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……何かがいる!
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優木 遥斗
が
新田 亮
と出会ったのは、夜の寝子島小学校の正門前だった。
遥斗は寝子高1年。剣道部に所属している。学校の部活以外にも、たまに校外の剣道教室に通っている。その帰りで、小学校前に差しかかったとき、暗がりにいる妙な人影を見つけた。
フィンガーグローブを付け、防刃ベスト、金属バットと硬球ボールを両手に持っているだけで十分あやしいが、極めつけは覆面だ。あやしすぎる。
すぐに最近起きている寝子島小学生失踪を思い出した遥斗は、今しも門を乗り越えようとしている人物に竹刀を突きつけ、「止まれ」と命じた。それが亮だった。
亮も寝子高1年だが体育科に所属しているため、普通科である遥斗と面識がないのは当然だ。
犯人ではないかと疑う遥斗に、亮は急ぎ釈明した。夜のランニング中にここを通ったとき、子どもたちの楽しそうな笑い声を聞いたのだと。
門は閉じられていて、グラウンドに子どもがいる気配はない。
(夜の学校に子どもの声……どういうことだ?)
念のため、近くにいた通行人に確認したが、皆一様に「そんなものは聞こえない」と答えた。亮にだけ聞こえている。亮もまた、小学生の失踪事件について考えた。誘拐か家出といううわさだが、放課後に町で彼らを目撃した者はひとりもいない。
普通でない出来事。ろっこん絡みの事件かもしれない、と考えて、装備を整えて出直してきたというわけだった。
(それでこの格好か)
遥斗はもう一度亮を下から上まで見る。
「……覆面は?」
「ああ。これは大人に見つかったとき、顔が割れないようにするためだ」
無許可で公共施設へ侵入するのだから、用心は当然だ。
遥斗は「そうか」と言い、自分も一緒に行くと言った。身軽になる必要もあり、竹刀以外の持ち物は人目につかない所へ置いていくことにする。
亮にだけ聞こえた子どもの声というのが引っかかった。失踪した子どものなかには、遥斗と同じ剣道教室に通う子もいた。直接の知り合いというわけではなかったが、顔ぐらいは知っていて、道場で友達と話している姿をよく見かけていた。つい先週も、親に学生カバンを買ってもらった、4月から中学に通うのが楽しみだと笑っていた。
家出とは思えない。
門を乗り越え、職員室からの明かりを避けるように校舎へ近づいた。まだ残っている先生や用務員に見つかった場合、いたずら目的ではないときちんと説明をするつもりではいるが、信じてもらえるとは思えなかった。亮の物騒な格好は学校荒らしと思われてもしようのないものだし、遥斗も竹刀を持っている。
茂みや建物の影など、月の光の届かない場所は本当に真っ暗なので、そこだけ携帯のライトを使って足元を照らして進んだ。
「……夜の小学校というのはそれだけでも不気味だな」
暗い廊下にずらりと並ぶ窓。ガラス越しに教室のドアや内側の窓がぼんやり明暗となって浮かんでいる。
「声は聞こえるのか?」
「ああ。たぶん上の階だ。勝ったとか負けたとか……ゲームの話をしてるみたいだ」
耳をすましてみたが、遥斗には聞こえなかった。上の階の窓をあおぐ亮の姿はうそをついているようにも見えない。窓は暗く、明かりは見えないが……。
「とにかく、どこか開いている窓を探して――」
そのとき、ばんっと内側から窓が叩かれた気がして亮はぎょっとなった。
「どうかしたのか?」
自分を見つめる亮が驚いているのが覆面越しにも分かる。が、すぐに亮が見ているのが自分でないと気づいた。覆面から覗く見開かれた目は、遥斗の向こう側を見ている。
右のほうを気にしてちらちら視線を向けながら、恐怖に引きつった表情で窓を懸命に開けようとしている少年少女の切迫した様子に、亮は夢中になっていた。
『アカナイ、ドウシテ!? カギ、カカッテナイノニノニ!』
『ハヤクニゲナイト、バケモノガソコマデキテルヨ!』
ぱくぱくと口だけ動いている。
「おいっ! どうした!」亮が叫ぶ。「窓か? 開けたいのか!?」
「新田、声を小さくしろ。先生たちにばれる」
亮は聞いていなかった。
「待ってろ! すぐ助けてやるからっ!」
『コノ、バカマドーーーッ!』
『イコウ。カクレルンダヨォ』
ふたりは窓を開けるのを断念して、左――亮から向かって右――のほうへばたばたと走って行く。
「待て!」
窓を全開にし、亮はなかへ飛び込んだ。
「新田!?」
わけが分からなかった。遥斗からすれば、亮がいきなり叫んで窓に飛びついたと思ったら、バーンと音がするほど強い勢いでたたきつけるように窓を開き、なかへ飛び込んだのだ。常軌を逸しているように見えたが、それほど切迫する何かが起きているようにも思えて、遥斗もすぐさまあとを追って窓をくぐった。
瞬間、小さな耳鳴りがして、周囲が明るくなった。
あり得ない明るさ。まるで時間が巻き戻ったようだ。
「おいっ! 助けにきたぞ!」
子どもたちの消えた右手の廊下へ向かって叫ぶ亮はまだ気付いていないようだが、遥斗はすぐにそれを見つけた。
バットを引きずってこちらに近づいてくる、左半身が木の化け物だ。右半身は人間の、まだ少年の体をしていたが、どこか遠くを見ているようなうつろな目と半開きの口元が、人としての正気があるようには見えない。
「……うおっ!?」
竹刀を構えた遥斗のただならぬ気配に気付き、振り返った亮はその木霊に引き気味に驚く。
「ゆ、幽霊の類い、じゃねーよな?」
幽霊にしては存在感がありすぎる。
「あ゛あ゛あ゛……あ゛……そぅぁぼぉぉう゛……」
「何言ってるか、分かんねぇ、よっ!」
亮はボールを投げた。木の部分に当たり、がつん、と硬い音をたてて跳ね返る。木や壁を相手にキャッチボールをしたときと全く同じだ。
木霊がふらりとバットを持ち上げたのを見た瞬間、ふたりは同時に動いた。
ふっと気合いとともに竹刀を強く振り下ろす。遥斗のろっこん
風の籠手
が発動し、強い風が吹いて木霊を圧する。押されて硬直し、動きを止めた一瞬に走り込んだ亮が、低めの球を打つ要領でバットを振った。木霊の持つバットに打ち当てて後方へ弾き、すぐさま上段から振り下ろす。
全力でたたきつけた亮のバットは木霊の左肩に当たってくの字にへし折れたが、木霊のほうはびくともしなかった。多少砕けた木片が飛び散ったものの、折れたりえぐれたりということはなく、また痛みを感じているようにも見えない。
「なんて硬さだ……!」
反対に、こっちの手がしびれちまった、と亮は忌々しげにつぶやいた。
「おいっ!」
後方からの緊迫した遥斗の声に、亮ははっと左右に視線を走らせた。木の枝が活性化していた。風もないのにざわざわと揺れ、みちみち、ぴきぴき音をたてて活性化した木の枝がまるで開いた手のように伸びて、亮を捕まえようとしている。
(――発動!)
すぐさまろっこん
鬼人の体(サード・フォース)
を使い、尖った木の枝が体を刺し貫く前に強化された腕の力で食い止めた。
「あ゛、そぅぼう゛……」
遊ぼうと言っているのだと閃いた。だが言っていることとしていることが矛盾していて、木霊は万力のような力で亮を締めつけている。何を口にしているか、理解していないのかもしれない。真に受けるのはやめておいたほうがよさそうだと思う。
それに、この力は息を止めている間しか続かない。いつまでもこうしているわけにもいかないと、亮は行動に移った。全力で押し戻すとそのまま強引に大外刈りに持ち込んで、後方へ投げ飛ばす。
タイミングを合わせ、遥斗が
風の籠手
で宙に浮いた体をさらに後方へ押しやる。風に押されて廊下をすべった木霊は、崩れた体勢のまま、階段の壁へたたきつけられた。
「今のうちだ! 外へ――」
「だめだ! さっき子どもたちがいた! ほうっていけない!」
廊下を走り出した亮の言葉に、遥斗はチッと舌打つと窓から手を放した。
遥斗はその子どもたちを見ていないが、ここは亮を信じるべきだろう。亮が子どもたちの声を聞いたからこそ、校内で起きているこの異変に気付けたのだ。
子どもたちがいるのなら、あんな化け物が徘徊しているこんな危険な場所からは、連れ出さなければ。
(だがここは、本当に寝子島小学校か?)
亮のあとに続いて走りながら、遥斗は周囲に視線を走らせる。頭上で揺れる1年1組の学級表札にはうっすらと『1年ゐ組』の文字が重なっていた。
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寺岡志乃
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3人まで
シナリオジャンル
ホラー
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年12月29日
参加申し込みの期限
2017年01月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年01月05日 11時00分
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