『戦って、勝利するのです。さすれば道は開かれるでしょう』
寝子高に存在する開かずの間。
ネームタグもないその部屋は『第零資料室』と呼ばれていた。
だがその部屋が、異世界に通じていようとは。
●ファーストアタック:ガーディアンドール
扉の向こうは、不思議な広さの部屋が存在していた。
床や壁は学校教室のそれに似ているが、場所や時間を特定できそうなものは全くない。
その代わりにか、やや大型の掃除用具ロッカーが並んでいる。
不思議と綺麗なロッカーの中は、からっぽだ。
部屋を調べていると、教室用スピーカーから誰かの声が聞こえた。
『よくこの場所を見つけましたね。扉の鍵を開けたことで、あなた方は塔に挑戦する資格が与えられました。異空間に存在するバトルタワーを探索し、勝利と栄光を、そして戦いの高揚を獲得する権利が、あなたにあります』
『まずはそのロッカーに入って、疑似身体を手に入れてください』
『ログインを確認し次第、戦闘を開始します』
『バトルタワーシステム、ブート――OK』
『ファーストアタック、ガーディアンドール。エンカウント』
『ログインをどうぞ』
やがて戦いの準備を終え、仲間を呼び、ロッカーへと入ったあなたに。
ロッカー内の小型スピーカーからこんな声が流れてきた。
『バトルタワーへようこそ、希望の戦士』
こちらは完全バトルシナリオとなっております。
今回はファーストアタック。
皆さんのバトルスタイルを測る意味もかねて、比較的難易度の低い敵が用意されております。
こちらの補足コメントでは、『用語』『エネミーキャラ』『アクションサポート』について解説していきます。
このシナリオには『疑似身体』『ログイン』という二つの特殊ルールがあります。
詳しく説明していきましょう。
●『疑似身体』とは
ロッカーに入ったことで、あなたの疑似身体が異空間に生成されます。
ここでは、あなたはこの疑似身体を使って戦闘を行なうことになります。
疑似身体は表面は普段の皆さんソックリですが、中身はカラッポボディです。
いつもの身体のように動き、ろっこんも疑似身体を『自分』扱いにして発動します。
ただし一定以上のダメージを受けると消滅し、『強制ログアウト』状態になります。
耐えられるダメージ量は人それぞれですが、主に肉体的精神的なパワーの総合値が設定されているようです。
一時的な怪我や病気をはじめとする体調不良は反映されません。逆に一時的なドーピングや肉体変化も反映されないようになっています。
また、自らの手足のように扱える愛用の道具があれば、ロッカーへ一緒に入れることで反映させることができます。
●『ログイン』とは
ロッカーに入り、疑似身体を使って異空間に意識を飛ばすことをここでは『ログイン』と呼びます。
ログイン中はあなたの本体は休眠状態になり、意識が完全に疑似身体側へうつります。
その間ロッカーは開かないし動かない仕組みになっているので、本体がイタズラされる心配はなさそうですね。
●シチュエーションデータ
美術室を何倍にも広くしたような広大な空間が戦闘の舞台となります。
広い間隔でさして邪魔にならない程度の椅子や机が並んでいます。
●エネミーデータ
ガーディアンドール。
デッサン人形を等身大にしたような、木製の人形です。
少ないダメージで消滅しますが、数がこちらの数倍も存在しています。
一人につき数体を倒す必要があるでしょう。
基本的に素手ですが、戦う相手が特定の武装をもっていた場合に同じような武器を生成、使用します。
全体の七割まで倒した段階で、ガーディアンドールは数体ずつで合体し、一回り大柄な『ビッグガーディアンドール』になります。
力強く、タフで凶暴です。
腕を振り回したり周囲の椅子や机を投げつけたりといった攻撃方法をとりるようになります。
●アクションサポート
こちらは、アクションを書きやすくするサポートガイドです。
書き方がよくわからなくなった時にご利用ください。
バトルパートは前半と後半に別れています。
前半はあなたのバトルスタイルを、後半はあなたの本領もしくは仲間と連携して見せるバトルスタイルを見せやすいパートになっています。
前半では基本的な戦い方をはじめ、応用パターン、普段はそれほど使わないパターンなと、いくつかのパターンに分けてアクションに書いて頂けると、ガーディアンドールを倒す時の描写にも派手さが加わるでしょう。
後半に関しては仲間と連携して動くことが多くなるので、あなたの能力を仲間の能力と掛け合わせてつかったり、あなたが連携戦闘で見せるポジションを明確にしたりといったアクションが活きると思われます。
●『第零資料室』について
開かずの間なんて呼ばれていますが、普段はごく普通の空き教室となっています。
ある時だけ、ちゃんと鍵を使って開けるとバトルタワーへのログインルームへつながるようになっているようです。