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- 種族
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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
【星幽塔】第一階層 ほしびとと共に、或いは、塔と愉快な仲間達
【不穏なる黒い鈴の音（２）】
オルカ・ヴィヴァルディは気がつくとファンタジーな世界にいた。
「へー。これが噂の塔の中ってヤツ？」
オルカは、特徴的なハスキーなボイスで感慨深そうにぽつりと声を漏らした。
見れば、自身の衣服までファンタジー風に変化し、腰には不思議な力を感じる剣まで帯びられている。
この状況に、オルカはさして驚かなかった。
『塔』の噂は何となく聞いたことがあったからだ。
（もし、ここが本当に噂の『塔』の中なら、もしかしたら――）
オルカがきょろきょろと辺りを見まわしたまさにそのとき、通りの向こうから一人の竪琴を持った少年がこちらにやってくる姿が見えた。
獅子目 悠月は考え事をしながら、城下町の通りを歩いていた。
（……虹の光、それに黒い鈴、か。よくわからないことだらけだな。一度、フラン嬢に話を聞いてみるか……）
広場などで竪琴をひきつつ、街の住人から収集した情報を整理しながら悠月は城の方へと足を進める。
と、そのとき。
「悠月！」
馴染みのある声が聞こえて、悠月は「え？」とそちらを見やる。
そこにいたのは、悠月のユニットの相方――オルカ・ヴィヴァルディだった。
「……オルカ。お前もこっちに来ていたのか」
悠月が驚いたように言うと、オルカは楽しそうに笑って頷いた。
「うん。話には聞いていたけど、まさにファンタジーな世界だね。それにしても……Ｃome sei bella！ 悠月、その格好凄く似合ってる！」
臆面もなく言うオルカに、悠月は小さく息を吐く。
「そういうお前はこちらでも相変わらずだな。ところで、お前、これからどこか行くアテはあるのか？」
「いや、全然。なにせまだこちらに来たばかりだからね」
悠月の問いに、オルカはお手上げのポーズをとる。
それならば、と悠月はオルカに城に一緒に行かないかと誘ってみた。
「Va benone.いいよ、一緒に行こう！」
オルカは二つ返事で頷いた。
かくして、二人は一緒に城に向かうことになる。
さて、そこにまた一人、新たなる人物がやってこようとしていた。
「へー。ここも塔の中なのかぁ。この前に来た場所とは随分雰囲気が違うなぁー」
ロベルト・エメリヤノフである。
「あ……。あそこにいるのは、おーい、獅子目ーーー！」
ロベルトは、道すがら、よく見知った顔――獅子目 悠月の姿を見かけて、大声で手を振った。
「……ロベルト、お前も来てたのか」
こちらに気づいた悠月が、わずかに目を見開いて言う。
その隣には、以前にも見かけたことがあるオルカ・ヴィヴァルディの姿もあった。
（このあいだ会った人だよね？ そういえば悠月とユニット組んでるんだっけ……）
ロベルトはそれに少し複雑な心境を抱きつつ、オルカとも挨拶を交わす。
聞けば、これから二人は領主様に会いに行くという。
折角なので、ロベルトも一緒に行かせてもらうことにした。
「パーティーを組んでお城に行くって、なんだか本当にファンタジーＲＰＧみたいだね！ 吟遊詩人に剣士。あとは魔法使いが仲間になれば――」
ロベルトがまさにそう言いかけたとき、彼はそこに通りがかる魔法使いの姿を発見したのだった。
その頃、来島 アカリも城下町を歩いていた。
ライフワーク化しつつある城下町広場での大道芸からの帰り道を、ぼんやり考え事をしながらゆっくりと歩を進める。
考えていたのは、先日、恋心を自覚したばかりのロベルト・エメリヤノフのことだった。
（……先輩は、第七階層にいたとき、完璧な孤高の人が好きだって言ってた。俺は、どうだろう？）
気がつけば、そんなことばかり考えていたまさにそのとき。
「おーい、来島！」
「えっ……！？ せ、先輩っ……！？」
まさにそのロベルトの声が通りの向こうから聞こえてきて、アカリはその場から飛び上がりそうになった。
ふとそちらを見れば、そこには確かにロベルトその人のほかに、獅子目 悠月やオルカ・ヴィヴァルディの姿もあった。
「し、獅子目に……オルカも……な、なんで……！？」
ドギマギしながらなんとかそう問いかけるアカリに、悠月は呆れたように肩をすくめて言う。
「別に不思議なことではないだろう。それより来島。暇ならお前も城に来い。これからフラン嬢に会って、虹の力と黒い鈴の話を聞きに行く」
「く、黒い鈴……？」
その件について、初耳であったアカリは悠月から簡単に説明をうけて、むーと腕組みをする。
「……そんな危ないやつをほっとく訳にもいかないし……わかった……俺も、行く……」
そうして、一行は、じつにロープレ的なパーティーを組んで、今度こそ城へ向かい始めるのだった。
オルカ・ヴィヴァルディは気がつくとファンタジーな世界にいた。
オルカは、特徴的なハスキーなボイスで感慨深そうにぽつりと声を漏らした。
見れば、自身の衣服までファンタジー風に変化し、腰には不思議な力を感じる剣まで帯びられている。
この状況に、オルカはさして驚かなかった。
『塔』の噂は何となく聞いたことがあったからだ。
（もし、ここが本当に噂の『塔』の中なら、もしかしたら――）
オルカがきょろきょろと辺りを見まわしたまさにそのとき、通りの向こうから一人の竪琴を持った少年がこちらにやってくる姿が見えた。
獅子目 悠月は考え事をしながら、城下町の通りを歩いていた。
広場などで竪琴をひきつつ、街の住人から収集した情報を整理しながら悠月は城の方へと足を進める。
と、そのとき。
「悠月！」
馴染みのある声が聞こえて、悠月は「え？」とそちらを見やる。
そこにいたのは、悠月のユニットの相方――オルカ・ヴィヴァルディだった。
「……オルカ。お前もこっちに来ていたのか」
悠月が驚いたように言うと、オルカは楽しそうに笑って頷いた。
「うん。話には聞いていたけど、まさにファンタジーな世界だね。それにしても……Ｃome sei bella！ 悠月、その格好凄く似合ってる！」
臆面もなく言うオルカに、悠月は小さく息を吐く。
「そういうお前はこちらでも相変わらずだな。ところで、お前、これからどこか行くアテはあるのか？」
「いや、全然。なにせまだこちらに来たばかりだからね」
悠月の問いに、オルカはお手上げのポーズをとる。
それならば、と悠月はオルカに城に一緒に行かないかと誘ってみた。
「Va benone.いいよ、一緒に行こう！」
オルカは二つ返事で頷いた。
かくして、二人は一緒に城に向かうことになる。
さて、そこにまた一人、新たなる人物がやってこようとしていた。
ロベルト・エメリヤノフである。
「あ……。あそこにいるのは、おーい、獅子目ーーー！」
ロベルトは、道すがら、よく見知った顔――獅子目 悠月の姿を見かけて、大声で手を振った。
「……ロベルト、お前も来てたのか」
こちらに気づいた悠月が、わずかに目を見開いて言う。
その隣には、以前にも見かけたことがあるオルカ・ヴィヴァルディの姿もあった。
（このあいだ会った人だよね？ そういえば悠月とユニット組んでるんだっけ……）
ロベルトはそれに少し複雑な心境を抱きつつ、オルカとも挨拶を交わす。
聞けば、これから二人は領主様に会いに行くという。
折角なので、ロベルトも一緒に行かせてもらうことにした。
「パーティーを組んでお城に行くって、なんだか本当にファンタジーＲＰＧみたいだね！ 吟遊詩人に剣士。あとは魔法使いが仲間になれば――」
ロベルトがまさにそう言いかけたとき、彼はそこに通りがかる魔法使いの姿を発見したのだった。
その頃、来島 アカリも城下町を歩いていた。
ライフワーク化しつつある城下町広場での大道芸からの帰り道を、ぼんやり考え事をしながらゆっくりと歩を進める。
考えていたのは、先日、恋心を自覚したばかりのロベルト・エメリヤノフのことだった。
気がつけば、そんなことばかり考えていたまさにそのとき。
「おーい、来島！」
「えっ……！？ せ、先輩っ……！？」
まさにそのロベルトの声が通りの向こうから聞こえてきて、アカリはその場から飛び上がりそうになった。
ふとそちらを見れば、そこには確かにロベルトその人のほかに、獅子目 悠月やオルカ・ヴィヴァルディの姿もあった。
「し、獅子目に……オルカも……な、なんで……！？」
ドギマギしながらなんとかそう問いかけるアカリに、悠月は呆れたように肩をすくめて言う。
「別に不思議なことではないだろう。それより来島。暇ならお前も城に来い。これからフラン嬢に会って、虹の力と黒い鈴の話を聞きに行く」
「く、黒い鈴……？」
その件について、初耳であったアカリは悠月から簡単に説明をうけて、むーと腕組みをする。
「……そんな危ないやつをほっとく訳にもいかないし……わかった……俺も、行く……」
そうして、一行は、じつにロープレ的なパーティーを組んで、今度こそ城へ向かい始めるのだった。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2016年12月09日
- 参加申し込みの期限
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- 2016年12月16日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2016年12月16日 11時00分
