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その日は休日で、新田はリビングでコーヒーを飲みながら読書に耽っていた。そうしていると玄関の方から物音がして、遅れて控えめな「ただいま」という声が聞こえてきた。
(亮か)
習い事から戻った息子を、わざわざ出迎えたりはしない。顔を見たら、おかえりと声をかければいいと思っていた。しかしリビングに現れた息子の姿を見て、思わず息を呑んだ。彼の息子――
新田 亮
が習っているのはボクシング。習い事というような可愛らしいものではなく、それなりに本人は真面目に取り組んでいるようだった。そのため怪我をすることなど日常茶飯事だが、ボクシングで作る傷というのは、妙に生々しい。顔が腫れ上がり、青あざができることも少なくない。今日も然り。親の胸が傷まないはずがなかった。
眉間に親指をあて、皺をほぐし、心を精一杯落ち着かせる。冷静さを取り戻した上でも、やはり息子を応援したい気持ちよりも、案ずる気持ちが勝った。ゆっくりと息を吐いてから、新田は息子を諭した。
「もう格闘技は辞めないか?」
亮は、わかりにくいもの、わずかに眉をひそめ、不満そうな表情を浮かべた。その気持ちもまた、痛いほどわかる。否定されるよりも先に、新田はいかに自分が亮のことを案じているのかを伝える。
「そんなに痛い思いをしてまで強くなる必要はないだろ。お前の憧れた選手になりたいという気持ちは分かる。しかしな、お前の体格では頑張ったところで……」
懸命になりすぎた。言わなくていい一言を言ってしまったと後悔すると同時に、亮は目に見えて表情を変えた。
「うるさい」
「親にうるさいとはなんだ!」
息子を頭ごなしに叱りつけるつもりなど微塵もなかった。ましてや、子どもの身体を侮辱するような言葉を投げかけるつもりはなかった。しかし売り言葉に買い言葉。親子の意地や甘えもあって、どんどんお互いを罵る言葉は鋭く悲しいものになる。
「俺の身体が小さいのは、俺のせいじゃないだろ」
新田は何も言えなくなる。亮も後ろめたいのか、押し黙ってしまう。その姿を見ていると、怒りは引っ込んで、愛しいという気持ちだけがこみ上げてきた。
(頑固な奴め。小さな身体と器用貧乏なところは私譲りだが……気性は母さんにそっくりだ)
ムッスリと結んだ唇も、迷いの滲む眉間の皺も、長年連れ添った妻の姿と重なり、微笑ましくさえ思う。
(そういえば私が母さんに惚れた理由も、強い意志に憧れたからだったな)
フッと笑みがこぼれた。新田の微笑んだ理由がわからず、亮は不思議そうに瞬きを繰り返す。
(本当は格闘技を続けて欲しくはない。……だがそれでも、亮の意思は尊重したい)
新田は不安そうに佇む息子に近づき、そっと彼の肩に手を置いた。
「お前の気持ちは分かった」
亮の表情がパッと晴れる。
「だがこれだけは忘れないで欲しい……。私はお前を愛しているんだ。あまり無茶はしないでくれ」
愛しているだなんて大げさだったかもしれない。声に出してから座りの悪さを感じる。しかし、亮は笑うわけでも茶化すわけでもなく、じっと父親の言葉に耳を傾けていた。この言葉を本当の意味で受け止められるのは、まだ先のことかもしれない。けれどそれでもほんの少しでも、自分を大切にするという意識を持ってくれたらいい。祈るような気持ちで、戸惑う息子の肩をポンと軽く叩いた。
熱帯夜、目を覚ました亮の頬を伝うのは、汗か涙か。亮はわからないまま雫を拭う。
(俺はいつも自分の考えばかり優先していたな……)
夢に見た父は、亮のことばかり考えていた。時々、母のことも考えていたけれど。
(この身体は俺だけの物じゃないんだし、もっと大切にしよう……)
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
オールジャンル
定員
15人
参加キャラクター数
16人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年10月07日
参加申し込みの期限
2018年10月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年10月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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