this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
スポットライトを脇役に!
<< もどる
1
…
12
13
14
15
16
それはとても不思議な夢だった。
鴻上 彰尋
の意識は何故か見知らぬ女性の中にあって、生まれたばかりの赤子を抱きながら病室の窓から外を眺めている。満天の星空と子守歌。それから慈しみの心。幸福を感じるには十分なものが、その場には揃っている。けれどどうしてなのか、彼女の心は、揺りかごに揺られる赤子のように、穏やかで満ち足りた状態とはいえない。一抹の悲しみが小さな染みを作っている。
『ごめんね……』
彼女は、赤子をひときわ強く抱きしめたかと思うと、すっくと立ち上がり、別の病室へ向かった。その病室にいたのは若い女性だった。
「あ、あの……なにか……」
ベッドから身体を起こし、彼女は戸惑いがちに来訪者を見つめている。なぜだかわからないが、彰尋が意識を共有している女性の中の悲しみが一層大きく膨らむ。その直後、彼女は、病室の主に腕に抱く赤子を差し出した。病室の主はギョッとして彼女を見つめるが、彼女は目を細めて、言い捨てた。
「この子は必要ないの」
飛び出したのは、驚くほど冷たい言葉と声音。彰尋は唖然とした。
(なんて大嘘つきなんだろうか)
あまりにも、彼女の振る舞いと本音がかけ離れている。
「貴女の元に行くべきなのよ」
言葉を重ねれば重ねるほど、声は鋭く研ぎ澄まされ、一方で彼女の心はさめざめと泣いていた。空を眺めていた頃は、ただほんの僅かな悲しみに過ぎないと思っていたものが、大きく膨れ上がり、今では一生引きずりそうな強い後悔と深い悲しみに変わっている。病室の主は、困惑しながらも、差し出された赤子を受け取ると、ポロポロと涙をこぼした。よくよく確認すると、頬に元々涙が伝った跡が見える。彼女が訪れる前から、泣いていたのかもしれなかった。そしてまじまじと顔を見て、気がついたことはもう1つある。彰尋が知っている姿よりもずいぶん若いが、涙する女性に見覚えがあった。――見覚えがあるなど、曖昧な表現をするような仲でもない。
確信は持てないが、彰尋はおそらく今、自分が抱いた感情と、意識を共有している彼女が抱いた感情は、一致しているのだろうと思った。
(どうか泣かないで……)
ぽろりと一滴の涙がこぼれ落ち、真っ白なシーツに染みを作った瞬間、彰尋の意識は揺り起こされた。
「こんなところで寝てたら、風邪引くわよ」
彰尋はいつの間にか居間で眠ってしまっていたらしい。見かねて声を掛けてくれたのは、彰尋の母――夢で顔を合わせた"見覚えのある女性"だった。
「どうしたの?」
あまりに彰尋がじっと顔を見るものだから、母は怪訝な顔をして尋ねた。
「いや……なんでも。おやすみなさい」
「おやすみなさい」
彰尋は静かに首を振って、自室に向かいながらぼんやりと夢の出来事を思い返した。
(あれはもしかして、俺を産んでくれた母じゃないのか?)
窓から見た夜空と以前贈られた絵葉書の夜空は、どことなく似た印象を受ける。
(もしそうなら……。俺は、あの夢で感じた彼女の想いを信じていいんだろうか……?)
そうであってほしいと願う気持ちが生まれると同時に、あんなに苦しい思いをしていなければいいのにという気持ちも彰尋の中に生まれ落ちた。いずれにしても、彰尋に真実を確かめることはできない。それでも、この夢を忘れることがないよう、彰尋は眼裏に、何度も何度もあの空の景色を刻みつけた。
<< もどる
1
…
12
13
14
15
16
このページにイラストを設定する
あとがき
担当マスター:
つるこ。
ファンレターはマスターページから!
ご参加、ご閲覧ありがとうございます。つるこ。です。
まずは大変お待たせしてしまい、申し訳ありませんでした。久々ながら、このタイミングであればご迷惑をかけることなく、「らっかみ!」でリアクションを書けるかな……と挑戦しましたが、結局この有様で。次回こそは、確実にご迷惑をかけずに済むタイミングで、ガイドを公開いたします!
気合を入れたところで、今回のシナリオについて振り返ってみます。今回は、PCではなく、PCの周りのキャラクターを描写するという少し特殊なシナリオでした。こういったシナリオは「らっかみ!」だからこそ出せるシナリオなので「いつか書きたい!」と1年以上前からガイドを練っていたものの……なかなか出せるタイミングがなく放置状態でした。そのままお蔵入りしそうだったところを、運営の方からお声を掛けていただきまして、どうにか公開の運びとなりました。
とはいえ、「らっかみ!」での執筆はずいぶんご無沙汰でしたので、誰も参加してくれないんじゃないか、今のニーズとは一致しないんじゃないかと、内心ヒヤヒヤでした。ですが、多くのPCさんにご参加いただけて、本当に感慨無量です。ありがとうございました。参加の仕方も本当に皆さんそれぞれで、とても楽しく執筆させていただきました。
そして今回のシナリオはその性質上、たくさんのNPCに登場していただきました。こちらも、しっかりと設定を練っていただいたキャラクターから、わりと自由に執筆したキャラクターまで様々だったのですが――ここで1つ皆さんに質問です。
今回登場したNPCの名前、いくつ読めましたか?
アクション上で名前の指定があった方以外は、私の独断で適切と思われる名前をつけさせていただきました。あえて作中では振り仮名を振っておりませんが、もしよろしければ本編一読後に、答え合わせをしてみてください。下部にNPCの名前の一覧をつけておきます。まだ本編を読んでいらっしゃらない場合は、本編読了後にご確認いただければ幸いです。未読了時の閲覧はあまりオススメいたしません。何故とは申し上げませんが……オススメは、いたしません。
私からは以上です。それでは、今回もご参加、ご閲覧、誠にありがとうございました。またどこかでご縁がございましたら、何卒よろしくお願いいたします。
<NPCの名前一覧>
夢賀 梨子(ゆめが なしこ)
最初は「りこちゃん」にしようと思いましたが、やっぱり「なしこちゃん」に落ち着きました。
惚田 音子(ほれた おとこ)
個人的に、今回の中で一番付けられたくない名前です。
風楽 礼子(ふら れいこ)
字面だけ見ると、綺麗な印象でお気に入りです。
引間 来蔵(ひきま くるぞう)
何も言うことはありません。
灰 優太(はい ゆうた)
俳優っぽい名前を意識しました。
福士 幽奈(ふくし ゆうな)
ありだと思います。
<おまけ>
出雲 駆(いつも かける)
↑ページトップに戻る
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
スポットライトを脇役に!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
オールジャンル
定員
15人
参加キャラクター数
16人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年10月07日
参加申し込みの期限
2018年10月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年10月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!