予が無かった。
けれども2人なら、もう片方の失敗を記録しておくことができる。それはそれなりに辛いことだったけど、次の周回でメモを見せ合えば、同じ失敗はもう回避できる。瑠奈と優木の2人は、何十周目かのループでそのことを学習して、じりじりとここまで進んできたのだった。
けれども、どんなにメモを残して次の自分に危険を教えても、乗り越えられない難所もあった。
それがここ、陸上競技のトラック走路だ。スタジアムの内周に沿って、サッカーコートを囲むように設置されているこのコースの手前で、2人はまた足を止める。
「夢宮、今回は俺が先に行く。
そこでメモを取っていてくれ……気休めかもしれないが」
心配そうに見守る瑠奈にそう言い残し、そして優木は覚悟を決めてトラックに足を踏み入れた。
ギュバンッ!
高速で飛び交う無数の瓦礫が、たちまち唸りを上げて優木を襲う。
そう、瓦礫だ。破壊された球場の瓦礫が、加速しながら空中をビュンビュン駆け抜けているのだ。トラックのコーナーでは、激しく競り合うランナーよろしく瓦礫同士がぶつかり合い、時には砕け、その破片がまた新たな凶器となって、この狂乱のレースに参加する。
まるでデブリの飛び交う宇宙空間だ。
そしてそのトラック内を小さな身体で駆け巡り、次々に瓦礫をコースに撃ち出しているあの少女は──
『あなたたちは なんですか』
『あなたたちも 私の想いの 邪魔をするんですか』
『それならみんな…… きえちゃえ』
小山内 海
だ。クローネに奴隷化された捕虜の1人、ろっこん【アクセラレイトライン】を操る海が、本格的に参戦を始めたのだ。
先ほど、観客席から獅子島市子が目撃したのは、この瓦礫攻撃の下準備の作業だった。海はスタジアムの内周に沿って、空間にペンで線を引き、リング状の加速路をいくつも設置していたのだ。
そしてグラウンドを取り囲む巨大な環状軌道を、その暴走ろっこんの力で完成させると、線に沿って物体を加速させる能力で、無数の瓦礫を撃ち出した。射出された瓦礫は、加速路を巡るごとに新たな運動エネルギーを獲得して加速し、トラック内はそんな礫弾が飛び交う無法地帯と化す。
言わば、粒子加速器ならぬ瓦礫加速器。
この環状加速路が今、優木と瑠奈の行く手を阻んでいるのだった。メモによれば過去の2人は、このトラックを横断できずに、いつも半ばで倒れている。そしてここを越えなければ、クローネのいる観客席までたどり着けないらしい。
「優木くん! 右から大きいのが2つ……
ううん6つ、ええと、いっぱい!」
そんな瑠奈のナビ?を背に、高速道路を横断する2歳児の気持ちで、優木はまた困難なミッションに挑む。ちなみにろっこん発動に必要な竹刀は、瑠奈に預けている。何周か前の自分が強風で跳ね返せないか試したが、暴走ろっこんで加速された瓦礫には、まるで太刀打ちできなかったからだ。
(だが、今度こそ!)
焦らずヤケにもならずに冷静な判断をくり返し、今周の優木はついに残りあと2コースの地点まで辿り着く、
(いける……!)
そう思った瞬間、衝突コースではなかった筈の瓦礫が、別の1個と接触して弾け、無数の散弾となって優木を襲った。
「!!?」
『チュッ、チュチュチュチュチュン!』
その時だ。空から唐突に小鳥の鳴き声が聞こえたかと思うと、砕けた瓦礫がブワリと彼の目の前でホップし、その全弾が優木の頭上へと逸れていった。
「なっ……」
優木には1つも当たらず無傷。何が起こったのか分からず一瞬呆然としたが、すぐに優木はつんのめるようにダッシュし、ついにトラック走路を全て渡り切った!
「やった! やったね、優木くん!(ぴょんぴょん)」
『チュンチュンチュン!(うなっ、間に合ってよかったよー!)』
「って、あれぇ……? あっ、ハッチだ!」
その優木の頭上でホバリングしているエメラルドグリーンの小鳥を見て、瑠奈がすぐに歓声を上げる。動物園で彼女も遭遇したことのある三羽烏の1羽、ハチドリのハッチだ。ただし中身はあの変態ではなく、
『チュチュン!(私だよっ! 小枝なんだよー!)』
春山 小枝
だ。その憑依ろっこん【ちいさきもののゆめ】でハッチに乗り移り、三羽烏を全滅から救ったあの小枝が、ハチドリの身体を駆って仲間の窮地に駆け付けたのである。
『チュ、チュッチュン!(ハッチのろっこんが使えるか
試してみたら、私にもちゃんと使えたんだよっ!)』
そして優木を瓦礫の衝突から救ったのは、そのハッチの引力ろっこん【月曜日のハチドリ】。対象を浮上させる能力で、瓦礫の弾道を全て上方に逸らしたのだ。このろっこんの発動条件は羽ばたくだけだから、憑依した小枝にもカンタンに扱うことができた。
こうして思わぬ仲間のアシストを得て、続く瑠奈も無事にトラックを渡り終えることができた。
これまでのループでは毎回ハッチが死亡していたため、こんな助けを望むことは不可能だった。けれども91ループ目で小枝と日暮ねむるがハッチをレスキューしたため、優木と瑠奈生存のルートが拓けたのである。
(いろんなことが、つながってるんだ)
そう瑠奈は思う。そういえば……と思い付いて、瑠奈は生徒手帳を取り出そうとしたけど、それはポケットのどこにも見つからなかった。
「あれぇ、おかしいな……?」
手帳に伝言を書いて、グラウンドへ転がしておこうと思ったのだ。自分たちがこの球場に来る前にクローネに逆らって死に、すでに手遅れだった人達に宛てたメッセージを。
見当たらない物は仕方がないので、(せめて、死なないで)と瑠奈は心のなかで、そっと祈るだけに留める。
生徒手帳がポケットに無いのは、実は過去の周回の自分が、すでにそれを行っていたからなのだが、この時の瑠奈はまだ、そのことを知らない。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
鈴木二文字
前回シナリオ
<三羽烏の襲撃2>星ヶ丘とシーサイドと旧市街で同時テロです
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
バトル
動物・自然
定員
50人
参加キャラクター数
50人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月31日
参加申し込みの期限
2017年02月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年02月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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