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Nekojima Nyantasy ~晴雲の章~
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■チャプター5:氷の洞窟とかなでの魔物
「氷の洞窟は到達すら困難なダンジョンや。内部は迷路みたいになっとって迷って死ぬ奴もおる。その奥にいる魔物となったらそら高難易度クエストってことになるんやけど……」
風をきる翼のはばたき。
剛は靡く髪を押さえて、イデアたちを振り返った。
そこは雲にすら手が届くような空の上だった。
「安心しい、洞窟までは連れてったるし、洞窟内の道順を知っとる奴がおった。デカい仕事やで!」
剛に言われて、イデアと亮、そして流は後ろにいる二人を見た。
占い師のステイシーと案内人の都である。
「案内人は分かるけど、なんでアンタが」
「デカい仕事なんだろ。だったら必要になるだろ……占い師が」
「なるかなあ」
「なるだろ!?」
圧をかけてくるステイシーに亮は両手を挙げて降参した。
「わかったわかった。ついてきてもいいけど、危ない時には下がっててくれよ」
「言われなくてもそうするさ」
「するんだ……」
で? という顔で案内人を見る流。
都はフードを深く被ったまま、小さく頭を下げた。どうも無口なようだ。
代わりに剛が口を開いた。
「案内人は洞窟の中に自分たちしか分からん印をつけとるんや。そういう仕事は世の中ぎょーさんあるで。せやけど氷の洞窟で印を読める奴はそいつしかおらん。腕利き、ちゅーことやな」
「よろしく」
コミュニケーションが苦手そうなふりをしながら、都はフードの下で目をギラリと光らせていた。
ドラゴンは洞窟の入り口へと下りていく。
道中は思うほど複雑じゃあなかった。
迷路のように入り組んだ道を正確に進むことさえできれば、現われる魔物はさほど手強くはなかったからだ。
なんと言っても驚異的だったのは剛の戦闘力である。
ハルバートを自在に振り回し、並み居る魔物たちを薙ぎ払って進む様は頼もしいことこの上なかった。
更に言えば、魔物が出てきそうなタイミングをステイシーが占ってくれるのでイデアたちはかなり余裕を持って洞窟を進むことが出来ていた。
そんな彼らが最奥へたどり着くのは、当然のなりゆきと言うべきだろう。
「これが氷の魔物?」
「かつてエルフ族に封印された魔物……らしいで」
巨大な壁である。
それも、半透明な氷でできた壁だ。
その中に銀髪の少年が自らの膝を抱くように埋まっている。
人間なら既に死んでいてもおかしくないが、不思議と彼の肌は生き生きとしていた。
氷の中だというのに彼の目が開いたその途端、剛たちは慌てて飛び退いた。
壁にびきびきと走るヒビ。
砕けた壁のその中から、氷の魔物――
雨咲 時雨
が現われた。
「今日は、人が多いみたい……だね」
時雨は宙に浮かび、どこからともなく氷のバイオリンを生み出した。
弦もないのに音を奏ではじめる。
だが驚くべきはそこではない。
彼は音楽に反響するかのように重力を発生させ、周囲の氷塊をふわふわと浮かび上がらせたのだ。
額に大粒の汗を流す剛。
「奴は、最奥へたどり着いた人間を殺す役目をもった魔物なんや。自分の好む音楽を聴くことで重力魔法を発動させよる!」
「それ早く言ってくれない!?」
急速に飛んできた氷塊を同じ氷の魔法で防ぐ流。
亮も魔法銃で飛来する氷を破壊するが、大きすぎる氷は流石に痛い。
剛やイデアの力で打ち払うのが限界だ。
「ステイシー! 占い師だろ、なんかいい作戦占えないのか!?」
「占い師を便利に解釈するんじゃない。できるけど」
「できるの!?」
ステイシーは水晶に手を翳すと、目をじっと凝らした。
「見えた! 奴の力の源は音楽だ。それを乱してやれば……」
「ってことは、うちの出番かな」
フードを脱ぐ都。
少年だと思っていたが、都は赤い目をした可愛らしい少女だった。
ローブの下から折りたたみ式のボウガンを取り出すと、時雨のバイオリンめがけて発射する。
途中でべきりとへし折れる矢。
だが……。
「軌道は充分。誰か気を引いておいてね。魔法で邪魔されなければ狙えるはずだからの」
「お、おまえ……まあいい! その作戦乗ったぜ!」
流たちはそれぞれ扇状に展開すると、時雨を一斉に攻撃し始めた。
重力を操作して氷の壁を作る時雨。それを破壊する剛たち。
砕ける氷の間を縫うように、都はボウガンを発射した。
スローモーションで飛ぶ矢は、時雨のバイオリンをざくんと貫通。破壊する。
「楽器を壊したからって……新しく作れば……」
時雨は砕けた氷を修復して新たなバイオリンを作ろうとした……が、それこそが最大の隙であった。
強引に距離を詰めた剛が、ハルバートによるスイングを叩き込む。
直撃を食らった時雨は派手に吹き飛び、氷の壁に激突した。
手を翳すが、音楽が聞こえない。
「うっ……だめ、力が……出ない。こう、なったら……あいつだけでも……」
途端、背後の壁が崩れて時雨は氷の中に埋もれてしまった。
ころころと転がってくる宝石。
それを拾い上げて、都はうんうんと頷いた。
「魔王城への道を開く破邪の宝石。やっぱりここにあったのか」
「なんだって? じゃあそれがあれば魔王城に……!」
伸ばしたイデアの手から逃れるように、都はとんとんとバックステップ。
「これはウチがもらっておくわ。いかにも高値で売れそうだからの!」
そう言うと、きびすを返して走り出した。
「あっこいつ!」
「待て!」
追いかけるイデアたち。
そんな中ステイシーは。
「なあ皆、こういう時こそ俺の出番だと思わないか?」
ニヤリと笑って水晶を翳した。
数分後。
「くっそー! これで勝ったと思うなし! また悪戯してやるから覚えとけ! おぼえとけよー!」
縄でぐるぐるにされた都が座っていた。
迷宮のようなダンジョンを走り回る都は道が分かるだけに有利そうだったが、彼女の行く場所に先回りできるステイシーのほうが圧倒的に有利だったのだ。
「占いとかずるいぞ! ずるくない!?」
「道案内するふりして宝石を盗んでいくほうがずるいだろ」
「道案内はちゃんとしただろ!」
「こう言ってますが」
流に振られて、剛やイデアはがりがりと頭をかいた。
「仕方ない。終盤騙したとはいえ、ここまでは彼女が居なきゃ到達できなかった。その分の料金ははずむから、宝石は諦めてくれ」
「ならばよし!」
「いいんだ……」
かくして、イデアたちは魔王城へと向かう道筋を得たのだった。
彼らを待ち受ける運命とは、いかに。
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担当ゲームマスター
青空綿飴
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
ゲーム
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年11月13日
参加申し込みの期限
2016年11月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年11月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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