this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
To you of mirrored
<< もどる
1
2
3
4
5
…
10
つぎへ >>
■ケース3:寝子高の日常
視線を下げて歩く
佐藤 瀬莉
にとって、他人は一方的に観測する対象である。
常にイライラしていそうな
椿 美咲紀
や、学校に通っているらしいがすぐにフケていなくなる
八神 修
などは彼女からしても目立つ存在だったが、それ以上に目立つのは弓道部のひとだかりだ。
放課後から、矢が的に当たる音がするたびにキャーキャーと吠えるのだ。
「あっ、佐藤さん。今帰り?」
大天使 天吏
が話しかけてくる。皆仲良くがスローガンの鬱陶しい女だ。周りに人が居る時にばかり瀬莉へ頻繁に声をかけてくる。キャパシティの広さを周囲にアピールしたいように見えて、瀬莉は嫌いだった。
そういう連中にろくな奴はいないと、経験で学んでいるからだ。
「神嶋センパイ格好いいよ。一緒に見ていこうよ」
言われて、瀬莉は『だろうな』と思った。
弓道部の
神嶋 征一郎
は画に描いたような美男子だ。テレビゲームや耽美小説に描かれていそうな、整った顔つきと佇まい。
ギャラリーの女子たちに注目されながらも、背筋をしっかりと伸ばして的に集中する様は、なるほど確かに人気も出よう。
その近くでは、いかにもな風貌をした女子マネージャーが彼に渡すタオルとドリンクを構えて立っている。
ミーハーな人たちだ。アイドル遊びの一環なのだろう。
「興味ないよ」
瀬莉はそうとだけ言って、人混みから離れた。
過去を振り返ることも嫌ならば、今に留まることも嫌なのだ。
遊んでいる暇など、ありはしないのだ。
一方。
日頃からギャラリーの多い弓道場は、ある意味練習のしがいがある場所だった。
弓道とは(学生身分からすれば)平常心が物を言うスポーツである。
キャーキャーいう女子の群れを無視して的に集中することは、ウェイトを持って筋力トレーニングをする行為に等しい。
篠宮 六花
は口の端だけで笑って、弓を構えた。
放った矢は狙い違わず的の中央へ。
ギャラリーが多少声を上げたが、知ったことじゃあ無かった。
ちらりと征一郎の様子をうかがう。
的を外しているようだ。ギャラリーが『気にしないで』だとか『大丈夫』だとか声をかけているが、本人からすればキツいウェイトが更に重くなったようなものである。
ボウリングではないのだ。黙って見ていろ。もしくは帰ってくれ。……そんな気持ちがクールな征一郎から漏れ出ているようで、六花は含み笑いをした。
「征一郎、嫌いな奴の急所を想像するとよく当たるぞ」
「恐ろしいことを言うな、君は」
タオルを持ったマネージャーが駆け寄ってくる。
マネージャーといいつつ、征一郎に近づく目的の女子だ。親密な距離をとって彼に話しかけている。
その姿を、六花はぼうっと眺めていた。
他の部員が小声で話すのが聞こえる。
あれは何人目だとか、何日保つかとか、そんな話題だ。
奇妙な話だと思う。
征一郎は決して不誠実な男じゃあない。そのくせ、ガールフレンドを作ってはすぐに捨て、幾度も乗り換えを繰り返している。恋人ごっこが楽しいようには、見えなかった。
……いや。
「分かっては、いるけどさ」
言葉に出して、六花は首を振った。
部活が終わり、シャワールームへと入っていく。
誠一郎が服を脱いでいる所だった。六花が横に立つと、勝手に語りかけてきた。
「マネージャーと付き合うことにしたんだよ。可愛いよな」
「…………」
道着を解く六花。
「相変わらず人気だね。写真もよく売れてるみたいだし」
「今なんて言った」
「俺は征一郎の生着替え写真を撮影して売っています」
「今なんて言った!?」
慌てて振り返る征一郎に、六花はくすくすと笑った。
服を乱暴に籠に収めて、顔を背ける征一郎。
「今度、女装りっちゃんを撮影しまくってやる」
「ま、今度ね」
髪をかき上げてみせる六花。
「あとりっちゃんとか言うな」
安っぽいシャワールーム。曇りガラスのはまった窓辺には二輪の花が刺さっている。
仕切りのついた個室に入り、蛇口をひねる。
熱いシャワーを浴びながら征一郎は壁を見つめていた。
身体を流れていく水をそのままに、ただ黙って見つめている。
仕切りの扉が開いた。隣……ではない。自分の真後ろだ。
はっとして振り返ると、六花が仕切り扉を背に立っていた。
「ねえ、新しい彼女と俺、どっちが綺麗だ?」
思わず顔に手を当てて、征一郎は自分が笑っていることに気がついた。
追い詰めたはず。
ボーダーラインを踏み越えたはず。
なのに気づけば、六花は壁に追い詰められていた。
シャワーから流れる水が征一郎を伝っていく。
彼の伸ばした手が、指が、六花の髪の根元に差し込まれた。
彼女を取り替えては見せつける征一郎。
嫌味のように絡む六花。
永遠にそのままなら、楽だっただろうか。
いや、もう、遅いのだ。落とした果実は坂道を転がり始めている。
六花は彼の前髪を掴んで、引いた。
窓辺の花が回って、花弁が深く絡み合った。
シャワーの音が、鳴り止まぬ。
<< もどる
1
2
3
4
5
…
10
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
To you of mirrored
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
青空綿飴
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年11月16日
参加申し込みの期限
2016年11月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年11月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!