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世界が終わりそうな夜に
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【BAR〔モブねこ〕】
その頃、フェンリル(
加藤 神々ノ黄昏
)は、この夢を見せてくれた誰かにお礼が言いたくて、城内のBARにやってきていた。
「あの少しお訊ねしたいのですが――」
と、いつもの丁寧な口調でバーテンに話しかけようとして、慌てて自分の姿のことを思い出す。
(……っと、いけない。今の私は『フェンリルちゃん』なのでした……!)
フェンリル(神々ノ黄昏)は、コホンと一つ咳払いをすると、できるだけ粗暴な口調で、バーテンに話しかけた。
「よう、ねこのあんちゃん! ちょっと聞きたいことがあるんだけどよ」
「はい。なんでございましょうか?」
フェンリル(神々ノ黄昏)に、モブねこは透明なグラスを丁寧に拭きながら顔をこちらに向けた。
「お前、この夢の主のこと、何か知らねぇか? ここに連れてきてくれた礼を言いたいんだけどよ!」
「はて……。私には想像もつきません。なにしろ私はあくまでただのモブねこですので」
モブねこは首を左右に振り、そう答えた。
「そうか……」
フェンリル(神々ノ黄昏)は、小さく溜息を吐いた。
「お役に立てず申し訳ありません」
「いや、手間取らせて悪かったな」
「いえいえ、滅相もございません。何かお飲物はいかがですか?」
「よし! じゃあ何かオススメをくれよ!」
「かしこまりました」
モブねこは、香りが芳醇な青いノンアルコールのカクテルを用意してくれた。
「ジントニック(ノンアルコール)でございます」
「ありがとよ!」
グラスに一口だけ口をつけて、夢の中でしか味わえない甘美な味に、しばし酔いしれる。
(ああ……。これが大人の味……! フェンリルちゃんだからこそ味わえる感覚でございますです……!)
それから、フェンリル(神々ノ黄昏)は、次は誰に訊ねようかと酒場を見まわす。
そこで、ふと目についたのが、カウンターに並んで腰かけるウサギとウマの縫いぐるみの姿だった。
* * *
鎌八 まもる
と
響 タルト
は、それぞれ、ウマとウサギの縫いぐるみの姿になっていた。
「ウマになってもムッシュくんはムッシュくんなんだよねー。いきなりナンパしてきたときはどこの馬のぬいぐるみかと思ったけど」
「そういうにゃんこたん――じゃなくてうさたんもウサギになっても可愛いよ。特に帽子の後ろからちょろっと飛び出たポニテがとってもセクシーで――」
ウマになっても相変わらずのまもるの言葉を、ウサギ(タルト)は「はいはい」と軽く流しつつ、お揃いで注文したニンジンジュースに口をつける。
「あ、このジュースおいしい♪ やっぱりウサギになってるからかな? というか、ムッシュくんは何でウマのぬいぐるみなんか――あ、ポニーテールだからか」
あまりにも単純過ぎる答えに辿り着いて、タルトは苦笑する。
「ご明察。いつも抱き枕にして、尻尾にほおずりしながら寝てるんだよね。おかげでちょっとすり減ってるけど」
「お尻がすり減るほど愛し合ってるんだね! BL!」
「おっと、流石のオレもその発想はなかった……!」
それから、うさたん(タルト)とウマの縫いぐるみ(まもる)は大変に変態的なトークを楽しんだ。大人の事情で内容は割愛する。
と、そのとき、二人のそばに黒い犬のぬいぐるみがやってきた。
「おう、お前等! この夢の主がどこにいるか知らねぇか?」
それはロールプレイが板についてきた感じの『フェンリルちゃん』こと加藤神々ノ黄昏であった。
もちろん中の人が誰であるかなど、まもるとタルトの二人に知る由もない。
「ムッシュくん、知ってる?」
「いや、オレは知らないなー。うさたんは?」
「僕も。あ、それじゃあ、一緒にダンスホールに行ってみない? そこになら何か知ってる人がいるかもよ。僕、ちょうどいいカップリングを探したいと思ってたんだ♪」
ニンジンジュースで気分がノってきたのか、タルトがフェンリルちゃんを誘ってそんなことを言う。
「……カップリング?」
意味がわからず怪訝そうな顔をするフェンリル(神々ノ黄昏)を半ば強引に引きずって、タルトとまもるはバーをあとにした。
* * *
その頃、猫のぬいぐるみ(
遠野 まほろ
)が、ふらふらと先の三人(匹?)と入れ違うように、バー『モブねこ』に辿り着いていた。
「ここは、BARか……。ぬいぐるみさんもお酒を飲むんだね……」
少し感慨深そうに店内を見渡しつつ、カウンターの中にいるねこのぬいぐるみにそっと声をかけてみる。
「あの……何か飲み物を貰えますか?」
「かしこまりました。では、当店自慢のニャレンシアオレンジのジュースなどいかがでしょう?」
「じゃあ、それでお願いします」
まほろが注文を終えると、モブねこはきびきびと準備をはじめる。
「どうぞ、プリンセス。ニャレンシアオレンジのジュースでございます」
「あ、どうもありがとう」
まほろは受け取って、一口飲む。口の中に広がるオレンジの香りは夢の中とは思えないほどリアルだった。
と、そこで、また新たな客がカウンターにやってくる。
「バーボン。ロックで」
「かしこまりました」
(え……?)
まほろは、慣れた感じでモブねこにウィスキーを注文する、そのパンダのぬいぐるみに見覚えがあった。それはかつて彼女が従兄にあげたパンダのぬいぐるみに相違なかった。
「……コウメイ?」
まほろは、確か従兄がそうつけていたであろう名前で、ぬいぐるみを呼ぶ。
「……うん? ねこのお嬢さん、どこかで会ったことがあったかな?」
コウメイと呼ばれたパンダのぬいぐるみは、ねこになったまほろの顔を見て小さく首を傾げた。
「あ、いえ……」
まほろは首を振った。まほろは、一方的に知っているだけで、ねこの縫いぐるみとコウメイに面識があるわけではなかった。
「お待たせしました」
と、そこでモブねこが大きな氷の入ったグラスを持ってきた。
「ああ、すまないな」
そのグラスを、コウメイは一気に呷った。
「よい飲みっぷりですね。それにしても素晴らしい毛づやです」
「ああ、持ち主に大事にしてもらっているからね」
ぽつり、と口にしたコウメイの言葉にまほろはハッと目を見開いた。
(……そうか。男の人だし、ぬいぐるみ、迷惑じゃなかったかなって心配してたんだけど……)
コウメイ自身が『大切にされている』と言ってくれたことに、まほろは深い安堵の気持ちを抱いた。
それだけでも、この城に来た甲斐があった。
その充足感とともに、まほろはグラスに入ったジュースを一気に飲み干すと、
「……あのコウメイさん……もう少し、その持ち主さんのお話を聞かせてもらっていいですか……?」
と、どことなく三国志っぽい顔つきに成長した(ように見える)手製の縫いぐるみに、静かに話しかけたのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
水月 鏡花
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年10月26日
参加申し込みの期限
2016年11月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年11月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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