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バトルタワー第一階層:ヒーロー喪失
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■サイドA:絶望の巨人と希望の来訪者
ネオンの光る繁華街。
雑踏の行き交う町の夜空に、黒い光がまたたいた。
見上げた一人が悲鳴をあげて、続けて皆が逃げ惑う。
大地を踏みしめ家屋を潰し、絶望の巨人が降り立ったのだ。
高く聳え立つタワーを殴りつけると、強引にへし折った。
崩れゆく塔。舞い上がる煙。
混乱する人々の群れを前に、三台のロッカーが天から降ってきた。
ビルを見下ろすほどに巨大な金属ロッカーである。
そのひとつが扉を開き、
新田 亮
が現われた。
周囲を見回す。人々は彼が何者か分からずに、おびえた様子を見せていた。
亮は頷き、絶望の巨人へ向けて身構えた。
「どんな敵でも相手になるぞ。かかってこい!」
絶望の巨人は振り返り、こきりと首を鳴らした。
初速からトップスピードをかけての跳び蹴り。
亮もまた相手に接近をかける。
パンチを繰り出す動作をフェイントに懐に飛び込もうと身を屈めたその時、巨人の膝蹴りが亮を打った。
吹き飛ばされ、海へと落ちる亮。
激しい水しぶき。橋に手をかけて起き上がる。
「早いな。一人で倒せる相手じゃなさそうだ」
ややあって、残り二つのロッカーが開いた。
姿を現わしたのは
朝鳥 さゆる
と
サキリ・デイジーカッター
の二人である。
さゆるは深くため息をついて、どこからともなく光のナイフを取り出すと、両手にそれぞれ握り込んだ。
巨人は構えるが、さゆるは構えない。
いつでも殴りかかってくればいい。そんな立ち振る舞いだ。
一方のサキリは、彼女たちがどんな戦い方をするか見極めようとしていた。知らないわけではないが、一人を三人で相手する以上フレンドリーファイアは避けたい。
「先に行っていいよ。後からフォローする」
「いらないわ」
さゆるはナイフを一旦逆手に持つと、巨人めがけて駆けだした。
ナイフの間合い。しかし巨人は先んじて蹴りを放ち、彼女を牽制する。
狙いは側頭部。
しかしさゆるは身体をスピンさせて足の下へ潜り込むと、相手の軸足を切りつけていった。
家屋を大量に潰しながら転がり、立ち上がる。
「なんて反応速度だ。そうか、同じ身体強化系だと思ってたけど、彼女の場合は反応速度を強化させてるんだ」
復帰した亮がポケットから光の手榴弾を投擲。爆発が起き、巨人を黒煙が包んでいく。
サキリが走り出す。否、ナイフを振り込み相手の背後へ瞬間移動した。振り向きざまに、逆手持ちしたナイフを突き立てにかかる。
赤く輝く刃。それを、手首を払う形で防ぐ巨人。
カウンターの突きを。サキリは瞬間移動で回避。
ビル数棟を挟んで距離をとると、再びナイフを構えた。
相手の素早さもかなりのものだ。攻撃のリーチが短いぶん取り回しもいい。
サキリは、亮とさゆるの表情をそれぞれ確認した。
亮は協力を求めているようだが、さゆるは知ったことでは無いといった空気だ。フラストレーションをぶつけるように戦っている。
協力を求めるより、相手に合わせた方が効率が良さそうだった。
亮の高い身体能力。さゆるの反応速度。サキリの瞬間移動。それぞれを組み合わせるには……。
さゆるにとって全ては灰と同じだった。
燃えた後のなにか。
熱のさめたなにか。
色の消えたなにか。
自分も、他人も、世界も、すべて灰と同じだった。
灰で灰を潰すような無為。何もしたくないなら、どうでもいいようなことをしよう。
何か動かせば、反動が帰ってくるだろうから。少しは生きているつもりになれるかもしれない。
「なんて、どうでもいいわ」
さゆるは相手の手刀を紙一重でかわし、ナイフを眼球めがけて突き込む。のけぞって回避する巨人。後転倒立の勢いで振り上げられたつま先をバックステップでかわしていく。
まるで世界がスローに感じ、耳元を舞い上がっていく灰の数まで分かるほどだというのに。
思い通りに動かぬ身体よ。
今すぐ世界中の何もかもを叩き潰してしまいたいくらいだというのに。
気づけば服が裂けている。腹も深く傷ついたようだが、疑似身体に血は流れない。
いいことなのか、わるいことなのか。
さゆるにとっては、そう。
どうでもいいことだ。
攻防は続く。サキリは近距離の瞬間移動を繰り返しながら、巨人の攻撃をかわし続けていた。
ナイフを使っていると言うのに、こちらの間合いを奪いきれない。蹴りやステップによってこちらを翻弄し、攻撃のチャンスがなかなか巡ってこないのだ。
生半可な挑み方ではダメだ。
サキリはぐっとナイフを握る手に力を込めた。
「君はなんのために戦っていた?」
相手の正面から突撃――と見せかけて背後に瞬間移動。
気配を読んで回し蹴りをしかけた巨人の動きに先んじて身を屈めつつ側面へ転移。ナイフを繰り出すその手を掴まれるが即座に瞬間移動をかけて離脱。
頭上から相手の後頭部を蹴りつけつつ更に移動。
「守りたいものがあったんじゃないのか」
相手の裏拳を瞬間移動でかわして、改めて距離をとった。
少しずつだが、相手がこちらの動き方を読み始めている。瞬間移動の弱点は先読みだ。長く続けるのはまずい。
だが、見捨てて帰る気にはなれなかった。
「君は正義のために戦った。戦った末に壊れたなら……これは僕なりの弔いなんだ。途中で帰ったりなんて、しないさ」
大体分かってきた。
亮はサキリとさゆるの戦い方を大雑把に理解して、合わせる方策を立てていた。
さゆるは死角をついて急所を攻撃したがるが、巨人もまた相手の死角をとる戦い方をするせいでぐるぐると入り乱れることになる。
一方でサキリは別の方法で死角をつくが、瞬間移動の速さを除けば巨人の動きのほうがやや早い。
身体能力そのものを強化できる亮なら速度で勝てるが、反応速度の影響で大ぶりになってうまく当てられない。
だが三人のスペックを組み合わせたなら……。
「いけるぞ。手伝ってくれ!」
亮の突撃と同時に、さゆるもまた反対側から突撃をかける。
彼の呼びかけに応じたつもりはない。ただそういうタイミングだっただけだが、偶然にも二人の行動は合致していた。
飛び退いてかわそうとする巨人だが、サキリが目を光らせている。飛び退く動作は隙になる。
受け流すしかない。
亮は相手にラリアットを仕掛けた。
打撃のためではない。絡みついて相手を掴むためだ。
膝蹴りが腹にめり込むが、こらえるしかない。こらえてしまえばいい。
相手の背後に回り込み、頭に向けてパンチを繰り出す。相手はそれを腕で掴んで止めるしか無い。
拮抗状態だ。だがそこまで来れば、勝ったも同然だった。
さゆるが回り込み、巨人の心臓部めがけてナイフを突き立てる。激しい痛みを感じてか、呻く巨人。
巨人は最後の力を振り絞ってさゆると亮をはねのける――が、それが最大の隙となった。
頭上に瞬間移動していたサキリが、赤く輝くナイフを投擲していた。
肩に突き刺さる。次の動作が決定的に遅れる。
背後へ瞬間移動したサキリが、ナイフを両手持ちして繰り出した。
横一文字に光の軌跡が走り、巨人を切り裂いていく。
「今までよく頑張った。人々は自分の犯した罪を悔いている。誰も君を責めたりはしないさ。だから」
くずれゆく巨人を見下ろして、サキリは瞑目した。
「おやすみ」
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
神話・伝説
定員
10人
参加キャラクター数
8人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年11月06日
参加申し込みの期限
2016年11月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年11月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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