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●再び星ヶ丘教会
時間は少しさかのぼる。
今回集まったメンバーは、ほとんどが流花の呼びかけで集まったのだが。
伏木 綾人
は偶然から、異変に気づいた者の一人だ。
彼の実家は教会で、綾人も父親の手伝いで、よく教会に出入りしている。
奇しくも春分後。
次の満月を迎え、最初にやってくる日曜日は、復活祭(イースター)。
多くのクリスチャン達にとって、最も重要度の高い祝いの日だ。
最初の人間アダムが罪を犯し、その子孫であるがゆえに不完全となった人類を買い戻すため、必要となった完全なる人間。
それがキリストだ、とまだ幼かった綾人を膝に乗せ、父は教えてくれた。
一つの罪も犯す事が無かった彼が、この人類社会のために罪人として処刑され、3日後に蘇った。
それを記念して、クリスチャン達は毎年欠かす事無く、この日を祝うのだ。
もっとも綾人自身は、神の存在すら、実感が沸かなかったが。
ただ、あの日の諭すように優しい父の声が。
自分を慈しみ、育ててくれた周囲の想いだけが、綾人を教会に引き止める。
だから復活祭当日は、口では面倒くさそうにしながらも、やって来た子供達に手を引かれ、きれいに彩色された卵を探すのだ。
まるで親子のようだと、年配の女性信者達にからかわれながら。
卵に、食紅に、絵筆。卵を隠す茂みに……。あと、何を準備したらいいんだっけ。
指折り数えていたら、何かが激しくぶつかるような衝撃音。
驚いて飛び出せば、教会の扉は無残に破壊され、中から明かりが漏れている。
聞こえてくる声は、どうやら男がわめいているようだ。
「迷える子羊……、にしては随分凶暴なようだな」
気を引き締め直すと、胸のロザリオに手を添え、彼は十字を切った。
綾人と同じように、個人として教会を訪れる者もまた、少なくは無い。
相楽 茉莉花
。
「……おや、随分乱雑な先客だね。君も神様にお祈りを?」
両サイドに行儀良くしつらえられた、長椅子。
最前列の端に脚を組んで座り、水晶のペンダントをまさぐりながら、茉莉花は問う。
「何だお前は!? ……警察、には見えねぇな」
突然現れた茉莉花に、男の幸の腕を掴んだ手に、力が入る。
幸が小さく苦痛の声を上げ、茉莉花が僅かに眉をしかめた。
幸の事は知っている。茉莉花は同じ学年の生徒を、ほぼ把握している。
なぜって?
「誰だと聞いているんだ! いつからそこに居た」
やれやれ。
茉莉花は今度は、手を電灯の下にかざすと、今度はその整った指先に視線を移す。
きらきらとライトを反射して光る爪は、これは本当に私のものだったろうか? と茉莉花に疑問さえ与えるのだ。
結んで、開いて。意のままに動くのを、確認して。
「私は相良茉莉花。魔女を自称する女だ」
なぜなら――茉莉花は、魔女だもの。
「わはは! 教会に何で魔女がいるんだよ。お前、頭は大丈夫か?」
声を立てて笑う男は、うまく呂律がまわっていない。
やはりまだ、酩酊状態にあるようだ。
男を見やり、茉莉花は小首を傾げる。
「魔女が教会にいるのがおかしいかい?……ふむ、私は君の事情を知らないが」
見えないものをこそ見通すその目を、すっと細めた。
「悲観的になると、悪い側面しか見えなくなる。変わるべき切っ掛けに気付けず、それまでいた『場所』に執着するようになってしまう。物事の終わり? そんなものは新しい物事を始める切っ掛けにしか過ぎん。集団からの疎外? 一度そこから離れ新たな交流を結ぶ切っ掛けだ」
要するに、だ。
「それまでのことは忘れ棄て、新しい物事を始めようという事だな」
「……うるせえ! 言ってる意味がわからん。お前、お前でいい、酒買って来い!」
「酒が欲しいと?」
「そう言ってるだろ! 酒さえあれば、俺は強くなれるからな」
原駆 まひる
は、二人のやり取りを外から覗き込んでいた。
「やはり、酒がろっこんの発動条件か……」
彼女は駅の売店で、男が万引きをして逃げるのを目撃し、こっそり追跡して来たのだ。
店員の女性が男を糾弾するのも、男が酒を飲んだ直後に、電車の手すりをその力だけで曲げるのも。
幸を拉致した男が、異常なまでに警察を気にし、何度も振り返ったのも。
当然、まひるの知る所だ。
さて、どうする。
警察に……いや、男のろっこんを用いた暴力の被害者を、いたずらに増やすだけだろう。
少なくとも酒が抜けるまで、もれいびである自分達で男を抑えるしかない。
それに。
「神を呪う事で前へ進めるなら、それでいい。だが人は、最後は自ら選ばなくてはいけない」
背も女性としては高い方で、大人っぽい扇情的な外見をした、まひるであるが。
根は実に情に厚く、実に少女だ。
まひるは、幸だけでなく。男も救われて欲しかった。
慎重に場の流れを読む。
どうにか打開策がないか。
思い悩むまひるをスルーするように、能天気に横切る影が一つあった。
「あ~、もうびしょ濡れですよーぅ。雨宿り、雨宿りっとー!」
不破 ふわり
さんはさすがです。空気を読みません。
壊れた教会の正面扉から、くねくねと大きなお胸を揺らしながら、あまりにも堂々と入ってきた。
ついでにナチュラルに濡れ透けまで、ありがとうございます。
「ちょ、ちょっと待て、今は……!」
まひるの腕は空を掻く。
「あれぇ~、こんな所で何をやっているんですぅ? あなた達も、雨宿りですかぁ?」
濡れた髪を掻き揚げる、ふわり。ひとかけらの警戒もない。
「なんなんだ、てめぇはぁぁああ!!」
ふわりは、男の至近距離。もう一刻の猶予もない。
茉莉花は組んでいた脚をほどき、まひるは影から飛び出した。
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2012年12月03日
参加申し込みの期限
2012年12月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2012年12月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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