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一原 みと
は自他ともに認める大のカエル好きだ。髪留めや筆入れやキーホルダーと、さまざまなカエルグッズを持っている。今のところ一番のお気に入りはカエルフードのレインコート。もちろん、毎日一緒に寝ているぬいぐるみもカエルで、名前はコーネリアという。たくさん持っているが、まだまだ足りない。もっとほしいと悩むくらい、徹底したカエル好きだ。だから「カエル」という単語には、とても耳聡い。
学校が終わって帰宅途中、前を歩いていた子が思い出したように「あっ、カエル!」と口にした。ついつい耳をそばだてると、どうやらその子は生き物係をしていて、理科室で飼っている生き物にエサを与えるのを忘れてしまったらしい。そのなかには冬眠から目覚めて間もないカエルもいるということだった。
「1日ぐらい大丈夫だよ。へーきへーき」ととなりの子が軽く言って、生き物係の子も「だねー」と明るく同意して、話はこのあとどこで遊ぼうかという内容に移った。
もちろんみとにとって、聞き流せることではない。
(大変。カエルさんは、あのもうひとりの人が言ったように、ちょっとなら、おなかがすいても大丈夫だけど……あの子、うっかりさんなのね。本当はもっと、忘れてるかもしれないの。もしかしたら、きのうも……)
あんまりおなかがすくとかわいそうだ。
みとは閃いた。
(うちで飼ってる子のおやつ、持って行ってカエルさんたちにあげよう!)
帰宅したみとはまっすぐ部屋へ行ってカバンを置くと、かわりにテーブルの上の定位置にあったカエル用おやつのミミズとミルワームの入った缶と水筒を詰めたかえるさんリュックを持って家を出た。リュックにはそのほかにハンカチとティッシュも常備されている。
3月とはいえ、夕方はまだ寒いから、上着のほかにマフラーと手ぶくろもきちんとつけていく。
小学校に着くと、グラウンドにはまだ遊んでいる子たちがいた。帰る子たちと入れ違いに昇降口を抜けて、階段を上がり理科室へ行く。
「カエルさん、お待たせー。ごはんですよー」
水槽を覗き込み、カエルにあいさつをする。
思ったとおり、世話はおざなりでだいぶ手抜きをされているようだと感じたみとは、ごはんだけでなく、容器の水を張り替えたり、霧吹きで体を湿らせてあげたり、吸盤で汚れた水槽の壁を拭いたりと、夢中になって世話を焼く。そうしているうちにあっという間に時間が経って、鳴り響くチャイムの音でみとはわれに返った。
「いけない。早く帰らないと、お母さんが心配するの」
最近うわさになっている失踪事件。家出の線が濃厚ということだが、小学生の子どもを持つ親は神経をとがらせていた。例に漏れず、みとの両親もだ。明るいうちに帰りなさいと、何度も約束させられた。
(お母さんを心配させちゃだめ)
帰らなくちゃ――おそらくは、その気持ちがふたりの距離を近くしたのだろう。急いで階段に向かったみとは、ちょうど下りてきていた少年・孝明と鉢合わせした。
ぶつかりそうになったのを、あやういところで避ける。目が合った。
「あの、ごめんなさい」
「ううん、ぼくこそ。大丈夫だった?」
「はい。おにいちゃんも帰るとこ?」
「うん。すっかり遅くなっちゃった。なぜかなぁ? ぼく、部活動もしてないし、何か用事があったわけでもないのに、気がついたら教室にぼくひとりだったんだ」
すっかりチャイムの鳴る時間になってる、と苦笑する孝明と並んで、みとは1階へ向かって階段を下りていく。
「あのね、みとはカエルさんにごはんをあげたの」
「カエル?」
みとは説明をした。
「へー。それで戻ってきたの? 優しいね」
感心する孝明に、ううん、と首を振る。そして訊いた。
「おにいちゃん、家はどちら? みとは星ヶ丘」
「ん? ぼくは旧市街だよ」
「そうなんだ。いっしょに帰ろって思ったんだけど……」
このままだと家に着く前に日が暮れそうだから、孝明と一緒なら暗くても心細くないと思ったのに。残念そうなみとを見て、孝明は「でも、駅まで同じだから。一緒に帰ろう」と提案をした。
「うん」と答えようとして、みとはふと気付く。
「……なんだかこの階段、長くない?」
え? と孝明が数段先で振り返る。
「だってみとたち、いっぱい話してるよ? とっくに一番下に着いてるはずじゃない?」
みとの説明に、そういえばと孝明も腑に落ちた顔をして、あらためて階段を見下ろした。あと数段でこの階段は終わり、下の階に着くが、そこはまだ1階ではなく、左には下の踊り場へ続く階段がある。
自分たちは何回踊り場を回っただろう? よく覚えてないけれど、10は超えていると思う。この小学校は、何十階も階はないのに。
「ぜったい変だよ……」
気味が悪い。言葉には出さないけれど、急に怖くなってきて、ぎゅっと孝明の手を握る。
それは、右手のほうから現れた。
木綿でできたセーラー服の上着と、もんぺを履いたおさげ髪の少女。ただし、両腕と足が木の枝だ。首もものすごく長い。
「いぃぃたぁ! いたぁ、いたぁぁぁあ。まぁだぁいぃぃたぁんだぁあぁぁあ!!」
憎々しげににらみつけ、叫びながら錆びた裁ち切りハサミを振り回す木霊に、みとと孝明はわーっと叫んでいた。
「ん? 今の声は……」
校舎からかすかに叫び声が聞こえてきた気がして、
上下 左右
は抱き込んだボールから顔を上げる。
気のせいだろうか? じっと見つめていると、一緒に遊んでいた少年から「もーっ」と不満の声が上がった。
「おねーちゃん、ボール、ボールっ」
「あら。ごめんなさいねぇ。――はーいっ」
小3生が相手だからと、加減して放ったボールは、ぼすん、と待ち受けていた少女に受け止められた。きゃあっとうれしそうな声を発して、受け止めた女の子が今度はこちらの陣地の少年に向かって投げつける。ドッヂボールの再開だ。しかし左右はどうにも先の声が気になって、横の少年に断りを入れて陣から抜けた。桜の木の根元に置いてあった杖を拾う。
「おねーちゃん、やめちゃうのー?」
敵陣の少女が気付いて声をかけてくれる。
「ええ。仲間に入れてくれてありがとうですわ。ですが、もうチャイムの鳴る時間ですわよ。あなたたちも、暗くなる前にお帰りなさいな~」
「うんっ。もう少ししたらねー」
バイバイ、と手を振ると、みんなが振り返してくる。
子どもたちに交じって、思いがけず楽しい時間を過ごせた。おかげでなぜここに来たのか、すっかり忘れてしまうところだった。
(行方不明の子どもたちが最後に目撃されたのは校舎内。捜索するには、やはり一度見ておかないといけませんわ)
部活を終えて帰宅する子どもたちとは逆に、校舎へ入って行く。校舎内でのチャイムは、壁に反射して外より大きく聞こえた。帰宅を促す定時チャイムだ。先生に見つかると厄介なので、人目を避けるようにこっそりと、ひと気のない廊下を歩いた。
「……なんだか嫌な感じですわ……」
無意識的に、左右は両腕をさすった。
夕方で陰った廊下はひんやりと冷気を帯びている。だが、これがそれだけによるものとも思えない。
「まったく。西日がまぶしいですわね」
窓のサッシに当たって強く光る反射光を避けるため、目の上に手庇しをつくって、ふと気づいた。
こちらは東向きではなかったか、と。
「これは……どういうことですの?」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
寺岡志乃
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年12月29日
参加申し込みの期限
2017年01月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年01月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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