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授業風景 ~1年1組の場合~
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王子様がお待ちかねなら授業は早く終わらせてあげたいところ。
内心に先生らしからぬ乙女めいた気持ちを抱きながら、島岡は口を開いた。
「それでは次の人で最後にしますね。次は……」
誰を指名しようかと教室を見渡す島岡。その視線にゆるみかけていた空気は一気に引き締まり、生徒たちは心なしか背筋を伸ばしたようにさえみえる。
が、その静まり返った雰囲気に気づいていない様子でごそごそと騒いでいる一画があった。
「この、これでもくらえ草薙め!」
「ふん、敵に菓子を送るだなんておめでたいヤツだな」
大田原 いいな
と
草薙 龍八
の抗争はひそやかにまだ続けられていた。
いよいよ投げるものがなくなった大田原は鞄に忍ばせていた駄菓子を投げつけ始めたのだが、そこはさすが戦闘慣れしたテロリスト草薙。まったく動じることなく投げられた駄菓子をキャッチすると、包みを破ってむしゃむしゃと食べ始める。なかなかうまいな、などと感想を漏らしつつ。
「あら……」
まるで当ててくださいと言わんばかりの二人。
島岡はどちらを指名しようか迷ったが、「授業中に菓子を食べた」という余計な罪まで重ねてしまった草薙を指名することにした。
「草薙くん。お菓子の味はどうですか?」
「……。いや、まあまあ、ですね」
さすがに気まずさを感じた草薙は、咳払いするとかしこまった様子で答えた。
「あらあら、女の子からもらったお菓子はもう少しおいしそうに食べないといけませんよ。英文をお願いします」
雑談と見せかけて指名である。まあそうなるだろうな、とある程度諦めのついていた草薙は、ため息をついて席を立つ。
立ち上がって黒板へと歩く彼の足取りはわずかにおぼつかない。足を引きずるようなその歩き方に、島岡は思わず眉をひそめた。
クラスもかすかにざわめくが、肝心の本人はまるでお構いなしといった様子で英文を綴っていく。
――ゴールデンウィーク前に殺人狂にバイクでひき殺されそうになり重症で過ごしました。
短く書かれたその文章は、まるでふざけたような内容だった。
これがフツウならば、たちの悪い冗談として島岡は珍しく声を強めて怒ったかもしれない。しかし草薙のぎこちない歩き方からしてただ事ではないのは明らかだ。
そもそも彼はこのような冗談を書くようなタイプではない。
「……あの、本当、ですか?」
ここ最近、寝子島で物騒な事件が増えていることは島岡もなんとなく把握していた。
「ええ、本当です。なんなら医者の診断書も持ってきましょうか」
現場を目撃したものは大勢いる。……このクラスの中にもな。
草薙はあくまで冷淡な表情のまま、壇上から座席に座るクラスメイトを一瞥した。
「……そうですか。でも、怪我をするようなことはもう二度としないでくださいね」
「それはどうだか。先生だって知っているでしょう。ここ最近物騒な」
と、言いかけたところで、草薙の頭にこつんと何かがぶつかった。
何かが飛んできた方へ島岡が目を向けると、そこには飴玉の袋を手にむすくれた顔の大田原がいた。
「なんじゃ草薙、心配してくれとる先生に向かってそんな口の利き方があるか!」
飴玉といってもそれはずいぶんと大きく、人差し指と親指でマルを作ったほどのサイズはある。しかも周りにはザラメがまぶしてあり、人に投げるには確かにやや物騒な代物であった。
「ちょ、ちょっと大田原さん!」
飴玉は投げるものではなく舐めるものですよ!
島岡が慌ててとんちんかんな注意をするが、大田原は聞いていない様子でいきり立った。
草薙も草薙で、彼女に向き直ると教壇の上で腕を組み挑発的に鼻で笑っている。
片方のほっぺたをもごもごと、少しだけ丸くさせながら。
徐々にエスカレートしていく大田原と草薙の抗争を、
吾妻 優
は呆れた様子で遠巻きに眺めていた。
「何やってんだよあいつらは……。先生もおろおろしちゃってるし」
新任の島岡は突然の乱闘騒ぎに困り切った顔で注意しているが、二人は一向にやめる気配を見せない。クラスメイトたちの中には面白そうに囃し立てるものもいて、教室はたちまち大騒ぎだ。
「あーめんどくせ、さっさと終わってほしいのに」
なぁ、と吾妻は同意を求めるように友人の
納 十一
の方を振り返る。
「ふぁ?」
納は口をもごもごさせながら何かを食べている最中だった。
「って、何食ってだお前!」
ツッコミの勢いあまって思わず噛んでしまった吾妻。しかしそんな彼などまるで意に介した様子はなく、納は口に入れていた分を飲み込むと、あえてしゃちほこばった面持ちで答えた。
「蒸かしたウドです!」
「んだよどのマイナーな野菜! なんで今食ってんだよ!」
「? それってつまり、人がなぜウドを食べるのかということ?」
それはちょっと俺にも分かんないなぁ。
肩をすくめて納がそう言うと、まじめにきいた俺が馬鹿だった、と吾妻はがくりと肩を落とした。
(あーもう。教室はぐちゃぐちゃだし納はウド食ってるし……ツッコミきれねーよ……)
だるだるに授業を過ごしたい彼にとって、厄介事は避けたいものであった。
そうした彼の胸中を知ってか知らずか。……いや確実に知らないだろう納は、ふっ、と小さく笑いかけると何を思ったのかウドを半分に割り、納の方に差し出した。
「……え、いや何コレ」
「食べたいんなら食べなよ」
「いらねーよ!」
「え! いらないの!」
信じられないというような納はそのままに、もう知らん寝る、と吾妻は机に突っ伏そうとした。
が、右腕をぐいぐいと引っ張り上げられて起こされてしまう。今度はなんだと顔を上げると、寝るなー、と
桜井 ラッセル
が困った顔で彼の腕を引っ張っていた。
「うわ、どうしたんだよ桜井」
「どうしたもこうしたもないよ。二人の喧嘩、早く止めないと」
「え、めんどくせ。なんで俺が……」
「学級委員だからでしょー」
横から口を出してくる納に「お前はもうウド食ってろ!」と短く返すと、吾妻はため息を着いて立ち上がった。
確かに島岡先生をこれ以上おろおろさせるのも気が引ける。クラスの連中は止める気はなさそうだし、仕方ないな、と吾妻は桜井と共に二人に近寄った。
「はいはいはいもう終わり!」
「こんなに飴散らかして……どうすんのコレ。食べる?」
大田原は男子に触れられるのを極端に嫌がる傾向が強いことを、中学からの同級生である吾妻はよく知っていた。先生は彼女を押さえてもらっていいですか、と頼むと、我に返った島岡は慌ててこくこくと頷いた。
「はい! もうおしまい!」
どうにか二人を引き離す。
ほとぼりのさめた後、教卓の上にはかき集められた駄菓子の山が。
「まったくこんなにお菓子をぽいぽい投げて……。これは二人できちんと食べなさい!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
花村翠
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
30人
参加キャラクター数
23人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年05月20日
参加申し込みの期限
2013年05月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年05月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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